2023 ドバイワールドカップデー 4競走予想(ドバイゴールデンシャヒーン&ターフ&シーマクラシック&ワールドカップ)

ドバイワールドカップデー

馬券発売対象の4レースを予想する。馬名はJRAが発表している名前に準拠することにした。アルジールスはアルジェだと思ってた。そんな発音してねえよと言いたくはある。また馬番(ゼッケン番号)とゲート番号が異なるので、馬券購入の際には注意されたい。

ドバイゴールデンシャヒーン

今年のドバイの馬券発売4競走で一番難しい。基本北米路線から買えば良さそうなんだけど、スイッツァランドやゼンデンといったよく分からんのが紛れ込んでくる。実際北米勢が強いんだよ。だけど単純にそれだけで決まらないから難しい。

実績最上位は昨年のBCスプリントでエリートパワーの2着があるシーズィーロケットコーナリングが上手く、ロスのない競馬に持ち込みたいが引いたのは外枠。BCではエリートパワーの方が着差以上に強かった。外から強気に勝ちに行く姿は想像しにくい。

ガナイトが素直に強そう。揉まれない外枠を引けたのも大きい。前走のリヤドダートスプリントは相手が悪かった。やや距離が長かったBCダートマイルでも4着と能力は高い。短縮したこの距離なら古馬相手でもG1を勝てる。

逃げたいスーパーオチョとシベリウスは内枠を引いてしまった。多分ジャスティンに絡まれる。お互い競り合う形にはなりたくないだろうからここら辺の評価は下げたい。

日本勢ならレッドルゼル。このレース2年連続2着と適性はバッチリ。前走は明らかに距離が長く短縮は大歓迎。前がやりあってくれれば差し届いてもいい。

同様にリメイクも合いそう。前走より今回の方がメンバーレベルが高く、ペースがより流れれば末脚が活きそう。

レモンポップ短縮自体は間違いなくいいんだけど、日本より速い1200mに対応できるかが不安。枠も真ん中で立ち回りが難しそうなんだよね。このレースが1400mだったら大本命なんだけど。

昨年の覇者スイッツァランドはレースをあまり使っていない分フレッシュとはいえもう9歳。昨年よりも時計が速くなりそうで、どれだけ時計を詰められるかを9歳馬に要求するのはなあ…

◎ガナイト
〇レッドルゼル
▲シーズィーロケット
△リメイク

単勝がメイン。
馬連はおまけ感覚で買う。
単勝
2
馬連
2-1,7,8

ドバイターフ

日本馬が直近5回で3勝、6年連続で連対している大得意なレースだ。平坦な地形で向こう正面が長く、直線も長い。東京1800mに近いね。日本馬と相性が良いのも納得できる。今年も勝てそうだと思ったらドウデュースが出走取消。海外遠征って本当に難しいね。ロードノース以外には確勝級だと思っていた。

左回りを使いたいダノンベルーガは普通に良いよね。ジャパンCも見ると2400はこなせる範囲ではあるけど、適性は2000m前後の方が高そう。今回のワンターン替わり、短縮は歓迎。川田→モレイラの乗り替わりはどうなんだろうか。変に外を回してほしくはないね。

セリフォス距離延長はどうなんだろうか。マイルCSを見る限り1Fぐらいならこなせそうではあるが、ダイワメジャー産駒のマイル以上をあまり買いたくはない。実際ダイワメジャー産駒の1800m以上での重賞成績は悪く、2-11-16-199/228で複勝率は約13%。ちなみに2勝はどちらもカレンブラックヒルによるもの。そもそもマイルより長い距離が初めてである以上やってみないと分からないが、この傾向で強く買いたくはないよね。

ヴァンドギャルドは一応抑える。このレースで2年連続好走しており、適性は高い。2年前はロードノース以外のメンバーレベルが微妙だった分評価に困ったが、去年のメンバー相手に僅差で勝ち負けに持ち込めたのは評価すべきだと思う。ヴィブロスみたいなドバイガチ勢の可能性がある。

日本最大の敵は3連覇を狙うロードノース。昨年のドバイターフ後は微妙なレースが続くが、2000mがギリギリになってきてるんじゃないかな。今回の短縮は明らかにプラス。7歳だが去勢効果か衰えは見せておらず、日本馬に人気が集中するなら積極的に買いたい。

同舞台の前哨戦ジュベルハッタ組からはマスターオブザシーズを買いたい。先行2頭と道中インの馬で1,2,4着のところを外を回って唯一差してきたところは評価したい。逆に勝ったアルファリーク、2着エルドラマは評価を下げたい。展開に恵まれたところが大きい。

北米で好成績を残しているネーションズプライドも悪くない。BCターフの5着はノーカン。G1レベルだと2000m前後がベストなのでは。出負けしやすいから包まれない外枠も悪くない。

大穴でサーバスカーがワンチャン。マイル路線を使われてきたが、夏にヨークSを勝ち、バーイードにはかなり離されたが英インターナショナルSで3着に好走。マイルだと忙しくなってきたのかもしれないね。1800~2000mがよさそう。夏の好走はイギリスでは平坦なヨーク競馬場でのもの。平坦コースの方が適性はありそう。想定段階であまりにも人気がなさそうなので狙ってみてもいいかもしれない。

リアルワールドオーダーオブオーストラリアはスピードのある硬い芝には対応できそうだが1800が長そう。展開の助けが必要だと思う。

◎ロードノース
〇ダノンベルーガ
▲マスターオブザシーズ
△ヴァンドギャルド、サーバスカー、セリフォス

馬連
7-2,8,15,16
ワイド7-15(小銭)
セリフォスに割られた時をケアして
3連複
7-12-2,8,9,15,16

ドバイシーマクラシック

日本馬は過去10年で2勝のみだが2,3着が多い隠れた得意なレースだ。過去負けた時も相手はミシュリフやホークビル、ポストポンドといったヨーロッパの一線級で仕方ない部分も大きい。欧州馬も多いことから道中は馬群がギュッと固まってスローで進み、上がり勝負になりやすい。加えて今年は10頭立てという小頭数。去年が多かったけど毎年10頭前後だから傾向は変わらなさそう。引き続き日本馬や硬い芝を得意としている馬を狙いたい。

イクイノックスは当然ここでも上位評価していい。皐月賞以外の全てのレースで上がり2位以内の脚を使えている。天皇賞はパンサラッサ以外はラスト3Fの切れ味勝負で、それを3歳ながら勝ち切るあたり能力は高く、このレースにも向いていると思う。ただスタート後がそんなに早くないので道中ポジションを確保できるかがカギ。戦うジョッキーも欧州のトップ級。簡単にポジションを譲らせてはくれない。

シャフリヤールも去年このレースを制したように適性は高そう。ただ去年はクリスチャンがスタート後即インの3番手を確保するという完璧な騎乗だった。今年も上手く運べるかがカギになると思う。上がり5Fの持続ラップとか強いんだけど3Fの切れ味勝負だとキレ負けしちゃんだよね。イクイノックスを負かすとなるとそれなりに流れてほしいところではある。

ウインマリリンは良い枠を引いたね。インの使い方が上手いレーンが継続騎乗してくれるのも心強い。しかし切れ味勝負になると分が悪い。古馬になってから左回りが意外と初めてなんだよね。器用なタイプだから問題ないと思うけど、中山や阪神内回りのような小回りコースが多く、メイダンのような直線が長い大箱コースでどんなレースを見せてくれるか楽しみ。

海外勢だとレベルスロマンス。芝路線に転向後は負けなしの5連勝でBCターフまで制してしまった。ベルリン大賞やオイロパ賞のような時計がかかる馬場だけでなく、BCターフのような平坦な硬い芝への適性も高く、このレースでも対応できそう。大外枠だがこの馬、ゲートの出があまりよくない。内で包まれるよりはマシなのであまり気にしなくていいと思う。

ボタニクはワンチャン。重賞2勝はどちらも平坦なドーヴィルでのもの。ステイフーリッシュを破ったドーヴィル大賞を覚えているファンもいるだろう。その後は香港ヴァーズでの2着があり、平坦コースへの適性は高そう。2:26前後で決まるであろう時計に対応できるかがポイント。

愛ダービー馬のウエストオーバーは軽視したい。愛ダービーのレベルは高いとは言いにくい。相手には秋にBCフィリー&メアターフを勝つチューズデイがいたとはいえ、強行ローテだった。英ダービーではデザートクラウンに子ども扱いされていたし、まだ疑っている。田んぼ馬場の凱旋門賞で6着なら時計がかかる馬場の方がよさそう。ジョッキーは強いんだけどね・・・

モスターダフは距離が延びてさらに良いと思う。硬い馬場向きで、アスコットでのハードウィックS2着も硬い馬場だった。前走のネオムターフCはレコード勝ちと欧州馬の割に時計勝負には強そう。日本馬向きの展開になるならワンチャンあっても。

◎イクイノックス
〇モスターダフ
▲ボタニク
△シャフリヤール、ウインマリリン、レベルスロマンス

買い方で攻めてみる。
3連複
7-1,2-1,2,3,6,10 7点

ドバイワールドカップ

15頭中8頭が日本馬というメンバー構成になった。今からでもジャパンWCにレース名を変更した方がいいんじゃないか。アメリカからはカントリーグラマーしか出なくてメンバー集まらないから日本馬に招待状出しまくったんだろうな。ココがポイントだと思う。
アメリカのダート競馬は基本とにかく前半から飛ばし、バテた馬から脱落して最後まで粘ったヤツが勝つ。これがアメリカンスタイルだ。
日本馬が海外のダートレースで苦戦しているのはコレが原因。実力はあっても経験したことのないスピードに対応できずに沈んでいくのが恒例。ハイペースなら差しに回ればと思うかもしれないが、そもそも追走がキツいから最後の脚を溜められないんだ。ところが今年は米国馬が1頭しかおらず、カントリーグラマーはハナを主張するタイプの馬ではない。そしてサウジカップで分かったんだけど、日本の先行馬の方がテンが速かったんだよね。先行力のあるパンサラッサやクラウンプライドが引っ張るならアメリカンスタイルにならず日本が主導権を握れそう。それなりに流れるがアメリカ式のハイペースにはならない想定で考える。

人気に推されるパンサラッサの1F延長は不安ではある。しかも大外枠。ゲートでやらかして終わるリスクは減るとはいえね… これまでのレースを見てもベストは1800m、2000mなら東京のようにほぼワンターンなコースの方が良い。1周競馬の2000mだとG1で勝ち負けできるほどのパフォーマンスはまだ出せていない。
クラウンプライドの方が競馬はしやすそう。アメリカでも通用する高い先行力があり、パンサラッサを見ながら競馬ができるのはいい。ハナにこだわる必要もないからね。メイダンのダートへの適性はUAEダービーで証明済み。2000mより1800mの方が良さそうな感じがするからそこだけ。

同じようなスタイルを取ってくるのがアルジールス。去年はゴドルフィンマイルでバスラットレオンの8着と特筆すべき馬でもなかったんだけど去勢してから覚醒。前哨戦のアルマクトゥームチャレンジR1,2をどちらも圧勝した。前走から100m延長になるが止まる様子もなかったし問題はなさそう。例年ならアメリカンスタイルを経験していない分割引きたかったが、パンサラッサが引っ張る今年なら通用していいのでは。揉まれない外枠は嬉しい。

逆にアルジールスに子ども扱いされたベンドゥーグ、リモース、サルートザソルジャーあたりは軽視したい。そもそも地力が足りなさそう。

日本最大の強敵になるであろうカントリーグラマーメイダン2000mへの舞台替わりがプラスに出そう。そもそも北米ではサウジみたいなワンターン1800mのダートコースを経験することはほぼない。慣れているコーナー4つの2000mは歓迎だろう。サウジCでは前に行った日本馬で上位独占と思われたところを唯一差してきた部分を評価したい。

カフェファラオスピード持続戦自体は歓迎だが2000mがどうか。サウジカップでは内に潜ったことから距離ロスなく進めたかったとすると1F延長には疑問が残る。揉まれたくない馬だから枠は悪くない

テーオーケインズはパンサラッサが作るペースに対応できるかがカギ。1周の2000m自体はいい。枠順抽選の時は焦ったよね。最内か6番枠のどっちかしか残ってなかった。跳びの大きい馬だから最内を引いたら終わっていた。

ジオグリフは芝ならまだしもダートの2000mはもう長いのでは?正直今買いどころが難しい。

ジュンライトボルトはサウジCでパンサラッサが作るペースへの対応が忙しそうだった。延長は良いんだろうけど最後の脚が使えなさそう。

ヴェラアズールドバイシーマクラシックの方に出てほしかったんだよな。芝で覚醒した馬をもう一度ダートで買いたいかというと微妙なところ。

展開次第だけどウシュバテソーロはワンチャン。決め手はある分こちらの想定よりもペースが流れれば通用していいと思う。

◎アルジールス
〇カントリーグラマー
▲クラウンプライド
△ウシュバテソーロ、カフェファラオ

馬単
1,4→1,3,4,5,14

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