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格安SIMではなくauを選んだあなたにpovoを勧めるワケ

格安SIMとau。その両者のいいとこ取りをしたauの新料金プラン。それがpovo(ポヴォ)だ。

あなたがもし、格安SIMのほうが安いのを知っていて、それでもauを選んで使っているとしたら。その理由はなんだろう?

「速度が速いから」
「ギガが使い放題だから」
「iPhoneを割引してくれたから」

と、さまざまな意見があるだろう。ぼくは高いと知っていても、auを選ぶことは間違ってないと思う。

なぜなら格安SIMは安いだけだから。

「速度もギガもiPhoneの割引や分割も、格安SIMでは満足できない

こう思う方たちが大勢いるのは、スマホが生活の一部になってしまっている今、当然なのかもしれない。

しかしながら、auの料金明細を見て、「もっと安くしたい」とため息をつきそうになることだってあると思う。

だからぼくは、あなたにauの新料金プラン「povo」を紹介したいと思って、この記事を書いた。

「povo」が安い理由

2020年12月9日、auを提供する、KDDIの代表取締役執行役員副社長の東海林崇氏が「必ずユーザーが満足できる料金プランを出していきたい」と言ったように、povoは今までのauの料金プランとは全く違う、破格の金額で提供されている。

auは、格安SIMと比べて通信速度も速くプランも豊富で便利だ。

しかし料金だけは、格安SIMのほうが圧倒的に安くてわかりやすい。そのため多くのauユーザーは、格安SIMの料金と比べてしまうと、どんなに便利でも満足できなかった。

povoは2,728円。この基本料金は後で上がることも下がることもせず、だれでも同じ料金。わかりやすく、そして安い。povoは今までのauにはなかった、格安SIMのような料金プランなんだ。

ではどうして、povoは格安SIMのように安いのだろう?

格安SIMが安い理由は、購入サポートやアフターサポートをするための携帯電話ショップを持たないばかりか、アンテナを建設することもメンテナンスをすることもしないから。

つまり、人件費と設備維持費がほとんどかかっていないから。

その格安SIMと同じくらい安くするには、どこか費用を削らなければならない。auは、アンテナなどの設備維持費は削れない。よって、削れるものはひとつだけ。

「オンライン専用プラン」として、auショップで手続きができないプランとすることで、auはpovoの安さを実現したんだ。

そしてこの「人件費の削減」を格安SIMのそれ以上におこなった

格安SIMにはあるコールセンターは、povoにはない。povoには、問い合わせメールフォームもない。あるものはオンラインチャットだけなのだが、驚くべきことに、画面の向こう側に人はいない。

AI。そう、チャット相手はロボットなんだ。

徹底して人件費を削減したプラン。それがpovoなんだ。

「格安SIM」を検討する理由

ではもしスマホを壊してしまったら、なくしてしまったら、新しい機種が欲しくなったら、どうすればいいのか。

この場合、povoのままではauショップの店員は対応してくれないが、auに戻せば対応してくれる

auの使い放題MAXプランには、専用のコールセンターか、auショップで戻せるんだ。

戻すぶん、当然auのプランの月額料金がかかる。ただ、そこは「人件費」と思って割り切るしかないと思う。

格安SIMのように安くするには、値段を下げるためには、出来上がった家具と自分で組み立てなければならない家具の値段が違うように、やはり客の「やってほしいこと」にかかる費用を削減するしかないのだろう。

ところで、どうしてあなたは「通信費」を削減しようと考えたのか。

「子供に習い事をさせてあげたいから」
「子供に服をもう1着買ってあげたいから」
「スタバで珈琲を飲みたいから」
「カラオケに行きたいから」

と、今の暮らしにもう一品、お金を使いたいからではないだろうか?

日本最大のモバイル調査機関、MMD研究所が2021年2月におこなった調査結果によると、docomo・au・SoftBankユーザーの通信費は平均して月額6,786円

対して、格安SIMを使っているユーザーの通信費は平均して2,030円。その差は4,756円だった。

もしあなたの財布の中にこの4,756円が、あると思っていたのに、入っていなかったら。

ぼくだったら「あれ?」と思って探してしまう。「なんで?いつ、使ったんだろう」と思ってレシートを見まわしてしまう。

格安SIMを検討する方の多くは、こんな風に「あると思ったお金がなかったこと」に気がついたのではないだろうか。

レジに並ぶ前に、買い物に行く前に、遊ぶ予定が立った時に、財布の中を見て、お金がないことにショックを受けた

そして、「自分はいくら払っているんだろう」と携帯電話料金の明細を見て、驚いた。だからこそ、そのお金を取り戻そうと思い格安SIMを検討した

お金に余裕があれば、組み立て式の家具ではなく、出来上がっている家具を買いたい。しかしそうではないから組み立て式の家具を買う。

それと同じように、少々のリスクはあるけれども、auのようなサポートのないpovoは「通信費」を削減するための選択肢のひとつではある。

「povo」を勧める理由

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ではpovoは、携帯電話料金を節約したい方たち全員に勧められる料金プランなのだろうか?

いや、残念ながらそうではない。

auショップでのサポートを必要とする方、スマホを新しくしたい方、メールアドレスやアップルウォッチの連携サービスを使っている方、そして5GコンテンツやNetflixのプレミアムプランで高画質動画を楽しんでいる方。

このような方たちにはpovoはお勧めできない。

povoは20GBの料金プラン。auでありながら、auのサービスの大半が使えなくなる、格安SIMのような料金プランなんだ。

ただぼくは、あなたにpovoを勧めたい。

もしあなたが20GB以上使っているとしても、毎日のようにマクドナルドやガストでパソコンをテザリングでインターネットに繋げて使っているとしても、ぼくは、それでもあなたにpovoを勧めたい。

povoには「トッピング」という220円でデータを24時間使い放題にできるメニューがある。

もし仮に月末まで10日をのこして20GBを使いきってしまったとしても、この「トッピング」を10日連続で使えばデータの心配をすることはない

料金はpovoの基本料金2,728円とデータ24時間使い放題のトッピングを10回使って2,200円。合わせて4,928円となる。

auのデータを無制限に使える「使い放題MAX」プランは、固定インターネット割引や家族割引を使うと4,928円。povoでトッピングを10日連続で使った場合と同額だ。

つまり、どれくらいギガを消費するかわからないとしても、トッピングの使用を9回未満に抑えることができれば今よりも安くなる

そしてもし10回以上トッピングを使用せざるを得ない使い方だったとしても、auのコールセンターかauショップで、すぐにpovoからauの使い放題MAXプランに戻すことができる

auユーザーが安くしようとpovoに変更することは、後戻りのなかなかできない格安SIMや他社への乗り換えと違いリスクが少ないのだ。

そしてpovoは20GB使いきってしまったとしても、YouTubeの視聴やインターネットの閲覧ができるくらいの速度を維持できる。速度制限がゆるいから。

さらに「5分かけ放題」や「24時間かけ放題」も使える。auと同じだ。povoはauのプランだから。

ぼくは「通信費」を削減したいあなたにpovoを勧めたい。

たとえあなた自身がギガを毎月どれくらい使っているか把握していないとしても、毎月どのようにギガを消費しているかわからないとしても、povoならば試す価値があるからだ。

そう、povoならば安くできるかもしれないから。

「povo」にする方法

では仮に、auユーザーがpovoにする場合、どういう手続きを踏むのだろう。

auショップでは、povoへの変更手続きは受け付けていない。よって、希望者は以下の手順でpovoへの変更手続きをおこなう。

1.「povo」のサイトを開く
2.「ご利用手続きはこちら」を押す
3.「auから変更のお客さま」を押す
4.「注意事項」などを読みながら「次へ」を押す

auユーザーがpovoに切り替える場合、手続きにかかる時間はおよそ10分ほどだろう。

私がpovoにした際は、駅のホームでやってみたのだが、電車の待ち時間にポチポチ押していくだけで終わってしまった。

名前・住所・連絡先・メールアドレスなど、auユーザーであれば入力する項目はない

auユーザーがpovoに変更するのは、例えばドミノピザをネットで注文するくらいの、あるいは楽天市場で息子のオモチャを買うくらいの、それくらいの手間しかかからないのだ。

「格安SIM」ではなく「povo」を勧めるワケ

あの日、格安SIMではなくauを選んだあなたはこう思ったのかもしれない。

「格安SIMは安いけど速度が遅いしギガが足りない」

そう。あのときはまだ、日本に格安SIMのように安くて速度が速くギガがたくさん使えるプランはなかった。

ぼくがpovo勧めるワケは、povoがあの日あなたが望んだプランだからだ。

ところで、povoって言いにくい。「ポヴォお願いしマース」なんて言うのはちょっと恥ずかしいから、そういう意味ではオンライン専用プランでよかったのかもしれない。

さて、もし今10分ほど時間があるのなら、この下にあるpovoのサイトをちょっとだけ見てみてほしい。


はいあがれ。