10分でわかる海外ニュース 2023年10月12
オーストラリア在住20年目のタローがお送りする10分でわかる海外ニュースのまとめ&海外暮らし、子育てを通して感じる日々のコラム
【本日の独り言】
みなさまおはようございます。
今週末オーストラリアでは国民投票が行われるオーストラリアに古くから住む先住民の方達の権利などに関する法律だ。
この法律の内容はさておき、芸能人の不倫報道の裏側で気がついたらしれっと通っている大事な法案。政治に期待をしなくなってしまった祖国を思うとあらためてこの国は国民投票なのだなと考えさせられる。
本気で国を変えたいと思ったら地方から変える必要があるんだろうと思う。
いきなりメジャーリーグに挑戦するのではなく、まずはリトルリーグから。
自分が住む街、自分が生活する環境から。そんなふうに考えています。
【金融ニュース】
米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレに対する勝利宣言に近づいていないとの見方がデータから強まり、株価は下落、国債利回りは上昇した。
S&P500種株価指数は4日続伸を止めた。銀行株は、JPモルガン・チェース、シティグループ、ウェルズ・ファーゴの決算を控えてアンダーパフォームした。金曜日。債券は、30年物金利が19ベーシスポイントも急上昇した。ドルは過去5週間で最も上昇した。スワップ契約では、FRBによる4分の1ポイントの追加利上げの確率が、水曜日の30%近くから約40%に上昇した。
【ヘッドライン流し読みニュース】
■シリコンバレーで競合を打ち負かすPMorganのマスタープラン
・J.P.モルガン・チェース・アンド・カンパニーが記録的な利益を上げ、米国最大の銀行としてリードを広げ続けていた数年間、同社と数分の一の規模の会社が、テック業界の新進気鋭の企業の多くを顧客として引き抜いていくのを見ていた。
そして3月、その地域金融機関であるシリコンバレー銀行が破綻した。
現在、JPモルガンの経営陣は、新興企業やその創業者、ベンチャーキャピタルの支援者にとっての新たな頼れる金融パートナーとなるべく、野心的なキャンペーンを展開中だ。ウォール街の巨大企業は、5月にSVBの小さなライバルを買収し、両行が残した空白を埋めようとしている。
■HSBCの中国事業計画、高まる政治リスクと衝突
・HSBCホールディングスは、気まずい時期にトップの外交官と距離を置くことになった。ある意味、HSBCにとってこれほど必要な役割はないだろう。
シェラード・カウパー=コールズ広報部長は、英国が米国に味方することで北京との関係を「弱く」扱っていると無防備に発言し、HSBCの中国と西側諸国との関わりについて新たな監視の目を向けさせたことから、その職を離れる見込みだ。
HSBCは、中国経済が苦戦し、米国との緊張が高まるなかでも、中国への関与を深めている。HSBCは今週、中国本土におけるシティグループのリテール事業を買収することで合意し、共産党支配下の中国における資産と預金にさらに36億ドルを追加した。
■オーストラリアの人口急増が意味する住宅事情
・オーストラリアは、パンデミックによる国境閉鎖に伴う純移民の急増により、人口ブームの真っただ中にある。しかし、記録的な空室率の低さと住宅価格の悪化により、果たしてすべての人に住居を提供できるのだろうか?
オーストラリア統計局(ABS)によると、2022年の人口は過去最大の伸びを記録した。
これに基づくと、2023-24年度予算の自然増予測を前提にすれば、年間総人口は60万人強の新記録を更新する可能性がある。
純移民増加によるこれらの推計値は、政府が最新の連邦予算で予測した値を大きく上回っている。
【最後に】
経済などの観点から見れば人口の増加は素晴らしいことだろう。ただ、今オーストラリアで懸念されるのは、現在推定されている年間60万人以上の人口増加(自然増と海外からの純移住の両方)に基づくと、AHS2.49に基づく120万戸の住宅を新住民が単純に吸収してしまうことである。
ここでの緩和要因は、世帯規模の拡大、2024年以降に人口増加がより顕著に減速する可能性、建築活動の回復である。
人口が増加し続ける中、住宅供給へのさらなる取り組みが求められると同時に、将来の都市の住みやすさを維持するためのインフラ整備や投資の枠組みも必要になるだろう。都市部の拡大やそれに伴う税金など頭を悩ませることは尽きない。