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【駄文】黎明奇譚という物語のリスク

 先日、ある方から「ミラクルミッションを読みました」とのメールをいただき、少し慄いています。なぜなら、その方は「黎明奇譚」で言うところの「五友物産」のモデルとした企業の本社で勤務する方だったからです。

「マズイ、本社の方に福島太郎の存在を知られてしまった」

 ということになります(ミラクルミッションというのは、黎明奇譚の前身となる作品で、設定は少し異なりますが、内容的には同じような展開の創作物語です)。
 「フロンティアミッション」や「黒田製作所物語」は、それぞれモチーフとした企業の代表者の方に原案を提示し、「公開・書籍化」ということについて事前に説明をしています。しかし、「黎明奇譚」については、そのような事前準備を行っていません。
 モチーフとは申しましても、黎明奇譚の主人公は「市役所職員」という設定ですし、具体的な名称等を使用していない「架空の話」になりますので、ある意味では「了承を必要とする理由がない」という考えもありましたし、大手企業ですから、まともに了承を得ようとすると、どれだけの手間と時間を要するかわかりませんので、無断で「エイヤッ!」と進めてしまいました。

 また、特に世間で話題になることもなく、コッソリ・ヒッソリと販売している状況ですので、咎められるどころか、企業の方に知られることも無いだろうと考えていた部分もあります。とは言え、全く隠しておくのもどうか、という考えもあり、モチーフとしたワイナリーのスタッフには「こんな物語を書きました」ということをお伝えしていました。なので、おそらくはワイナリースタッフから本社の方に、「ミラクルミッション」が伝わったものと推察しています。
 変な展開では無いですし、「悪い人は出てこない」、「意地悪な場面は描かれていない」ということを踏まえれば、問題は少ないとも思うのですが、
「このような当社の品位を損ねるような書籍を看過できません。販売禁止としてください」
という申し入れをされたら、従う所存です。

 現在のところは、そのようなニュアンスはありませんでしたので、「お咎め無し」を期待してはいますが、紙書籍を発刊した場合、noteや電子書籍より、リアルな世界での露出が増える可能性がありますので、お咎めを受けるリスクも高まるかもしれない、担当者レベルでは問題視しなかったけど、上長が問題視するかもしれないことを危惧しています。
 しかし、このリスクを承知の上で、紙書籍を発刊しようと考えています。
 ということで、「元宮ワイナリー黎明奇譚」が販売禁止になる前にお読みいただくことをおススメします。「幻の本」となる可能性があります。黎明奇譚を読むことができるチャンスは
「今、私の記事をお読みいただいている、あなただけ」
ということになる可能性があります。もちろん、継続販売できる可能性もあります。

 ちなみに、自分が所属する市役所から、
「このような書籍の販売は看過できない。販売禁止とするように」
との指示が出た場合は、徹底抗戦する考えでいます。

 本稿をお読みの皆様におかれましては、是非、本書の内容を確認いただき、そのような事態が生じた際には、「あの本は問題無いでしょう」と、応援証言していただけることを期待しています。まだ、販売中ですので、amazonへのリンクを埋めておきます。現時点では電子書籍だけですが、表紙を新たにした紙書籍を準備中です。


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