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学歴エリートのためのスピリチュアル活用入門 vol.4- 日本古来からある引き寄せの法則 -

noteでここのところずっとスピリチュアルを擁護し続けているので、アンチ・スピ派から見たら僕はもう完全なサイコ・スピ野郎かも知れません。

でも白状すると、僕スピってそんなに詳しいわけじゃないんです。
前にも話したとおり、ちょっと前までは僕自身がアンチ・スピリチュアルでした。

なのでガチのスピリチュアルの人から見れば、まだ小学校にも上がっていないよちよちレベルの知識しかないのですが、そもそもスピの人がどういうメッセージを発しているのか全然知らない人のために、僕が擁護しているスピリチュアルな主張を今回はご紹介します。

引き寄せの法則に始まって、引き寄せの法則に終わる

そもそも僕のスピリチュアル許容度が上がっていった理由の一つは、アメリカのオンライン起業家の中でもスピリチュアル的なことをいう人がとても多かったから、ということがあります。

彼らの多くが口にするスピリチュアルは、"Law of attarction"、つまり「引き寄せの法則」です。

この引き寄せの法則は、スピリチュアルの本質や論争になりやすい部分を集約したような概念なので、今回と次回は引き寄せの法則について解説しましょう。

まず基本は、同じ波動のものは引き寄せ合うということです。

おっと、ここで理工学系インテリからツッコミが入りそうなので言っておくと、ここでいう「波動」とはあくまでも便宜上の概念です。物理でいう振動数や電気工学でいう周波数とは似て非なる便宜的な概念だということをご了承ください。

さて改めて引き寄せの法則を説明すると、前提としてすべてのモノには波動がある、という考え方に基づいています。
そしてここでいうすべてのモノは、物理的に実存するものだけでなく、思考や情念や情報などの非実存的観念もふくまれています。

そして波動の高いモノは波動の高いモノ、波動の低いモノは波動の低いモノを引き付けると言っているわけです。

ではどういうものが波動が高く、どういうものが低いというのでしょうか?

たとえば農産物だとオーガニックのものが波動が高く、農薬を沢山使っているものは低いと言っています。
食べ物全般も自然志向のものがよく、添加物まみれのものは低いと言っています。

なんとなく感覚的にわかりますよね?

また空間ですと、よく整理された空間や水まわりがキレイな空間の波動が高く、逆のものは低いと言っています。
この辺りは風水と感覚的には同じなのだと思います。

そして情報空間の話ですと、「感謝」や「笑顔」の波動が高く、「嫉妬」や「執着」が低いと言っています。

これもイメージできますよね。

このような観点で波動が高いものは波動の高いものを引きつけ、波動の低いものが波動の低いものを引きつけるというのが、引き寄せの法則の基本です

ここまでですと、あまりスピリチュアルに興味がない方でも、わりと抵抗ないんじゃないかと思います。

普通に「おっ、今日はなんかいいバイブス出てるねぇ」とか「バッドバイブス出してるから、もう少し上げて行こうよ」とか言ったりする人もいますし。

「情けは人の為になるのか」問題

実は「バイブス」なんてパリピっぽい言葉を使わなくても、引き寄せの法則的思考は日本の古くから根付いています。

それは諺をみると一目瞭然です。

たとえば

「笑う門に福来たる」

なんて完全に引き寄せの法則思考です。笑うという行為は波動の高い行為であり、笑って波動を上げることによって、福という高波動のものが巡ってくるという意味です。

「類は友を呼ぶ」

これも完全に引き寄せの法則ですよね。波動が高い人は波動の高い人を引き寄せ、低い人は低い人を呼び寄せる。

こういう諺は多くあるのですが、その中でも僕が面白いと思うのがこちらです。

「情けは人の為ならず」

これ、意味わかりますか?

本来は
「情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」
という意味です。

これはもろに引き寄せの法則ですよね。
人のことをおもんばかって情けをかけるという波動の高い行為をすると、それが恩恵という波動の高い形で帰ってくるという思想ですから。

でも最近はこの諺の意味をこういう風に間違って解釈している人が増えています。
「情けをかけることは、結局その人の為にならない(ので、すべきではない)」

諺というのは、古くから語り継がれている教訓ですが、その解釈がいつしか真逆になっているというのは面白いですよね。

実はこの諺の解釈の間違いが顕在化してきたのは1960年代の後半です。

この時期はいわゆるいざなぎ景気の真っ最中で、1950年から始まる日本の戦後の高度経済成長のピークです。

この頃から人々が「情けは人の為ならず」という言葉の解釈を間違ってきたわけです。

それまでの日本人は因果応報的世界観、つまりいいことをすれば、それが回り回って自分に帰ってくるし、悪いことをすれば、それが回り回って自分のところに帰ってくる、という循環の思考を当たり前にしていたので、この諺を当たり前のように解釈できていたのでしょう。

でも経済成長に従い、資本主義の論理が優勢になってくると、循環の論理ではなく、交換の論理が人々の思考を支配するようになってきました。

それにともなって人に情けをかけることが自分に恩恵をもたらす、という思想が理解されにくくなってこの諺の誤った解釈が拡がっていったのでしょう。

引き寄せの法則を受け入れられない日本人

このように、本来引き寄せの法則は日本人の思考と非常に親和性の高いものです。

だから引き寄せの法則も、すんなりと受け入れられてもおかしくはないはずです。しかし実際には「引き寄せの法則」と口にすると「スピ」の烙印を押されて社会生活に支障を来しかねません。

そこには様々な原因があります。

スピリチュアルの思想自体の問題、スピリチュアル信奉者側の問題、アンチ・スピリチュアル側の問題。

次回は引き寄せの法則について、さらに一歩踏み込んで解説しながら、引き寄せの法則に代表されるスピリチュアルがなぜ受け入れられにくいのかについて考えていきたいと思います。


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