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【駄文】里の放牧豚 F農園

 郡山市には「放牧豚」の飼育をしている農家・Fさんがいます。親しいというほどではないのですが、何度か交流するご縁をいただいています。で、ある時、いただいたフライヤー見て、驚きました。
「郡山ナンバー1の放牧豚と書いてありますが、何が1番なのですか」
「放牧豚を事業としているのは、うちだけなので、生産量も売り上げも飼育数も美味しさも、全てがナンバー1です」
「なるほど、郡山市のオンリー1にして、ナンバー1ということですか」
と、納得することにしました。

 ある夏の午後、F農場の牧場を見学したのですが、「放牧エリア」には1頭も見当たりません。
「暑いから、みんな小屋で休んでいるんですよ。涼しい時なら、あの辺りの崖を登り降りして遊んでいるんですけどねぇ」
と教えてくれました。
「せっかく来てくれたから、顔を出すように言いますよ」
といい、豚小屋に入っていきましたが、数分後
「やはり、駄目みたいですね」
と、申し訳なさそうに出てきました。そこにFさんの母が通りかかり、
「じゃぁ、あたしが話してみるわ」
と小屋に入ったところ、数頭の豚が
「母さんに言われちゃ仕方ないなぁ」
という感じで、のっそりと外に出てきてくれました。崖には登らず、すぐに戻ってしまいましたが、豚さんのヒエラルキーでは、母>豚>Fさんのような位置づけなのかも知れません。
 なお、郡山市がnoteで展開している次の記事では、この母さんが豚に跨る写真も掲載されています。

って、Fさんとイニシャルトークしている意味ないじゃん。

軽く、ツッコミを入れつつ、Fさんとの会話。
「Fさん、豚の品種は、何か拘りがあるのですか」
「いや、豚の仕入れ先から、三元豚を勧められただけ」
真偽とか真意は、未だに確認できていません。
「俺、豚足が好きなんですけど、Fさんのところの豚足は買えますか」
「豚足は汚な過ぎて、食材に使えないよ。捨てているよ」
真偽とか真意は、未だに確認できていません。

 上の記事に詳細がありますが、放牧豚だけでなく、苺やワイン用の葡萄の栽培をしたり、イベントでフランクフルトを出店したりしている、野心的な経営をしているFさんと、もう少し仲良くなりたいのですが、緩い付き合いもまた良いかな。とも考えています。
 ちなみにFさんは、自己紹介をする時に
「農民のFです(又は、農民をしているFです」
という風に語るのですが、何となく「農家」としてのプライドを持ち、「農民」と称しているような気がします。


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