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東京人 2021年1月増刊アレコレ

 何でこの時期に1月増刊号の話、という疑問が無くは無いですが、ちょっと触れてみたい気分なのです。強いて理由を告げるならば、ある記事に触発されて、明治時代を意識したからかも知れません。

 さて、本題の「東京人1月増刊」ですが、表紙に特集「三菱と東京の150年」とあります。

 御承知の方も多いと存じますが、日本どころか世界でも有数の企業グループである「三菱グループ」は、土佐藩出身の岩崎弥太郎氏が創業しており、明治期に誕生しましたので、歴史で言えば150年しかないことになります。それなのに、これだけの多分野において日本を代表する企業を多く有するというのは驚くという言葉では足りない驚きです。

 また、表紙に小さく「ふたつの東京オリンピック大会と三菱グループ」とあり、三菱グループとオリンピックの関わりについての記事もありました。1964年の東京オリンピックは、講道館柔道の創始者である加納治五郎先生が大きく関わっていたと聞いており、柔道が正式に採用された大会でもあります。さらに「日本武道館の民間貸出の第一号が、全三菱武道大会」と聞いたことがありますので、その辺りについて「何かあるかも」、ちょっと期待していたのですが、何もありませんでした。(創業者が武士ということもあるのか、三菱グループでは武道を奨励しており、グループの武道大会があるのです)

 そして、唐突に現代に戻ります。この本の92ページで、「社会貢献活動(復興支援)」が掲載されており、『三菱商事復興支援財団代表理事』のお名前・顔写真とともに、「ふくしま逢瀬ワイナリー」も少し紹介されていました。この方が代表理事というのは存じていましたが、GW前に
「今度のワイナリーのイベントは見にきますか」
との連絡をいただいた際に、
「もちろん行くつもりでした。現地でお酒を飲みたいので、車に同乗させていただけますか」
という返事をして送迎させてしまいました。
 あらためて考えると、とんでもないことをお願いしてしまったものです。150年の歴史を纏めた150ページの雑誌の1ページを任せられるような方に運転手をお願いしてしまったのですから。もうしません、申し訳ありません。

 さて「縁は異なもの、味なもの」と申しますが、2014年5月に当時の復興支援財団の代表理事を乗せた車を運転して、原野のような土地を案内しました。

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 その時は、まさか7年後にワイナリーがあり、イベントが開催されるとは、予想もしていませんでした。これが、あれして、こうですよ。

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 もっとも、150年でこれだけ成長した企業グループですから、7年もあればこのくらいのことは当然なのかも知れません。しかし、田舎のオッサンにとりましては「奇跡のような軌跡」と言うほかありません。
 この土地の字名は「郷士郷士」であり、土佐藩出身の方が、明治初期に開拓したと伝えられています。

 土佐藩の武家に源流を持ち、武道を奨励する三菱グループにおける、小さな小さな事業ですが、150年の時を経て土佐藩出身者が開拓した郷士郷士で、葡萄を栽培していることになります(駄洒落かよ!BY 石元みとんさん)。

 なお、聞くところによれば、似たような展開の話を書いた書籍があるようですが、あくまでも「創作ファンタジー」ですので、設定や登場人物についてはフィクションであることを、あらためて申し上げます。
 その書籍へのリンクを貼っておきますが、アルパカ社長さんのレビューだけでも読む価値がありますし、試し読みもありますので、是非御覧ください。もちろん、kindle unlimitedにも対応しています。



 

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