言語化できた

ちょっと高校生などに混ざって楽器を弾く用事ができた。私は指導をする人たちとプレイヤーの間的な立ち位置になるのだが、指導をする人たちが「高校生に楽器を嫌いになってもらったら困る」ということで、どうにか失敗しないように指導をする方針で進んでいる。


私はどうにもそれに納得ができなくて、でも納得できない理由が言語化できなくて、慢性胃炎が悪化するばかり。「失敗させないように」とすると、どうしてもその子たちにとってキツい内容になってしまう気がするのだ。合わせられるのがあと○回で、だから個人練習は完璧にできるように云々すでに言い始めている……譜面もYouTubeと耳コピ、その上彼らのような初心者にそれをやらせてしまうと、いっぱいいっぱいになっちゃう子がいそうだな〜と心配していたのだが、大人の人たちが焦ってしまっててどうにも言い出せなかった。勿論私のような者は完璧でいい演奏をしなきゃいけないときもあるけど、内々の発表会みたいなこの手のもの、子どもたちには楽しく出てほしい……


不安だったのでそのことをちょっとうちの先生に聞いてみた。

すると「失敗したら音楽やめる?逆逆〜〜次どうしたらいいかって考え始めるからやめらんなくなるんだよ、そしていつの間にかできてる」って返ってきた。そのとおりだ……私は確実にこの人に育てられている。

子供のときにギターをやめなかった理由のひとつだ。音ゲーのレベ上げみたいで楽しかった。 
大人になって、思い詰めすぎて思うように弾けなくなったのは、「失敗したらいけない」と強すぎるくらいに思ってしまっていたからだった。


明日様子を見て伝えよう。じゃないと私を生み出してしまう。将来あの子らに、腕を切り落とされるようなあの苦しみを味わってほしくないのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?