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るるる三部作

 「御手洗 育/暮らしのエッセイスト」さんが3月1日に「春るるる」という記事を投稿されました。

 この投稿を受け「るるる三部作」の作者として、
「一記事乗らねばなるまい」ということで投稿します。拙著
「恋す旅人」
「夢見木幡山」
「光流る阿武隈川」
の三作品について、世界の中で私だけが「るるる三部作」と表現しています。

 特筆したいのは「光流るる阿武隈川」です。これ、普通に表現すれば「光流れる」になると思います。「流れる」でも「る」が入っております。
 しかし、私には作品タイトルの「三文字目に『る』を入れたい」という願望がありました。そのため試行錯誤した結果「流るる」というアイディアに落ち着きました。

 しかし、次には「流るる」という言葉はあるのかという問題がありました。そのためググった結果「流るるは、有りだろ有」という判断をしました。
 しかし、今度は「るる」をもっと活かせないだろうかという疑問が浮かびました。すかさず考えたのが登場する「セレクトショップの店名に使えないだろうか」というです。
「ルル木幡、うん、悪くない」
 しかし、今度は「ルル木幡」という店名の由来を考える必要があります。まさか「縷々」ということにはできません。
「LULUかRURUか。そんな言葉はあるのか」。
 再びググった結果「いくつかの意味があるけど、良い意味を採用、LULUは有りだろ有」ということになりました。
 しかし、今度は「主人公がLULUという言葉を選んだ意味」が必要になります。そこで、英語を母国語とする方が主人公に「LULU」と伝える場面を描きました。その方の名前については、すっと「ケイト」という名前が浮かんできました。一場面しか登場しませんが「優しく、心が温かい方」ということで「温かい→毛糸→ケイト」となりました。

 つまり「光流るる阿武隈川」のいくつかのネタは「流るる」というタイトルがあることから生まれた「後付けエピソード」なのです。初期の構想では「ルル木幡」も「ケイト」もありませんでした。「プロット?何ですかソレ」状態です。

 単なる思い付きというか「るるる三部作にしたい」という変なこだわりが、いくつかのエピソードを生むことになりました。という裏話でした。
 こちらの本です。
#何を書いても最後は宣伝

「恋する旅人」と「夢見る木幡山」がこちらです。

「さる・るるる」がこちらです。


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福島太郎@kindle作家
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