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【創作SS】恋は猫 #シロクマ文芸部

 恋は猫のように扱いが難しい。この年になってそんなことを考えるとは考えてもいなかった。

 「まさか」という字は「魔坂」と書くのかもしれない。まさか、まさかの心境ではあるが、彼女に恋心を抱いていることを否定できない。

 とは言え、とは言えである。
 部屋で寛ぐ、2匹の猫を見る。

 この恋心というものは、秘めておくのが善いと考える分別はある。
 猫を猫可愛がりしたくなる人生の季節は、とっくに通り過ぎている。

 君たちが幸せに暮らせるように、僕ができる限りのことをする。
 ご飯、オヤツ、散歩、何を望んでも構わない。
 早起きをさせられても、お小遣いが少なくなっても、パソコンが使えなくても、全て受け入れて力を尽くす。

 けど、君たちが望まないことはしない。無理に撫でたり、抱っこしたり、嫉妬したりはしない。
 君が自分らしく生きて欲しい。

 ただ、君を見守り、想い続けることだけ許してください。

 いつも、いつまでも君の幸せを願っています。
(本文ここまで)

#シロクマ文芸部

 ということで、小牧幸助さんの「シロクマ文芸部」、「恋は猫」に参加です。
 今日はシンプルに
#何を書いても最後は宣伝
 福島太郎の作品で、「恋」を全面に出しているのがこちら、「恋する旅人」です。「文学フリマ岩手8」にも数冊持参します。
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