2023 フェブラリーS 予想 ~年に1度の特殊条件 求められるスピードとスタミナの両立~
フェブラリーS
10年ぶりだった。
つい先日、約10年ぶりにバレンタインデー当日に女性からチョコをいただく機会があった。会社の後輩の女の子からだった。10年も貰えないほど魅力がない男であるのは事実なんだけど仕方ない部分もある。我が故郷兵庫県では公立高校の推薦入試が毎年バレンタインデー当日に実施される。入試で学校が休みになるから中3~高3までは当日にチョコをもらうという機会がそもそも生まれ得ないのだ。大学ではこの時期は授業もなくサークルのイベントの合間の空白期間で「当日」となると難しい側面がある。社会人になってからはコロナで在宅勤務の割合が増えてしまって出社タイミングが合わないとこれまた難しい。そうして約10年が経ってしまった。
まあ言い訳はこの辺にして、10年前は何してたのか思い返してみたんだよ。当時は中学生でサッカー部に入っていた。サッカー部なんだから当然っちゃ当然なんだけど、この部活ではとにかく走った。めちゃくちゃ走った。同じ学校の陸上部の長距離部門の人たちよりも走っていたかもしれない。まず朝練で毎日6km走る。この時点でヤバい。放課後は普通の練習だが当然サッカー部なのでめっちゃ走る。そして全メニューが終わった後にトラック1周200mを10本走る。制限タイムを越えると1本追加。ヤバい。これを毎日繰り返す。死ぬ。
継続は力なりってのはその通りだと思うよ。この徹底した走り込みのおかげで、小学生時代マラソン大会でビリから2番目だった自分はゴールドシップのような無尽蔵なスタミナを手に入れた。それでもしんどいのがあってね。機会は少なかったけど400m走がガチでキツかった。400m走となるとスプリント状態を400m維持し続けなければいけない。つまりそもそもの基礎スピードの高さが求めれるし、それを維持するスタミナも必要になる。陸上選手ではないから陸上ガチってた人に800mの方がキツイわ…というお叱りを受けそうだが許してほしい。とにかく走り込んだ自分にとっては400mは鍛えてもキツかった。とまあ昔話を長々としたわけだがポイントは400m走なんだよ。読み返すといつも以上に強引な導入だな。もう今は400mすら走れないや…
中央のダートG1はフェブラリーSとチャンピオンズCの2つしかない。チャンピオンズCは1800mで中距離に分類される。すると短距離のG1はフェブラリーSしかないんだよね。当然1年に1回だ。そうなるとマイルだけでなく1200~1400m戦線の馬、しかも重賞トップクラスの馬が参戦出てくる。するとどうなるか。スピードがある馬が揃っているのでペースが締まりに締まる。これが緩むことなく最後まで続くんだ。マイルだけど1400mに近いレース質になる。これに対応するには昔話に出した「速い基礎スピードとそれを維持するスタミナ」が求められる。今回用に言い換えると「1400m質のスピードを1600m維持するスタミナ」が必要なんだ。なので狙いは1400mの実績があり、1600mもこなせる馬。1400m実績がなければ速い時計の1600m実績を持っている馬。
1番人気になるであろうレモンポップは強い。1400mの鬼と言ってもよく、根岸Sの内容は圧巻の一言で歴代で見ても最上位級の数字だった。武蔵野Sでも最後甘くなったとはいえ1:35.6は優秀。1600mが無理ってことはなさそう。ケチをつけるなら、余りにも1400mで強すぎるという点かな。1400mのG1があれば余裕で勝てると思うんだけど、そのパフォーマンスをG1の1600mでも出せるかというと疑問が残る。武蔵野Sの前半3Fは36.0と重賞とは思えないスローだったのにも関わらず、ラスト2Fが11.6-12.5と失速率が大きいのは気になる。この数字を見て1600mにも高い適性あるとは考えにくい。1ハロン長いよなあ。でもメンバー薄い今回地力で克服しちゃうパターンありそうで消せないし扱いに困る。
ドライスタウトの延長は良いと思う。ダート路線がハイレベルな明け4歳世代のトップ級でオキザリス賞の内容は秀逸だった。58kgの経験もあるし能力はG1勝ち負けできるものがある。ただ重賞で古馬との対戦経験がないのはネック。オープンと重賞級、しかもG1となるとレベルが数段違う。能力はあっても経験の差で対応できないパターンは特にダートではよくある。
メイショウハリオは能力は高いが流れるマイルが忙しそう。脚を溜められないんじゃないか。乾いたパサパサダートで短縮が活きるタイプだと思う。あと左回りのコーナリングが苦手なんだよね。この時期は右回りのビッグレースがないからココを使うのは仕方ない面はあるんだけど・・・軽い馬場の帝王賞で再度狙いたい一頭。
スピード面ではレッドルゼルなんだけど、明らかにもう1600mは長いんだよな。JBCスプリントは枠的には仕方ない面があるからノーカンでいい。馬が年齢を重ねて1200m寄りにシフトしている分1600mで買いたいとは思わないかな。ドバイで頑張ってほしい。
浦和のスピーディキックは馬券抜きで個人的にちょっと楽しみ。南関最強牝馬が中央馬相手にどこまでやれるか純粋に興味がある。能力はものスゴイけど未経験の要素が多いんだよね。中央のバリバリ一線級の牡馬相手と戦うのは初めて、芝スタートのコースも初、ワンターンのマイルも初。地方のマイルは基本1周コースだからね。今回は消したい。牝馬限定の交流重賞なら余裕で足りると思う。JBCレディスクラシックで買いたい一頭。
カナダから来たシャールズスパイトはちょっとアリかなと週中思ってた。芝馬だけど父スパイツタウンは爆発的なスピードを持つダートの短距離馬。日本だとモズスーパーフレアやマテラスカイがその産駒だね。どちらも高いスピード能力とダート適性があっただけに、スピードが求められる今回、初ダートでも面白いと思ったんだよね。北米のマイルで鬼のように強いモダンゲームズに食い下がるあたり基礎能力は高い。メンバーレベルが例年より落ちる分ワンチャンあってもと思ったけど内枠に入ったので消し。初ダートでいきなり砂被る形になるのを好んでは買いたくないかな。外枠なら取捨に迷ってたから内枠を引いてくれて助かった。
テイエムサウスダンは前年2着で1400m実績が豊富でこのレースへの適性が高そうだけど、今年は昨年ほどの高速馬場ではないんだよね。それ以外の1600m実績が薄いから昨年よりはスタミナが必要な今回は評価を下げたい。そもそもサウスダンとルメールってタイプ的に合わなくないか・・・?
人気馬のネガキャンしまくったけど今回狙いたいのはソリストサンダーなんだ。結論は先に話すべきだよな。もうすぐ社会人4年目だ。
超高速決着の昨年で4着の実績があり、時計が出やすいマイル戦を得意としている。外枠の方が良い馬でレモンポップを見ながらレースをしやすそう。正直言って今回のフェブラリーSはここ数年で一番メンバーレベルが低い。その上上位人気馬も信頼しきれないという勢力図。この人気ならワンチャンを期待してみてもいいと思うんだよね。休み明けが気になるけど。
ショウナンナデシコも買いたいんだよね。近走は2000mは長いしテリオスベルに絡まれるしと結構可哀そうな内容。先行力はあるし、短縮でワンターンに変わる今回見直してみたい。変に揉まれない枠を引けた今回一変あってもいい。
ゲート次第になるがセキフウもアリ。内枠ならゲートミスった瞬間終わりなんだけど今回外枠を引けた。古馬重賞を経験して延長ローテ&ブリンカーで行き脚は改善されそうで、マイルに延びればこのメンバーでも通用していい。
ここまで書いておいてアレなんだけど、今回ギルデッドミラーを本命にしたかったんだよね。このメンバーなら余裕で勝てると思ってただけに故障&引退は非常に残念。常々思っていることではあるけど競馬って難しいよなあ。
買い目は
ソリストサンダーの単勝
相手
ショウナンナデシコ、セキフウ、レモンポップ、ドライスタウトへのワイド
印は
◎ソリストサンダー
〇ドライスタウト
▲セキフウ
△ショウナンナデシコ、レモンポップ
こんな感じかな
上位2頭へのワイドはオッズがある程度固まってから考えたい。上位は皆不安だわ積極的に買いたい馬がそんなにいないわと今年は難しいレースになったなあ…
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