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手紙には銀山湖の写真 #シロクマ文芸部

 手紙には美しい湖の写真が同封されていた。若く瑞々しい文章で著作の感想を書いてくれたことを嬉しく好ましく感じていたけれど、まさか銀山湖や只見川の写真が同封されていると稲村は予想もしていなかった。
(この4月に銀山町役場に採用されたと書いてあったから、私のことは知らないはずなのに、誰かから話を聞いているのかしら)
 軽い文体からは、作為的な印象を感じることはできず、ただの偶然なのだろうと自分を納得させたけれど、鼓動が早くなっていることを稲村は感じていた。銀山湖とその先に見える山々は記憶のまま、変わらぬ美しい姿を魅せていた。
 (ネタはここまで)

 こちらの企画に参加です。

 今回の小話は「銀山町 妖精綺譚」の第1話の冒頭を少しアレンジした内容になります。
 https://note.com/tarofukushima/n/n38704cfa4a1c

 そして、サムネ画像をもう一度アップしてからの

サムネ画像 全景

  今回御覧いただきたいのは、こちらのイラストです。kindle版「銀山町 妖精綺譚」の挿絵です。

銀山町 妖精綺譚 挿絵

 この挿絵は山形県在住のイラストレーター Sonoe Nodaさんに描いていただきました。Nodaさんは、この湖を見たこともなければ写真も無いままにこのイラストを描き上げてくださいました。
 サムネ画像の写真は、kindle書籍が出来てから撮影したものなのです。なのにこの一致振りです。偶然というにはあまりにも似ているように感じてしまい、吃驚したのです。
 人生って、いろいろ不思議なことがありますね。

 ちなみに「銀山町 妖精綺譚」というお話には
・手紙で始まり電子メールで終わる
・最初も最後も会ったことのない手紙(メール)の相手を思う場面
・稲村で始まり稲村で終わる
・最初も最後も田中は1年で退職するつもりでいる
という、誰も気づかないギミックがありまして、個人的にはお気に入りです。

 ここまでお読みいただきありがとうございます。美しい「福島県 金山町」の写真をお届けします。

只見川
上田ダム上流
沼沢湖
只見川と只見線(手前)
只見川(町の入口付近(北))
太志地区

 挿絵をもう1枚

 2枚の挿絵は、同じ場所ですが「絶望と希望」の対比になっています。
#何を書いても最後は宣伝
kindle版はこちらです

創作大賞2024版はこちらです。

 なお、妖精綺譚と書いて「フェアリーテイル」と読むのが正式なタイトルになります。

 そしてnoteの交流から生まれたイラストがこちらです。 
 はそやmさんに描いていただきました。ありがとうございます。
 「はそやんさん」とお読みするのが正式なお名前になります。

はそやmさんに描いていただいたイラスト

サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。