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【駄文】黎明奇譚(紙書籍)!

 数少ない「福島太郎」のフォロワーさんへ
「今日も夕方に投稿したのね」で、終わりでは無いのです。同日連投です。

 「凄い時代」に生きていることを実感します。7月11日にamazonに発注した書籍が、12日の夕方には手元にあるのですよ。サムネ画像がそれです。写真が見切れていて、題名が良くわからないですね、残念です。
 しかも、在庫どころか、昨日の時点では「印刷した表紙もない」ところから、印刷・製本・発送という手順を踏んでいるという軌跡。さらに、作家でも何でもない「ド素人」が、「利益度外視」して、道楽的に「書籍発刊」を発注しているという事実。風の時代というのは、楽しい時代です。

 さて、何度かお越しいただいている方は御承知のとおり、紙書籍発行は「楽しい」一方で「ついつい自分で発注してしまうことにより、経費が嵩み過ぎる」という弱点があります。書籍発行の経費は、ある程度「覚悟」して乗り越えることができますが、その後の「自己購入経費」は、自制しなくては健全な生活に重大な悪影響を与えることになります。
 昨年発刊した「公務員のタマゴに伝えたい話」については「1冊1980円」という高価格になりましたが、「人生初」という嬉しさから、知人等に40冊以上を配るという暴挙に至りました。その反省を踏まえ、「公タマ伝第2集」と「黎明奇譚」は、「電子書籍のみの発刊」としたところでした。
そしてこの三冊を持って、電子書籍の発刊を一区切りとしたのです。一区切りとしたハズなのです。去年、自分でそう投稿してました。

 ところが、この魔窟のようなnote街でヒッソリと生息していたこところ、「ノリと勢い」で「恋する旅人」の電子と紙、「黒田製作所物語」の紙と電子を発刊してしまいました。まぁ、良いのです。このこと自体は後悔してはいないのですが、心に棘として残ったのが「電子版」しかない「黎明奇譚」の存在でした。原案は「公タマ伝」の前から存在しており、ある意味、福島太郎の「真の処女作」のような思い入れがある作品です。書籍化などは考えていなかったものの、これを書き上げ、数人の仲間に「イイネ」をいただいたことにより、福島太郎として活動することを後押ししてくれた存在です。長男みたいな作品なのです。
 そして、「公タマ伝」に収録しようかと考えつつ見送り、「公タマ伝第2集」でも収録見送りになった悲運の物語です。それどころか、後から誕生した「恋する旅人」と「黒田製作所物語」に、紙書籍発行で先を越されました。

「お前は不遇な存在だな」
 と、憐れむ気持ちはあるものの、各書籍の販売数を鑑みれば、紙書籍を発刊して赤字を増やすことについては躊躇してしまいます。
 そんな悩みを抱えていたところに現れたのがKEROさんです。6月24日の投稿にいただいたコメントがこれです。
『ペーパーが、あれば1冊、売れたのに、元宮紙版、どこかないかな
 KERO蔵 心の俳句』

 このコメントをいただいたことで、清水の舞台から飛び降りる覚悟ができました。KERO蔵さんのため、不遇の黎明奇譚のため、一汗、冷や汗、あぶら汗をかこうじゃないですか。という心境になれました。KEROさん、ありがとうございます。このコメントがトリガーワードとなり、迷いが晴れました。
 ということで、黎明奇譚はKEROさんの為に書いた本ではありませんが、紙書籍については、KEROさんが居てくださることで生まれたということを、改めて記録しておきたいと思います。
 で、今回5冊購入しましたので「ふくしま逢瀬ワイナリー」「co-ba koriyama」に2冊づつ、紙書籍を贈りたいと考えています。

 しかし、KEROさんにお詫びしなくてはなりません。黎明奇譚は小説風の味付けをしていますが、『大沼係長による仕事の「忘備録」なので、小説では無いという設定』なのです。そのため、小説として書いた「恋する旅人」や「黒田製作所物語」からすると、「小説の面白さ」や「エンターティメント性」は足りないと思います(言い訳、言い訳、予防、予防っと)。
 ただ、「黒田製作所物語」にモデル企業があるように、黎明奇譚にもモデルとなる「ふくしま逢瀬ワイナリー」が存在しています。そういう意味では、マガジンとして纏めてある記事をお読みいただくことで「虚実混在の味」を楽しむことができる物語です。

 黎明奇譚について、どこまでが嘘でどこからが実か、そもそもこの記事自体が嘘なのか実なのか、真実は皆さまの心の中にあると考えています。

 私の作品は「bookとnoteとtalk」を含めて、皆様の心で完成する物語です。是非、お読みいただいて、不思議な物語を完成させてください。

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ちなみに、多分ですが「紙書籍」の表紙は出版代行社が探してきた「フリー画像」です。この作品のための書下ろしではありません。けど、ちょっと雰囲気があるということにしてください。


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