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【駄文】ネタに詰まったら

 去年の自分に助けてもらう。というのもnoteの投稿を続けてきたことによるアドバンテージかもしれません。そのまま使うも良し、アレンジするも良し、ということで、去年の10月18日の記事がこれです。

 当時の記事では、ほぼあり得ないスキが20を超えているという、私の記事の中では人気の記事になります。同時に、自分の中でも、新しい創作の仕組みに繋がったという、思い入れのある作品になります。「元宮ワイナリー黎明奇譚」にも収録しているのですが、下書きに戻さずそのまま掲載しています。

 昨年の秋は、積極的に神社・仏閣を参拝しており、地元にある神社を参拝して、疑問に感じていたことについて、数日過ぎてから浮かんだ解答のアイディアを基に創作しました。
「年貢を半減して、神様になるのは、ちょっとおかしくないですか」
というのが、この神社の縁起を読んでの疑問でした。そこで
「書かれていることだけではない、書かれないこともあり、神様になったのではないか」
ということを考えていました。

 参拝時にはその答えが見つかりませんでしたが、下の娘と飯を食うために栃木を訪問し1泊した翌日、独りで高速道路を運転してきた時に、ふと回答となるアイディアが降りてきまして、自分で話を組み立てながら、村長の心境に想いをはせ、涙をポロポロとこぼしながら運転するという、危険な運転になり、落ち着くまで、サービスエリアで休憩したことを覚えています。
 他にも運転中にアイディアが浮かんだ作品はいくつかありまして、私の場合は「長距離運転と創作」の相性が良いのかもしれません。

 この「神様役人」も、神社の縁起を基に空想していますので、そういう意味では「夢見る木幡山」の原点とも言えるかもしれません。アイディアをほぼそのまま文字にしましたので、少し、もったいない、もう少し練り上げたいと、去年は感じる部分もありましたが、逆に考えれば、ここで惜しみなく投稿したことで、「夢見る木幡山」に繋がったのかと思うと、これで良し!とも感じます。リライトしたい気持ちもありますが、これはこれで良し!とも思うのです。
 イメージとしては「漁師飯」のような感じで、釣り上げた魚をちゃんと料理したら御馳走になるかもしれないけれど、釣り立てを船の上で捌いてカッこむのも、また美味し!という感じでしょうか。野趣溢れる作品です。
 できれば、「神様役人」を読んでいない方に、あらためて読んでいただけたら嬉しいです。

 私の目指す役人像である「ルールの範囲内で最大限、市民の役に立つ」を描いた作品でもあります。決して自分が神様になりたいとか、尊敬されたいとかではないのですが、「ルールを知らない役人」とか、逆に「ルールの原則論が優先で市民を見ていない役人」がいるかもしれないと考えると、「そうじゃないでしょう。ルールは守るべき存在ですが、ルールのために人がいるのではなく、人のためにルールがあるのでは」と、自問自答していることを作品として昇華できたものになります。

 似たような背景やコンセプトで「水商売を始めた役場の話」というのもあります。こちらはnoteにはありませんが、「恋する旅人」に収録しています。機会があれば、是非お楽しみいただければと存じます。

 ということで、何を書いても最後は宣伝。本日は「神様役人」を収録している「黎明奇譚」はこちらになります。まずは電子書籍です。

 続いて、紙書籍版です。

去年の今頃は、この「黎明奇譚」(電子版)を発刊するかしないか、迷う日々でしたが、1年経過しても「赤字」ですが、この作品を残せたことは、自分の誇りではあります。

なんか、真面目な話ですいません。また、遊びに来てください。なお、「水商売を始めた役場の話」は、こちらに収録しています。


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