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コミュニティ維持のためのコミュニティマーケティング活用?-7年間kintone Caféで試行錯誤した歴史-

こんばんは!kintone Café 岐阜と名古屋で活動しています、森田(tarimo34)と申します。

コミュニティマーケティング Advent Calendar 2023の3日目を担当します!(推敲してたらもう夜に・・・滑り込み恐縮です😅)

今日は私が運営として参加させてもらっているkintone Café岐阜の運営とコミュニティマーケティングとの関係性について軽くまとめられればと思います!

長いです・・・この記事で伝えたいことダイジェスト

時間のないあなたへ!あらすじをどうぞ!

  1. 衝動的に勉強会コミュニティ(kintone Café)を岐阜県で立ち上げる。

  2. どうにか運営するも一緒に運営してくれる仲間が見つからず閉塞感。

  3. 自己流で試行錯誤期・・・自己流は事故る!

  4. cmc_meetup、そしてコミュニティマーケティングとの出会いと実践。

  5. 感じている効果、そして今後への期待。

もう少し詳しく読んであげてもいいかなという優しいあなた、ありがとうございます!どうぞ読み進めてください!😁

そもそも勉強会コミュニティ(kintone Café)を始めたきっかけ

まずは関わったきっかけから。

cybozu.comカンファレンス2015大阪kintone Café を知り、日本各地でkintoneの勉強会を開催しているコミュニティがあるんだ、こんな楽しそうな取り組み、地元の岐阜でもやりたい!と感じた事からでした。それがkintone Café 岐阜 発足の瞬間です。

その時の岐阜県では「kintone Café 」は当然、「kintone(キントーン)」も圧倒的に認知度がなく(サイボウズさんゴメンナサイ😅)

「キントーンって製品が面白そうで、皆で勉強する場をつくりたいんですよね・・・一度やりません?」と周りの皆さんに話すも「カフェ?飲食店やるの?それともなにかのビジネスの説明会?あやしい商品でも売り始めるの?」と周りから冗談半分に茶化されたことは懐かしい思い出です。

それでも、「岐阜でkintoneを学ぼうとする人が立ち寄れる場所があって、そこで皆さんと学び教え合える環境を作りたい」と思い突き動かされたという感じです。

自分自身kintoneについて自己学習するのは辛かった事を覚えています。その時期だとkintoneに関するコアな情報や事例は東京に行かないとキャッチアップできませんでした。

岐阜でも学べる環境を作りたい。必要としている人はたくさんいるはずだから・・・初期衝動は大事ですね。

7年前の初回は岐阜県大垣市のソフトピアジャパンセンターにて!(なつかしい!)

少人数ながらアットホームで何でも聞ける和やかな雰囲気でした

Posted by kintone Café 岐阜 on Monday, July 4, 2016

上の写真が記念すべき第一回、の写真。
初回の参加者構成は
 ・当時kintone案件でご一緒しているお客様
 ・同じくkintone案件を一緒にやっていた営業担当さん
 ・前職の先輩(kintoneのことはよくわからない)
 ・製造業/小売業をしているEC・マーケ責任者の地元の先輩
というなんともなイツメン。
(kintone Café?このメンツならフツーに飲み会でよくない?な反応😅)

そしてとりあえずドアキでも登録しておこう、と登録したら2名の参加者の方からご参加していただきました。まさかの参加が嬉しい!
ということで、私含めて7名、初めまして・・・がほとんどない身内感満載の集まりです。

進行は他の地域のcafeを見学させてもらったのですがまだ正直心もとなく、WEBやSNSで調べ、まあこんな感じだよねというノリで進めておりました。理念だけは最初に皆さんで確認してたと思います(大事)。今思うとあぶなっかしい😅

開催に向けて斎藤栄さんに相談させてもらい
理念だけは毎回しっかりと皆で確認する構成にしました。
これが後々良い方向に。
これは懇親会の写真。
7年前はスーツ姿がメインだったなあー。そして皆さん若い😅

それから・・・継続するのは、わりとしんどい(トータルしんどい)

一回やってしまえば後は野となれ山となれ!楽しく運営できるでしょう!
仲間も増えるだろうし!と思っていましたが、割とその後もいばらの道でした(どうして・・・😺)

今思えばなんてことはありませんが、当時は運営上の悩みがありました。
仕事の忙しさも相まってkintone Café 岐阜の運営は辞めて他の地域のイチ参加者になっちゃった方が楽かぁ(でも誰も引き取ってくれないのよね)・・・と事あるごとに思っていました。

当時はこんなことに悩み、疲弊していた模様😅

・コミュニティ運営に関して、諸々のシンドイやり取り

→セミナービジネスをしているが、こちらでkintoneに関するビジネスをPRしてもいいか?また名刺交換した情報は自社で自由に使っても良いか?(ビジネスの会ではないので・・・ごめんなさい、他でやってね?)

→岐阜でkintoneビジネスをしていきたいがkintone Café 岐阜が検索のトップに出るため、サイトやSNSでの告知を控えて欲しい(そりゃ無理・・・)

・参加者としては来ていただけるが、運営に加わってもらえる方が居ない。

→毎回楽しいんだけど、運営とか企画とか人の前にでるのが恥ずかしいのでごめんなさい!(岐阜県民のおくゆかしさ)

→何度か参加して大体の感じがわかったので、次回は大丈夫です!だから運営の件もごめんなさい!(企画がワンパターンになりがちだったか・・・反省)

→会社に聞いてみたら参加はともかく、運営なんてとんでもないと言われ・・・(運営に関してネガティブな感想を持たれていた。楽しんでやってますけどねワタシは😅)

このままではいかん!コミュニティ継続のための幾つかの施策

ちょっとこのままでは私にとってもモチベーションが維持できないため、開催する目的やそれぞれの立場での関わりを明文化するなど工夫を始めました。

・まずはマインドセットだよね

kintone Caféの理念はあるけどkintone Café 岐阜の理念がない!
作ろう!ということで毎回参加者皆さんに理念を共有するところから。
懇親会でもkintone Caféへのお誘いの際も、”なぜkintone Café 岐阜を継続していきたいのか”を共有するようになりました。

いろんなkintone Café を見に行き、岐阜はこんなコミュニティにしたい!と
まずは文字にしてみる。

・他地域のkintone Caféへの見学・交流

自分たちだけのオレオレkintone Caféではいかん!ということで有志を募っていろんな地域のkintone Caféにお邪魔したり、オンラインで繋いで同日同時間でkintone Caféを開催したり(kintone Café 広島さんその節はありがとうございました!)・・・。

他の地域ではなぜこんなにも前向きな参加者の方が大勢集まっているのだろう??を考えながらその時々、場所場所に訪れて良かった事を取り入れて運営するようになりました。

参加者も色々声をかけて知り合い込みで10名行くか行かないか・・・くらいでしたがこの時期になると20-30名の方に参加いただけるようになりました。(本当に自己流であぶなっかしいものではありましたが😅)

去る2/10(金)、kintone Café 岐阜 Vol.2 を開催しました。 今回はkintone Café...

Posted by kintone Café 岐阜 on Monday, February 13, 2017


これは2018年くらい?!他の地域のかたも参加いただき楽しかった!
そして今年のkintone show+case unlimitedに一緒に出たteam K.F.Cの稲澤さんも!

更に2019年ごろから他のテック系コミュニティへの遠征・見学も活発に行うようになりました。この頃は運営に活発に関わってもらえるメンバーが私以外に1-2名いらっしゃるように。コミュニティから学ぶ価値観を共有する仲間ができました。(有り難い!)

やはりコミュニティ運営にはゴールデンルールがあるのでは?CMC_meetupとの出会い

様々なコミュニティを見学させてもらいながら、お客様でもあった@
akit37
さんよりウチのところを会場として勉強会やるんだよねー、来る?とお誘いをいただきました。
その時にお会いしたのが今cmc_meetupでご一緒させていただいている小島さんです。

かつて私が何度か参加していたAdobe flash/flex ユーザーグループの立ち上げなどされていたことから、cmc_meetupの活動に興味を持つようになりました。その瞬間が大きな転換期だったと思います。(@akit37さん、多くのご縁をありがとうございます!)

小島さんの登壇資料より。デレク・シヴァーズさんの"how to start a movement"。コミュニティを形成するための再現性を考え始めます。

また、小島さんの著作や普段のやりとりから”ファーストピンをねらえ”また”Sell Through The Community”という考えもkintone Café岐阜での運営コミュニティに活かせるのではと気づきます。

そして、普段悩んでいるコミュニティ運営の悩みをコミュニティマーケティングを使って解決できないかの試行錯誤を始めたのでした。

そして一連の試行錯誤が腹におちて、コミュニティマーケティング?何だろうと自分自身も模索しつつ実践をするようになります。

コミュニティマーケティングの定義

コミュニティマーケティングとは、商品のファンになってもらうことで顧客のコミュニティを作り、そこから得た情報をマーケティングに活かしたり、コミュニティを通じて新規顧客を獲得したりする方法のことを指します。

DNPさんのコラムより”コミュニティマーケティングの成功事例
メリット・デメリットや効果的に行うポイントを紹介”

やはり、集まってもらうためには”kintone Café 岐阜”のファンになってもらうことも必要であると思いました。(kintoneへの興味はもちろんのこと!)

・他のコミュニティ立ち上げにも参加してみる

他のコミュニティ立ち上げにも積極的に参加し始めたのが2018-2019年ごろ。ここで様々なコミュニティーの関係者皆さんと交流することで自分の世界が大きく広がったと実感。

・他のコミュニティとのマッシュアップ

2022年ごろ。コロナも一段落でようやくオフラインでの活動が再開できそうなタイミングにて、他のコミュニティとkintone Caféのマッシュアップ「守・破・離」で言うところの「破」かもしれません。
お互いのコミュニティの理念をよく理解しながら、参加される方の満足度も担保できる仕組みとする・・・大変でしたけど楽しかった!

変えたこと・体感した効果

コミュニティ・マーケティングを学んだ結果、取り組み方を変えました。
小島さんのスライドより引用させていただきますが、まずは基本中の基本とも言える「3つのファースト」をkintone Café岐阜の安定運営のために試し始めました。

コンテキスト=”kintoneに関しての学びの場”であること、”積極的に参加して欲しい場でもあること”を徹底周知。
ご参加いただいた方には必ず何か発言をしていただいたり、交流タイムで他のkintoneユーザーさんと交流していただくという事にこだわり開催。
(喋りたくない、聞くだけで良いです・・・というご意見も一部いただきましたが、知識を得るためには、まず与えることから始めませんか?とそこだけは譲らなかった記憶があります)

オフライン=kintone Caféでも推奨されていますが、勉強会の後は懇親会を開催していました。また勉強会の中でも参加者さん同士で交流ができるコーナーを設けるようにしました。

アウトプット=自身だけでなく、参加した方にはtwitterでもfacebookでも、どんな小さなアウトプットでもして欲しいです、と事あるごとに依頼するようにしました。これは本当に効果があり、kintone Caféでの活動がSNSを通じて多くの方に広がり、お声がけした時も”知ってる!あの勉強会でしょ?気になってたんだよね!”と徐々にポジティブな反応になってきた事が思い出されます。

下の図で言うところのリーダー・フォロワーで場作りをさせていただくようなイメージです。

フォロワー的に関わっていただいた方には何かしらのアウトプットをしていただき、自分ごととして関わってくれる参加者が積極的に運営に参加していただけるようになりました。

そして現在はと言うと、実行委員も10名を超え、毎回楽しく活気あふれる勉強会が開催できています!

vol.11は殆ど新加入の実行委員の方発案で大勢の方が参加する賑わいのあるkintone Caféになりました。(服部さん佐藤さん石際さん天川さんありがとう!)

そして、なんと三重在住の方からも実行委員として岐阜にジョイン!

成果をまとめると

  • 自分ごととして関わってくれる参加者が増加した

  • アウトプットを与えることでさらなるインプットが得られると理解された方が他のkintone Caféの立ち上げ・リブートに貢献できるようになった

  • より濃い関係構築が行なえ、参加者同士での新しい活動につながるようになった

取り組みによる成果はこれ以外にも多々ありますが、何より諦めずに取り組めて良かったというのが個人的な感想です。

これからどうする?

私もだいぶベテランの粋に達してますので、関わり方を変えていこうかなと考えています。

kintone Café岐阜が毎回誰にとっても楽しく学べる場であるようサポートは継続していきますが実行委員でありリーダーである皆さんへの情報提供ができるよう、別のコミュニティやcmc_meetupで新しい学びを得ながら、kintone Caféの皆さんに得た学びをgiveしていきたい。

人生学びの連続!仲間と一緒に取り組める幸せ!
まだまだコミュニティを学び、楽しんでいこうと思います😁


ここまでお読みいただきありがとうございました!


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