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相場振り返り 5/21(火)

米国株

  • <為替>ドルが対ユーロで小幅上昇した。インフレが鈍化の兆しを見せているものの、米連邦準備理事会(FRB)当局者は慎重な発言を行っており、投資家は米金利の動向に関するさらなる手がかりを待ち望んでいる。
    ユーロ/ドルは0.05%安の1.0863ドル。ドル/円は0.4%高の156.26円。
    この日は経済指標が発表されなかったため、主要通貨の大半は狭い取引レンジ内で推移した。
    円は下落したため、トレーダーらは引き続き日本の当局による介入の兆候を警戒している。
    英ポンドは0.07%高の1.2711ドルとなった。一時は2カ月ぶり高値1.27255ドルを付けた。

  • <債券>国債利回りが上昇した。投資家が国債を売却して新発の社債を購入したとみられる。この日発言した米連邦準備理事会(FRB)当局者は、インフレが高止まりした場合、利下げできるかどうか不透明だと指摘した。
    指標となる10年国債利回りは4.437%と、前週末比約2ベーシス
    ポイント(bp)上昇した。2年国債利回りは4.837%と、約1bp上昇した。
    20─21日に米国の経済指標の発表は行われないため、22日に公表される米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨を前に、FRB当局者の発言が注目を集めた。
    アトランタ地区連銀のボスティック総裁は、インフレ率が目標の2%に戻る軌道に乗っているとFRBが確信するにはしばらく時間がかかると述べた。
    バー副議長(金融規制担当)も、年初来数カ月間の米国のインフレ指標は「期待外れ」で、FRBが金融政策を緩和するためには必要な証拠が不足していると述べた。
    ジェファーソン副議長は、このところ複数のインフレ指標で鎮静化が示されていることは喜ばしいが、インフレ率が2%回帰への持続可能な軌道に戻ったかを判断するには時期尚早だと述べた。

  • <株式>ナスダック総合<.IXIC>が終値ベースで過去最高値を更新した。半導体大手
    エヌビディアの決算発表を控えテクノロジー株に買いが入った。
    市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を見極めたようとする動きも続いている。
    S&P500テクノロジー指数は主要11セクターの中で上昇率トッ
    プとなり、1.32%高となった。エヌビディアが2.49%上昇するなど、半導体株の上げが寄与した。
    エヌビディアは少なくとも証券会社3社が目標株価を引き上げた。同業のマイクロン・テクノロジーもモルガン・スタンレーが投資判断を「アンダーウエート」から「イコールウエート」に引き上げたことを受けて2.96%上昇した。フィラデルフィア半導体指数 は2.15%高となった。
    JPモルガンが4.5%下落し、ダウを圧迫した。同社のジェイミー・
    ダイモン最高経営責任者(CEO)は、足元の株価では大量の自社株買いはできないとの見方を示し、売りが優勢となった。

日本株

市場ニュース

  • 前場の日経平均は小幅続伸、半導体株上昇も次第に伸び悩み

  • 後場の日経平均はマイナス圏、3万9000円からは重いとの声

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