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【祝】元宮ワイナリー1周年、逢瀬Wショップ5周年

 拙著「元宮ワイナリー 黎明奇譚」の発売日が令和2年11月2日でしたので、本日で1周年です。何度かネタにしていますが、「公タマ伝」、「公タマ伝第2集」に続く「公務員三部作」の三作目という位置づけであり、「公タマ伝」に収録している「フロンティアミッション」、「第2集」に収録している「公民館物語」に続く、三作目の創作公務員物語ということになります。

 が、実は、原案としては一番古い作品になります。Kindle出版するなんていう考えが全く無い時に、誰に読ませる予定もなく、創作した物語が「黎明奇譚」の素になります。まさか、メインの物語として電子書籍化するとは考えてもいませんせした。
 書籍化にあたり多少修正したものの、最初の持ち味を生かしたいと考えたことから、「物語としての味付けやギミック」は少な目な作品になります。荒削りなフレッシュさをあえて残しました。そして、この原案がありましたことから、似たような構成のフロンティアミッションと公民館物語が生まれましたので、三作目ですが、私の中では創作公務員物語の長男的な位置づけの作品になります。

 この作品の数少ないギミックとして、登場人物の名前が「福島県の市町村名」ということになります。主人公の大沼だけは、市町村ではなく「大沼郡」というところからとりました。本当は「小野町」にしようと思ったのですが、知人に同姓の方がいましたので、使用してよいか確認したところ、「断る」ということで、急遽差し替えになりました。
 また、この「元宮ワイナリー」が、従業員を募集したところに、拙著「恋する旅人」の登場人物 「木元」が応募して採用されたという設定になります。
 このワイナリーが無ければ、木元は地元に再就職することができず、「恋する旅人」のエンディングも、変わっていたかもしれません。

 そして、「フロンティアミッション」、「黎明奇譚」、「恋する旅人」は、ほとんど同じ時間軸で、同時進行で物語が動いているという設定・ギミックもあり、いずれも「東日本大震災から3年を経過した春」に物語が動き始めています。そのため、震災後の復興に向けて
「自分は何ができるか。何をしなければならないのか」
ということを模索し続けている主人公という共通した軸があります。
 ただ、「恋する旅人」については、暗い影を落としたくないので、震災関連の話題には触れないようにしました。しかし、木元が「故郷に帰る」、西野が「応援する」という背景には、東日本大震災からの復興に貢献したいという理由があり、震災復興を目的として事業化されたワイナリーに就職したという流れなのです。

 と、作品を読んでいない方には、まったく内容がわからない、つまらない話を展開してしまい申し訳ありませんので、ここで、ちょっとお得な情報提供です。

 リアルな世界で私がこよなく愛する「ふくしま逢瀬ワイナリー」では、ショップの開設5周年を記念して、ネットショップにおいて、送料無料キャンペーンを開始いたしました。この機会に御賞味いただければと存じます。正直なところ、同じ値段なら、もっと美味しいと感じるワインは多くあると思いますが、荒れ果てた秘境のような場所から、奇跡のような軌跡で生まれたワイナリーの成長の物語、福島県の復興の歩みを感じていただけるものと考えております。公式サイト(オンラインショップ)はこちらです。

 この地には、2014年の春には醸造施設も葡萄の木も、何もありませんでした。けれど、勇気と情熱と、智恵と無茶とか無謀とか、いろいろ重なりあい、今はワイナリーが、果実酒があります。2014年夏はこんな風景ですよ。

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2014年冬がこんな感じです。

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それが、今やこうです。

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 そして、副産物的に、福島太郎というkindle作家とその作品が生まれました。

 すいません、大事なことを書くのを忘れるところでした。「公タマ伝」は「公務員とは何ぞや」という固い命題について考えた作品ですが、「黎明奇譚」は「公務員らしくない公務員」をイメージして創作したフィクション、あり得ない「架空の物語」・「ファンタジー」です。
 ふくしま逢瀬ワイナリーをモチーフにしている部分はありますが、実在の登場人物や組織とは関係ありません。大事なことだから、もう念押ししますが、元宮ワイナリー=ふくしま逢瀬ワイナリーではありませんし、大沼係長=福島太郎ではありません。

 普段は真面目に厳格に公務に専念している重圧を、noteの駄文で解放しているように、「公務員ではできないようなこと」、公務員としてのアンチテーゼを黎明奇譚で表現することに挑戦したとも言えるかもしれません。
 小説としては稚拙で未熟な作品ですが、あり得ない展開とか、妙な臨場感を楽しんでいただければ嬉しいです。

 ここまでお読みいただいた皆様に、あらためて感謝を申し上げますとともに、これからも、ふくしま逢瀬ワイナリーと福島太郎が存在し続けるよう、引き続き応援していただきますよう、心からお願い申し上げます。

こちらのリンクから、レビューだけでも読んでいただけたら嬉しいです。
なお、本日の仕事の用務で、内部の職員と電話をしていたら
「太郎さん、どこまで本当なんですか」
と、真面目に聞かれました。失礼な職員もいたものです。昨日はピンピンでしたが、今日はプンプンですよ。


サポート、kindleのロイヤリティは、地元のNPO法人「しんぐるぺあれんつふぉーらむ福島」さんに寄付しています。 また2023年3月からは、大阪のNPO法人「ハッピーマム」さんへのサポート費用としています。  皆さまからの善意は、子どもたちの未来に託します、感謝します。