レパードS-唯一の施行条件がカギを握る-
レパードS
◎ホウオウルーレット
中央競馬において、3歳限定のダート重賞はいくつ存在するかご存じだろうか?答えは2つ。1つは6月のユニコーンSで、もう1つが今回のレパードSだ。地方交流重賞も勿論いくつかあるが、中央所属馬の枠は限られるからね。しかもユニコーンSはワンターンのマイル。1周競馬の世代限定重賞はレパードSただ1つなんだ。
この唯一の施行条件がカギを握っていると思う。だって、実力はあるけどワンターンのマイルは合わない、または調整が間に合わなかったという馬がほぼ皆ここにやってくるんだ。GⅢながら当然レースレベルは高くなる。レースレベルが上がるとどうなるか、当然道中の流れも厳しいものとなる。
21年良
12.4 - 11.2 - 12.3 - 12.9 - 12.6 - 12.6 - 12.8 - 11.9 - 12.6
20年不良
12.6 - 11.1 - 12.0 - 12.6 - 12.4 - 11.9 - 12.2 - 11.9 - 12.5
19年良
12.4 - 10.5 - 11.7 - 12.5 - 13.0 - 12.6 - 13.2 - 12.8 - 12.6
19年は展開が特殊だったので13秒台が2つ入っているが、全体としてそこまで大きく緩んだりはしない。それなら差し決着になるかというと意外とそうでもないのだ。過去の上位馬の位置取りを見てみると
21年
1着 メイショウムラクモ 2-3-2-2
2着 スウィープザボード 7-7-4-3
3着 レプンカムイ 1-1-1-1
20年
1着 ケンシンコウ 2-1-1-1
2着 ミヤジコクオウ 7-7-7-6
3着 ブランクチェック 6-5-4-4
19年1着 ハヤヤッコ12-12-11-9
2着 デルマルーヴル7-7-3-2
3着 レプンカムイ 14-13-7-9
変則的な19年以外は前目で決まっているのが見て分かるだろう。厳しい流れになると、後続が追走に精一杯になって脚が溜められず、末脚不発でそのまま前が残る。という現象が度々起こるんだ。「ハイペース=差し有利」とバカの一つ覚えで戦えるほど競馬の世界は甘くないので、読者の皆さんは是非頭に叩きこんで欲しい。
ということで、先行馬と厳しい流れを過去に経験し、適性を見せている実績馬を狙ってみたい。
前走JDD4着のハピは一度見直したい。不良でイン前か最低でも外2は欲しい馬場で後方から外回っての4着と負けて強しの競馬。ノットゥルノが逃げて締まったラップを経験できたのも大きい。鳳雛Sでもタイセイドレフォン、セイルオンセイラーと古馬2勝クラスで大楽勝した馬を相手に楽勝しているあたり、地力は上位。
ホウオウルーレットの巻き返しにも期待したい。前走いわき特別は3歳で実質トップハンデを背負いながら圧勝。崩れた伏竜Sも上位はデリカダ、ノットゥルノ、ペイシャエスという世代超トップ級。元々先行脚質で締まった流れにも対応できるので、このレースへの適性は高いと思う。何より中山1800新馬のラスト5F12.4 - 12.4 - 12.4 - 12.1 - 12.6がエグい。これだけで今回買いたくなるくらいの素材。兄のオメガパフューム級とはいかなくても、将来G1取れる素材だと思うんだよね。
内枠に入ったヘラルドバローズ、タイセイドレフォンも力はあるが今回は見送りたい。ヘラルドバローズはここ2走外枠で良いパフォーマンスをしているが、重賞で最内枠という極端な枠でも戦えるのか。先行馬が多い中、揉まれてリスクを考えると重い印は付けたくない。
タイセイドレフォンは先述のように鳳雛Sでハピに完敗しており、ここでの逆転は厳しいと見ている。人気するようなら勇気の消しで攻めてみたいと思う。2頭とも良い馬なんだけどね。ここで負けて次走以降の自己条件でオッズ落としたところで狙いたい。
上位以外で狙うならトウセツとビヨンドザファザーかな。トウセツはデシエルトやハセドンという世代上位馬相手に善戦していて、古馬2勝クラスも卒業間近。正直前走負けないでしょって思ったら2着になって、それで人気落とすなら買ってみたい。鞍上が敵な予感はしないでもないが・・・
ビヨンドザファザーはタイトな流れのユニコーンSからの延長ローテが活きれば面白いと思う。7着ながら着差はペイシャエスと0.2秒なら内容は悪くない。
ここはガチガチだと思う。
買い目は◎ホウオウルーレットの単勝とハピへの馬連が本線
高め狙いのトウセツとビヨンドザファザーへの馬連は小銭で
資金配分は単勝メインで、馬連はちょい浮きになるくらいの保険感覚で
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