りれろだ/小説と雑談

23y 自分の創作を公開するのは、ココが初めてです。 温かい目で見守ってください。…

りれろだ/小説と雑談

23y 自分の創作を公開するのは、ココが初めてです。 温かい目で見守ってください。 旅と料理と書くことが好き。

マガジン

  • 小説

    数分で読める短編小説や自由詩。 ジャンルは様々。 ぜひ読んでください。

  • あの日この日

    多種多様な種族が生きるこの世界で、夜だけ開くカフェを運営するマスター。 今晩は、どんな客来店し、どんな会話が生まれるのだろう。

  • 雑談

    自分の好きなものや、日々の出来事を何も考えずに書く場所

  • 旅の記録

    僕の旅の記録を納める場所。

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自己紹介

はじめまして!記事を読む前にチラッと見ていただけると嬉しいです。 ◆プロフィール 名前:りれろだ 出身:神奈川県横浜市生まれ、東京都在住 職業:社会人1年目 システムエンジニア noteをはじめた理由は、自分の創作や考えを公開する場所が欲しかったからです。 今までは、書いて保存して終わり、だったので。 ◆名前の由来  すごく変。テキトーにつけた名前。 ◆趣味・好きなこと 旅・アウトドア  子供の頃から、自然が大好きで、山や川にちょくちょく遊びに行ってました。

    • 連続短編小説 あの日この日 EP1 「6/10 脱線」

      ドアの鈴がカランとかわいた音を出して鳴った。それに続いて、サッサっサッと自信が無さげに早歩きする音がカウンターに近づいてくる。 この音の主は、常連のタロウだ。 彼の種族はヒト科の人間で、体はか弱く、寿命も短いが、ほかの種族より手先が器用で、頭が良い。なので、彼らは、研究職に着いたり、新しい価値を生み出す仕事につくことが多い。 「お、いつも通りの時間だね。こんばんは」 カウンターに座った、猫背の若者は、少し時間を置いてから、 「こんばんは、マスターさん」と言う。 「今日も、学習

      • あの日この日 EP0 「プロローグ」

        雨の日が続いている。 木の格子が嵌められた窓に張り付いた雫は、生きているように下へ下へと落ちてゆく。 窓から見える簡素な裏通りを通り過ぎる人たちを見ながら、私は開店の準備をする。 巨漢なオークが自分の体よりずっと大きい荷物を運んでいる。その後ろには忙しそうに電話しながら歩く人間の姿が。 この世界は、様々な種族が暮らし、共に生活を送り、社会を作っている。 エルフ族、悪魔族、天使族、オーク族、スライム族、挙げればキリがない。 3世紀前、長年異種族間で争いあっていた戦争は集結し、種

        • 改めて、音楽って素晴らしいなって思いました。(ギターを買って)

          YouTubeで「〇〇(歌手名)Live」って調べると、その人のLive映像が沢山出てくる。 僕は、どの歌手のLIVEでも、じっくりと見入ってしまう。 みんな、泣いたり笑ったり叫んだり踊ったりして、ジャンルを問わず、そのLive会場の中にいる間は、本質的に、生きる時間を共有しているのだ。 そんな映像を、みて、毎度僕が思うのは、 「音楽って素晴らしいな」 ということだった。 素晴らしい、と昔からずっと思っていたが、 何故か自分でやろうとは思わなかった。 しかしなにがキッカケ

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        記事

          記憶の縒り所

          「記憶の縒り所」へようこそいらっしゃいました。 怖がらなくても大丈夫。 ここは、貴方様か、ご自身の記憶を整理する場所でございます。 記憶は、糸のように紡がれるもの。 糸は、幾つもの細い糸を縒って完成するもの。 なので、わたくしは、この場所を「記憶の縒り所」と名づけております。 なぜこの場所が作られたかって? その質問にお答えしましょう。 私たちは過去を頼りに今を過ごしております。 ならば、過去がいかに大切で、危険な武器になるかお分かりですね? 人間は数え切れないほどの失敗を犯

          テストを受ける続ける人生

          今日、資格の試験がありました。 不合格でした。 資格試験会場は、大学受験の頃と変わらず、受験者同士が干渉することはなく、カサコソと音を立てながら、皆静かに試験開始までの時間を待っています。 試験監督のおじさんが、 「繰り返しまぁす!試験開始の合図はしません!!各自、時間になったら始めてください!」 と、必要以上の大きい声で、繰り返しアナウンスをするたび、少しビクっとなります。 試験開始まであと5分。 この評価されるのを待つ、非日常的な時間は、年齢を重ねても一向に慣れません。

          テストを受ける続ける人生

          星の居場所

          「あの星はぎょしゃ座の子ヤギで、カペラっていうんだ」 僕が指したほうを彼女が見上げる。襟ぐりがひとつの星座みたいだ。 「あの子ヤギが流れ落ちたら、私たちの願いが叶うってこと?」と、彼女はあくび混じりに尋ねる。 「えっと、それって流れ星のルールに沿ってない気がするけど…叶ったりしてね?」 彼女は退屈してないだろうか。こうして何度も、夜遅くにふたりでベランダへ出て、星空を眺めているけど。 僕は今も彼女のことをよく知らない。 人と知り合うってのは恐ろしい。星々がまだなん

          斉藤和義の「歩いて帰ろう」から感じたこと。

          この歌詞、東京をよく表現していると思う。 人々はいつも忙しなく生きていて、赤の他人など関係はない。 関西から状況してきた友達に、聞いたことがある。 「東京来て1番びっくりしたことってなに?」 友達は、すぐに答えた。 「人が人を避けない。みんな平気でぶつかりに来る。他人のことを気にしていないのだと思う。京都が恋しいよ」 彼は顔をしかめながら、さらにこう付け足した。 「あ、あと、救急車が道路を走っているのに、車が道を開けない。これもかなりビックリした」 東京は、すごい街だ。

          斉藤和義の「歩いて帰ろう」から感じたこと。

          同い年の先輩

          「そやね、管理者のパスワードはuseを4回繰り返してほしい」 小林さんは、先端にパーマをかけた髪の毛を揺らしながら僕のパソコンを覗き込む。 右目の下に大きなほくろがある彼女は、僕の一個上の先輩だ。 今日から、Aチームに配属された僕に、パソコンの環境設定のやり方を教えてくれている。 ただ、その教え方にはどこか自信がなくて、オドオドしている。 頼りない部分も感じる一方、何処か、親近感を覚える。 僕は1年間浪人していることと、名簿の情報を元に、彼女が同い年ということを知った。 同い

          ネパールインド横断旅行③ 壁がない売店で、食す朝ごはん。

          売店のおじさんは、無言で1杯20円くらいのチャイと1皿30円くらいの卵焼きを、人数分、机へ雑に置く。 そして、ピンクでぺらっぺらの薄汚れたビーチサンダルでペったんぺったん歩きながら少し店から離れた道路沿いにあるプラスチックの椅子に座り、タバコを吸い始める。 こちらの様子は全く気にしない。 日本生まれの僕からしたら、最高の経験だった。 かすかに湯気がたつチャイは、甘くて濃厚で上手い。 ネギのようなものが混ぜ込んである卵焼きは、塩っぱくて上手い。 ふと、売店を観察すると、屋根はト

          ネパールインド横断旅行③ 壁がない売店で、食す朝ごはん。

          ネパールインド横断旅行 旅の記録② 歯がないおじちゃんと旅の始まり

          「お前ら日本人か?」 歯も髪の毛もない老人が、空港から降りた俺たちに気さくに話しかけてくる。 到着数分後で、早速、日本では起こりえないイベントが始まり、僕はとてもワクワクした。 「数時間前にお前らみたいなアジア人の若者たちが、自転車に乗って出発したぞ」 「ほんとに?日本人だった?」 「いや、それは分からねぇ」 どうやら、僕達のようにネパールへ自転車旅をしに来た人たちがいるようだ。 それを簡単な英語で一生懸命伝えようとする名も知らぬ老人。 照りつける日照り、巻き上がる埃、鳴り

          ネパールインド横断旅行 旅の記録② 歯がないおじちゃんと旅の始まり

          0から1を生むということ

          無から有をうみだすインスピレーションなど、そう都合よく簡単にわいてくるわけがない。 メモのやまをひっかきまわし、腕組みして歩きまわり、ため息をつき、 無為に過ぎていく時間を気にし、焼き直しの誘惑と戦い、 思い付きをいくつかメモし、そのいずれにも不満を感じ、 コーヒーを飲み、自己の才能がつきたらしいと絶望し、 目薬をさし、石鹸で手を洗い、またメモを読みかえす。 けっして気力をゆるめてはならない。 小説家 星新一

          0から1を生むということ

          ネパールインド横断旅行 旅の記録① 羽毛兄ちゃん

          「兄ちゃんそれ1枚ちょうだい」 日本語とジェスチャーで、若い兄ちゃんに、焼いているよく分からないパンを1枚欲しいことを伝える。 もちろん、僕が何を言っているか分からないだろう。 それでも、ジェスチャーから、意味をくみ取ってくれる。 言語の壁を超えた瞬間だ。 無言で緑色の薄いパンを、差し出してくれる。 適当に小銭を渡す。 交渉は成立したらしい。 少し食べてみる。 あんまり、美味しくない。。。 「写真撮ってもいい?」 兄ちゃんはカメラに向かって微笑んでくれた。 兄ちゃんの着ている

          ネパールインド横断旅行 旅の記録① 羽毛兄ちゃん

          金色の天然香水

          スーパーへ買い物に行った帰り道にて、 金木犀の匂いで、秋がやってきたんだな、と気づく。 この匂いで、僕と同じように、過去の出来事を思い返す人も少なくないのではないか。 しかし、さきほど、SNSで、 という投稿を見てしまい、ため息が出た。 大人って、何でもかんでも良い悪いを区別したがる。 子どもみたいに、"柔軟に考える"ことをいつ、どのタイミングで失ってしまったのだろうか。 帰り道に通る公園では、男子小学生達が、声変わりする前の甲高い声で、 「おい!おまえやめろよー!ふざけん

          受験勉強は必要なのか?

          社会人一年目になったことで、学生ライフが終わった。 学生料金で、娯楽施設で使えることはなくなって、「一般」としてこれからは生きていく。 さて、僕が学生時代に1番取り組んだことは、紛れもなく受験勉強だ。 一年間浪人したこともあるが、部活動よりも勉強に時間を割いてきたと思う。 そんな僕が今から振り返ることは、 「結局、勉強って意味あるの?」 ということである。 結論から言うと、 「意味があったと信じてる」 となる。 僕は、理系の道に進み、就職先も、それに沿った職場だった為、恩恵を

          受験勉強は必要なのか?

          0秒シンキング

          起床。 何とか大地に立つ。 目が開かない。 手探りで部屋を進む。 椅子に座る。 目薬さす。 目が覚める。 台所へ行く。 シェイカーを食器棚から取る。 プロテインを30g掬う。 容器に入れる。 サーッ。 水を入れる。 ジャー。 シャカシャカ。 混ぜながら椅子に戻る。 座る。 机にプロテインを置く。 手を伸ばして手帳をとる。 手帳を開く。 はて?今日の日付は? スマホをチラリ。 10月13日。 ページをめくる。 今日やることを考える。 仕事のタスクを書く。 趣味のタスクを書こうと