(凱旋門賞 予想おまけ)アークウィークエンド1日目 プチ解説&予想

アークウィークエンド1日目
・ショードネイ賞(G2)
・ロワイヤリュー賞(G1)
・カドラン賞(G1)
・ドラール賞(G2)
・ダニエルウィルデンシュタイン賞(G2)


ショードネイ賞(G2) 3000m

中心はデュークデセッサ。前走のパディパワーSで重賞2勝目を挙げた。愛1000ギニーでは6着だったが距離を伸ばして2着→1着とパフォーマンスを上げている。前走倒したサンダーキスはプリティポリーSでラプティットココの3着や、牝馬G1で上位争いをしているライラックロードを相手に好走している実績馬。メンバーレべルが緩和される今回はこの馬で堅そう。

長距離実績だとアルカリーム。重賞勝ちこそないがイギリスのタフなコースで2400m以上のレースを走ってきた経験は大きい。前走のゴードンSは着順だけ見ると7着と微妙だが、クラシック実績馬のニューロンドンやフーヤマルが相手だっただけにそこまで悲観はしなくてもいいと思う。

勢いがあるのはラメハナ。条件戦とリステッドを良い内容で連勝してきた。特別抜けた馬がいない今回逆転もあると思う。ただ相手関係が強化される今回に対応できるかがポイント。ここを勝てるようならロワイヤルオーク賞でも注目。
基本上位3頭が強いレースだと思う。

◎デュークデセッサ
〇アルカリーム
△ラメハナ

ロワイヤリュー賞(G1)2800m

牝馬限定の2800mのG1レース。これ日本でやると何頭立てになるんだろうか。レース成立すら危うい気がする。牝馬の中長距離路線が充実しているヨーロッパだからできることだよね。メロディーレーンにG1勝たせるならここだと思う。
ここの勢力図はシーラローサとベリーエレガントの一騎打ち。
シーラローサは近4走で重賞3勝2着1回と絶好調。2着だったランカーシャーオークスも相手はフリーウインドで、こちらも重賞3連勝と絶好調な馬だった。そこまで大きな不安要素はないが左回りの方がパフォーマンスが良さそうで、右回りのロンシャンでも同じように強さを発揮できるか。

ベリーエレガントは凱旋門賞出走を目指してわざわざニュージーランドからフランスに転厩してきたのにも関わらず、レーティングが足りずまさかの除外。G1を11勝する名牝なんだけど、移籍後のヨーロッパでの成績が振るわなかったのが原因でレーティングを下げられたと見られる。本当のことは分からないけど、まあフランスにクリーンな公正競馬を求めるのもどうかと思う。運営体質がいい加減なのは今に始まったことじゃない。前走フォワ賞ではイレジーンの3着。スローだとキレ負けするのとそもそも欧州の馬場に適応できているのか疑問。ジャンロマネ賞から2回叩いて変わり身を見せれば面白いけど、シーラローサと同じようなオッズで買いたいとは言えない。

それならラブチャイルドやエミリーディッキンソンの方がワンチャンあると思う。ラブチャイルドは距離が伸びた方が良さそうで、ドスローの前走ヴェルメイユ賞の大敗はノーカン。G1で勝ち負けできる力があるかは難しいが、2~3着のイスは狙えると思う。

◎シーラローサ
〇エミリーディッキンソン
▲ラブチャイルド

カドラン賞(G1) 4000m

流石ヨーロッパだね。長距離路線が日本より充実しているとはいえ、4000mと聞くとやっぱりスケールの大きさを感じるよね。フランスの平地最長距離の重賞で、世界最長のアスコットゴールドCとほぼ同じ。ヤードポンド法の関係でゴールドカップの方が10mくらい長いんだけどね。

大本命はキプリオス。今年4月のリステッドで愛セントレジャーを連覇していたサーチフォーアソングを下してからここまで怒涛の5連勝で長距離G1を3連勝中。関係ないけどサーチフォーアソングと全姉弟なんだよね。姉弟で愛セントレジャーを3連覇するって中々すごいことだと思う。3連勝の内2回、先日引退が発表された最強ステイヤー、ストラディバリウスを下して完全に引導を渡す形となった。2走前のグッドウッドCは非常にアツい1戦だったので海外競馬を見ない皆さんも是非見てほしい。

迎え撃つのは長距離重賞3連勝中のクイックソーン。勢いはあるがG1勝ち負けレベルの一線級と戦うのは初めてなだけに対応できるのか。タシュカーンは大崩れはしないが最近パッとしない。1度叩いた分の上澄みがどこまであるかがポイントだが、そこまで積極的に買いたくはない。プリンセスゾーイも同じような感じ。

それなら重賞勝ちはないが相手なりに走れるジョワドソワールの方が面白そう。ロワイヤリュー賞に出るラブチャイルドや今回一緒のスカジノとも好勝負を演じている。

◎キプリオス
〇ジョワドソワール
▲クイックソーン

ドラール賞(G2) 2000m

パッと見てTHE G2というメンバーになったなという印象。G1馬が数頭出てくる日本のスーパーG2とは違って、G3以上G1未満でこれぞG2という感じ。というメンバーなので実力拮抗の様相で予想はかなり難しい。

勢いがあるのはアンマートだけどG2級でもそのままやれるかというと疑問。

古豪アデイブもまだまだ元気だがちょっと休み明け。連軸ならこちらの方かな。経験値がある分若い3歳より上位に立てそう。

狙うならクラシック戦線で強い相手に揉まれた3歳馬に方が面白そう。
ラッソーやウエストウインドブローあたりかな。ジュンコは評価が難しい。G1を経験している分2頭の評価を高くしたい。

前走ドーヴィル大賞でステイフーリッシュを倒したボタニクは短縮ローテがハマればワンチャン。

◎ウエストウインドブロー
〇アデイブ
▲ラッソー
△ボタニク

ダニエルウィルデンシュタイン賞(G2) 1600m

こちらは日本からマイラプソディが出走するレース。10頭立ての最低人気だけど、フォワ賞は流石に距離が長かったし初ヨーロッパだけあってノーカン。本来の距離に短縮で臨めるならワンチャンあってもいいとは思う。馬券買えても塗りはしないけど・・・

有力馬はほとんど3歳馬で1番人気はエレヴァン。3連勝で臨んだ前走のジャックルマロワ賞はインスパイラルと僅差の3着。インスパイラルに迫れる実力があるならここでは最上位級だと思う。ポールドムーサック賞の勝ちっぷりがよかった一方、4頭立てなだけに多頭数でどうなるか気になったが問題なかった。ただ鞍上のスミヨンが昨日やらかしたせいで本番乗れるのか、凱旋門賞でヴァデニをクビになるかどうかという情報も入っており、同じアガ・カーン殿下の馬。予想的には鞍上このままでお願いしたい。

ザレヴェナントの鞍上はお馴染みルメールさん。ムーランドロンシャン賞でドリームローパーに千切られた馬をどう評価するか難しいが、相手関係の緩和は歓迎。バーイードやリアルワールドと戦って上位に食い込んだ経験があるのは良いと思う。このクラスならまだまだやれそう。

あとは条件戦から連勝して重賞で2着のあるファクターシュヴァルがワンチャン、順当ならトリプルタイムあたりになりそう。

◎エレヴァン
〇トリプルタイム
▲ザレヴェナント
△ファクターシュヴァル







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