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【駄文】曼荼羅のイメージ

 現在、新作として発刊に向け取り組んでいる「夢見る木幡山」ですが、前の投稿では、「仮面ライダーアギト」のイメージに重なることに触れていましたが、この番組ではオープニング曲の映像に「曼荼羅」が使用されており、「夢見る木幡山」も、曼荼羅のイメージと重なるなぁ、とか考えていた時に、note街で出会ったのが、RooKさんです。

 アーティストを目指すという意志を持つクリエイターさんで、「曼荼羅」をモチーフとした作品も、投稿されています。あまりのタイミングの良さに吃驚したところです。
 なお、、「夢見る木幡山」の構成を少し整理すると

1 3人の主要な登場人物
ア 生まれながらに神とともにある男。行動する男
イ 行動により神を感じ、神とともにあろうとする男
ウ 神とともにありたいと願う男、行動しようとする男。
 3人を結ぶキーワードが「孤立・挑戦・未来」

2 神のクロニクル
 ア 磐座(いわくら)
 イ 弁財天   
 ウ 宗像三女伸

3 支援者たち
 ア 繋ぐ者
 イ 支える者
 ウ 行動する者

 ということになり、これらの要素が、木幡山を舞台にハーモニーを生み出しており、視覚的に表現するとしたら曼荼羅のイメージになるのです。
 こんな風に書くと、自分で言うのもなんですが、カッコイイ作品みたいな感じがします。

 何度かお越しいただいている方、パイロット版を読んでいただいた方、勘の良い方はお気づきのことと思います。
 この構成は、当初から考えていたものではなく、全て作品が成長したことによる後付けだということを。

 自分で書いていて、吃驚ですよ。

 しかもですねぇ、今回の作品には「自分の過去の作品からのギミック」も多く入れてあり、単独の作品でも楽しめることに加え、福島太郎の過去作を読んでいると、さらに重層的なハーモニーを楽しめるという特典があります。

 恋する旅人も、黒田製作所物語も、「ノリと勢い」で書き上げたこともあり、構成の丁寧さが欠け、唐突感が残る場面がいくつかありましたが、今回は「チーム木幡山」のサポートもいただき「じっくり熟成」しましたので、滑らかさと丁寧さが抜群となりました。ほんと、細かい表現まで推敲に推敲を重ねた作品です。

 推敲すれども成功せず!という新機軸を生み出すかも知れません。

 また「3人の主要な登場人物」のうちの「ウ」なんですが、彼については、当初の予定では、冒頭の狂言回しだけのつもりだったのです。
 最初の原案が薄目の味付けでしたので「ア」の方に話を聞いて、深みとコクのある原稿を足すつもりが、
「クリエイターさんの感性にお任せします」
ということでインタビューできず、「深みとコクと文字数」を増やす必要が生じ、推敲する度に「ウ」出番が増え、いつも間にか「主要登場人物」になってしまいました。
 そして、当初予定はしていない立ち位置になり、ちょうど良いバランサーになりました。アが真面目な人物、イが深刻な人物で、「笑い」の要素が少ないところに、ウがある程度のコミック的な空気とギミックを入れてくれて助かりました。

 しかも、ウのコミカルな場面については「全て事実」というのが、作者的には面白いと感じてしまうのです。当初は事実に基づく、アの話を書くつもりが、イという空想パートとのサンドウィッチとなり、さらにウが加わりボリュームを増やし、相互に関連しながら物語が収束して一つの作品となる。

 ちなみに、書き始めた時は「磐座(いわくら)」という知識もなく、途中で仕入れて加えたところ、予想もしていなかった、複雑な味わいになりました。

 当初は「面白いと思っていただけるだろうか」という不安もありましたが、原稿が完成し、さらに今回は、表紙とあとがきでのパワーアップが見込めますので、自分でも楽しみで仕方ありません。久しぶりに夢枕獏先生、登場をお願いします。

 この本は絶対におもしろい。
 作者からそう宣言しておく。 (幻獣少年キマイラから引用)

 ということで、ハードルを上げてしまい少し不安ではありますが、楽しみにお待ちいただければと存じます。繰り返しますが、過去作を読んでおくとより楽しめますので、よろしくお願いします。恋する旅人とのギミックが、作者的には特にお気に入りです。




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