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【駄文】無くて七癖

 あまり良い意味で使われる諺ではないのですが、少し自分のことを振り返ると意識はしていなかったのですが、いくつか癖のようなものがあるようです。何冊かKindle出版をしている中で、
「ジャンルのふり幅が大きい、俺は一体、何が書きたいのだ」
という考えていました。大きな括りとして、公務員→恋→中小企業→神社(今ココ)みたいな状況でして、特定のジャンルに収まっていないように見えます。

 しかし、私が師事しているSさんが、Facebookで黒田製作所物語を紹介をしてくださった時には、別な知人Aさんとのコメントで
Aさん 「太郎さん、宗旨変えしたの?」
Sさん 「太郎さんは、一貫していますよ」
という、やり取りがあり、
「流石、Sさん良く分かっていらっしゃる。そうなのです、宗旨変えはしていないのです」
と、自分でも感じたものの、その時は言語化することができませんでした。

 で、黒田製作所物語を発刊してから3ケ月が過ぎ、「夢見る木幡山」を書き上げて、ようやく自分で自分の「癖」というか「嗜好・志向・思考・指向」のようなものに行き当たりました。
 主人公については「夢・愚直」というのが、一つの大きな共通点となるようです。現実では、辛く悩ましいことが多いので、物語の中は、未来は「少しでも良くなりますように」ということ、また、そのような想いで、力を尽くそうとする方を描こうとするようです。
 損得よりも尊徳を目指している姿が好みのようです。作品の舞台は異なりますが、主人公たちの姿勢は、似たような感じがします。そして、ヒーローのように凄い能力を持つとかではなく、足掻くようにして、夢を追う姿に魅力を感じるようです。

 また、「地域」というものに拘りがあるようです。どの作品もかなり狭い地域で物語が展開されています。「夢見る木幡山」に至っては市町村でもなく、基本的には「山一つ」という狭い地域での話となりました。

 そして、「身近に在る」ということが、心を動かされる要因の一つのようです。役所も中小企業も神社も、日本に生まれてから、いつでもどこでも身近にあり、様々な関わりがあるものの、個人的には正面から向き合うことが少なく、「よくわからない」存在とも感じていたようです。
 その役割や価値について、自分が理解しないまま過ごしてきたのですが、正面から向き合うと「凄い」という驚きを、自分なりに咀嚼して、お伝えしたいと考えるのかも知れません。
 成功しているかどうかは、わかりませんが、「身近に在る」けれど、そこには、歴史があり思いがあるということに、浪漫、不思議さとか有難さを実感した時に、物語として残して置きたいと感じるようです。

 また、基本的に執筆する時は「ノリと勢い」・「嗜好・志向・思考・指向」は錯誤しながらです。一つの作品について、熟成期間を置くことが苦手で、ある程度になったら、公表・出版したがるというのは「悪い癖」ですね。また、きちんとプロットを作らず、自分でもゴールが見えないまま書き出すのも、あまり良い手法では無い気がします。
 なので、過去作について、「もう少し煮込んで、味に深みを加えた方が良かったかな」と思う部分もあるのですが、荒削り、フレッシュ、疾走感があるのも好みで「これでいいのだ」と、完結させてしまうことが多いです。

 また、悪い癖に「浅学」ということがあります。インターネットの発達により、浅い情報ですと、ある程度簡単に情報収集できる時代となりました。そのため、ネットに転がる程度の情報で書き始めてしまうのですが、物語に深みを加えるためには、十分なインプットが必要であるとも感じています。
 こんな7癖を踏まえつつ、「言葉遊び」を加えながら、懲りずに今後も活動を続けていきたいと考えておりますので、これからも仲良くしてください。

 もしかしたら、一番の悪い癖は「懲りない」とか「恥知らず」ということかもしれないです。




 





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