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【感想】あたたかいゆでたまごをあじわう

 今週の「シロクマ文芸部」さんのお題【文芸部】で、シロクロさんの、この作品に心を鷲掴みにされましたので、ネタバレをしないように注意しながら、感想を記録しておきます。

 冒頭の(A監獄文芸倶楽部)から、その発想に驚かされるところですが、私の固定観念を壊したのが、
『あったかいゆでたまご』
という言葉でした。私は何となく「ゆでたまごは冷たいもの」ということに囚われていましたので、
「そうか、あたたかいゆでたまごも美味しそうだ」
から始まり、
「何故」「どうして」「どのような背景」で、主人公は温かいゆでたまごを食したのか、心に残ったのかを、いろいろと妄想してしまいました。その妄想だけでご飯2杯食べられるくらい美味しく感じたのです。

 また、シロクロさんの記事の冒頭に「俳句を詠む」とありますが、この作品に登場する俳句が、また味わい深いのです。私は
『俳句というのは季語が必須で575の語句で構成される』
と学校で習ったような気がしますが、作品に登場する俳句は、そのルールからは外れている印象を受けます、しかしそれがまた、
「まぁ、人の道も外れているんだろうし」
「今の時代なら、こういうのも有りかも」
「有りというかむしろ、情景を浮かべ、憧憬を揺さぶられる気もする」
「味わい深い句かも」
などと心を揺さぶられてしまいました。

 全くnote街というのは面白い街です。梁山泊もかくやというくらい、凄い書き手の方がいらっしゃいます。

 さて、私の個人的な「美味しいと感じた時の最上級の表現」が、
『これ、〇〇にも食べさせたい』
というものになります。〇〇に入るのは主に家族で、その料理を好きそうな人物になりますが、単純に「美味しい・楽しい・嬉しい」を越えた、料理への最上級の感想が『〇〇にも食べさせたい』で、これまでの人生で、数回しか経験していない感情になります。
 という、個人的なツボも今回のシロクロさんの作品に刺激されてしまい、楽しませていただきました。

 また個人的なツボがもう一つ。漫画「ゴールデンカムイ」も大好きでしたので、シロクロさんの作品の主人公にも惹かれました。
 私がどのくらい「ゴールデンカムイ」が好きかと言えば、連載終盤で「五稜郭」が舞台となった時に、福島県から函館にある五稜郭を観に行ってしまうくらい大好きでした。
 あれから2年近く過ぎたなんて、ちょっと不思議です。

 さて、本編のネタバレをしないようにして感想を書くのは、なかなか難儀なので、筆を置きたいと思いますが、ほんと個人的にツボに嵌る作品で、とても楽しませていただきました。
 コメントやメンバーシップとしてのシロクマ文芸部さんの掲示板でも、作品について感想を残しましたが、表現しきれず記事として投稿してしまいました。
 なお、シロクマ文芸部さんはこちらです。メンバーシップに加入しなくても活動参加することができます。読んでヨシ、書いてヨシの企画です。

 さて、
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 noteの記事とは違い少しハードボイルド(固ゆでたまご)ですが、心が温かくなる作品と考えています。


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