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【駄文】セブンの時代

 現時点の日本で「セブン」という言葉から連想するとしたら、「セブンイレブン」になるかと思います。しかし、今時の若者は「朝7時から夜11時まで営業しているからセブンイレブンという店名」ということは、教えられないと判らないし、教えてもピンとこないかもしれないですね。コンビニと言えば24時間営業が基本だと考えているでしょうから。

 なお、日本で最初に24時間営業のコンビニが誕生したのが、私が住む福島県郡山市になります。ですが、今日はセブンイレブンの話では無いのです。「ウルトラセブン」への想いを語りたいのです。

 私の中では「ウルトラマン」の故郷は、「M78星雲のウルトラの星」という公式設定よりも「光の国」という初期設定に共感しています。そして、「光の国」とは「沖縄」のイメージを重ねています。古い写真ですが、沖縄の写真をドン!

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 脚本家でありプロデューサーであった「金城哲夫」さんは沖縄出身であり、沖縄への想いが「ウルトラマン」や「ウルトラセブン」に込められているような印象を抱いています。
※個人の感想です、エビデンスやエビサンドを有するものではありません。

 そして、そういう視点で見ると色々と感じるものがあるのですが、その一つが、ウルトラセブンの会話シーンで出てくる
「日本全国、南は九州から、北は北海道まで」
という台詞になります。
 ウルトラセブンが放映されていた当時(1967年)は、沖縄は日本の統治下にはありませんでした。日本全国には含まれていないのです。そのような時代に感性豊かな金城さんが本土(日本)に渡り、沖縄と日本との間に居る自分の存在に悩みながら描いた世界が、マンでありセブンのような気がしてならないのです。
 今と同じ物理的な距離感だけではなく、制度的・心情的な距離を越えて、金城さんは本土に渡ったという気がしてなりません。

 そして、マンの時には怪獣は、時に自然由来であり「災害・厄災」のような存在、被害は発生するけど敵とも言い切れない存在もあるのに対し、セブンでは「侵略者」という面が強いのも「冷戦世界での日本」という感じがします。マンにある「未来への夢・希望」が、セブンでは「現実世界の葛藤」に変わっているような感じです。

 このような考察については、本格的にしている方がいますので、私の出番はありませんが、本土において自分の存在意義に悩んだ金城哲夫氏さんが沖縄に戻られてから、また存在意義に悩んだ話を考えると、何ともやるせない気もちになるのです。

  しかし、現在の日本を「南は九州・沖縄から北は北海道まで」、多くの方が日本と認識しているのは素晴らしくもあり、「いやいや琉球とかアイヌとかの文化は」と疑問に思ったりしつつ、インターネットという仮想空間では、このnote街という世界では、沖縄・北海道どころか、中国でも英国でも南アフリカでも繋がることができていることを、凄い、素敵、素晴らしい!と感じてしまう単純な男ではありす。

 まして、東北の田舎の片隅で書いた物語が「amazon」という仮想空間を通じて、読んでいただけて、そのお金や感想が日本全国、もしかしたら外国からもいただけるなんて、セブンの時代には、冷戦構造の時代には考えられない話だと思うのです。平和な時代は素晴らしいです。

 さて、日本全国に展開しているセブンイレブンですが、私が訪問した際には沖縄には出店していませんでした。今は100店舗近くあるそうです。
 ウルトラセブンの時代とはすっかり変わったようですね。

 勘の良い方はお気づきと思います。note街で交流させていただいている「北は北海道から、南は九州・沖縄まで」と「海外の方々」への感謝を込めて、本稿を綴っております。
 この、4万円のノートパソコンを通じて、様々な方と交流できる平和な日本は、何と素晴らしい国なのでしょう。先人達に感謝するばかりです。

さて、金城哲夫さんは、沖縄の日本返還について賛成派だったという話もあるようですが、金城さんが夢みた「光の国」としての沖縄は、まだ実現できていないような印象を抱いています。ですがこんなことも考えるのです。

 ずっと夢を見て、今も見てる。
過去形にしないで、ちゃんと、もっと幸せになりましょう。
私たちはまだ生きているんですから、ここからでも何かを生み出せると思いませんか。
(『恋する旅人』、福島太郎、パブフル 2021年1月6日 69ページより)

 セブンイレブンが日本全国に広がったように、平和の光が世界に届くことも実現できると思うのです。
 沖縄を含む日本が、真に平和な「光の国」になることも実現できると思うのです。ウルトラセブンはもういないのですから、それは人の力で成し遂げるべきことなのでしょう。

 本日もお読みいただきありがとうございました、感謝です。



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