きょんしーじゃあるまいし

あんたの頭の中の
半分も理解できない
オレンジュース色のネコみたいな爪
枕カバーはアイツの匂い
硝煙とおが屑と血の香り

気難しい揺り椅子に座って
頭が狂うのを待つか
太陽が臍に落ちて
火膨れを起こすまえに
モーターを停止させるか

中途半端なまま
氷河が溶けたのを見て
目をまん丸にした
石たちが叫ぶ

やっぱり!

注射針が
羅針盤で
レール音が
天使の手招きで
橋の上で
喝采を

そしてあんたは
デカいゴミ箱を漁って
黄色の脂肪を取り出し
おれのおでこに貼り付ける
きょんしーじゃあるまいし

晒し者を
どうやったらそんなに笑えるのか
おれには半分もわからない

ベットが揺れている
ベッドが揺れている
ベッドが揺れている
ベッドが揺れている

朝になっても


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