国総(教養区分) ①試験概要

国家公務員試験(総合職)、教養区分の試験を受けてきました。早い話が官僚になるための採用試験です。(正確には官庁訪問をして採用面接を受けられる権利を得るための試験)

10/1に第一次試験、11/26,27に第二次試験がありましたが、私は9/5にM-1, 9/9に主催ライブがあった関係で本格的な対策は実質三週間前からでした。

対策が遅れたのみならず、一点情報収集の上で大きなミスを犯してしまった(後述、次note参照)のもありとんでもなく焦りましたが、なんとか無事最終合格まで頂き、官庁訪問の対策を考える段階まで行くことができました。

来年以降対策をする方々のために、各試験の詳しい概要と注意点などをできる限り書きましたので、参考にして頂けたらと思います。
が、その前に↓

来年度東大生で公務員試験の受験を考えてる人は、公務員試験対策団体の「CRAS」(毎年名前が変わります。来年は「D」から始まる名前になるそうです)に入るとより多くの情報が手に入ると思います!また、先輩達に解答を添削してもらえたりするのでメチャクチャ有利です!ぜひ入って下さい!


それではこのnoteでは主に超初心者向けに試験の概要をお伝えします。すでに受験を見据えてる方は大体ご存知かと思いますので次回以降のnoteをご覧下さい。すみません。

【試験概要(知ってる人は飛ばしてください)】

国家公務員試験(総合職)は国家公務員、主に「キャリア官僚」と呼ばれる方々を採用するための試験です。この採用試験に受かると「採用予定者名簿」に名前がのり、翌年度の「官庁訪問」(入りたい省庁に行って面接とか受けたりして内定をもらうために頑張るやつ)に行く資格を得ることができます。つまりこの試験に合格して、さらに官庁訪問もパスしたら内定が得られる、といった仕組みになっています。

試験はいくつかの区分に分かれており、法律区分、政治・国際・人文区分、など様々な区分がありますが、基本的に法律・政治など各分野の専門的な知識を求められる試験であり、かつ4月に行われるものが多いです(春試験と呼ばれる)。

しかしその区分の中で一つだけ、専門的な知識は問われず、そして秋に試験が行われる区分があります。それが「教養区分」です。ここでは筆記試験でも他の区分と違い専門的知識はそこまで問われず、また3年時の秋に合格を貰うと就活の見通しも良くなるため多くの人がこぞって受験します。今回私が受けたのはこの教養区分です。

ただ、比較的人気の区分であることや、専門知識が問われない分逆に地頭勝負・運ゲー的な側面もある(と言われている)ため合格するためにはなんだかんだ対策としてやることは多いです。
聞いた所によると東大生はノー勉でも半分受かる(らしい)のですが、正直ノー勉だったら受かる気は全くしなかったし、合格時の席次が明記される(官庁に採用される時に参考にされうる)ことも考えて対策をしておいた方が無難だと思います。

教養区分の試験の中身としては

【第一次試験(10月頭、一日間)】
・総合論文試験 (4時間) 配点: 8/28
・択一試験
 ⚪︎知能分野試験 (2時間) 配点: 3/28
 ⚪︎知識分野試験 (1時間半) 配点: 2/28

【第二次試験(11月末、二日間)】
・企画提案試験 配点: 5/28
・政策課題討議試験 配点: 4/28
・人物試験 配点: 6/28

となっています。上記の「配点」は以下のように各科目の試験を採点する上で使われます。

得点の換算方法。人事院で公開されてる基準です。

感覚的には、偏差値の振れ幅を1.5倍にして、それに配点を掛ける感じです。(当たり前ですが)配点が重い試験ほど全体の点数を大きく左右します。

こうしてみると、択一試験はバカみたいに配点が低いのでやらなくてもいいのでは?と思う方もいるかもしれませんが、第一次試験はこの「択一試験」の点数のみによって合否を決められます。東大の足切りみたいに、通過のためには高い水準が必要だけど通過したら二次でメチャクチャ圧縮される、という何ともやるせないシステムになっています。

しかもこの択一試験の足切りによって全体の約75%が脱落します。つまり択一試験で少なくとも上位25%の成績を取る必要があると言うことです。そのため多くの人はこの択一試験にメチャクチャ労力を割きます。

しかもこの択一試験は普通に難しいです。平均程度の点数を取るのは簡単ですが8〜9割取るのは超難しいです。そのため片方の試験でアドバンテージを取るのが難しく、ある程度対策をしておかないと足をすくわれて不合格なんてことも珍しくないと思います。

それでは次のnoteでは第一次試験について詳しく書いていきたいと思います!

次のnoteはこちらから↓


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