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相場振り返り 5/20(月)

米国株

  • <為替>ドルが主要通貨に対して小幅下落した。インフレが鎮静化の兆しを見せ景気の軟化が示唆される中、市場では米連邦準備理事会(FRB)の利下げ時期を巡る憶測が続いている。
    15日に発表された4月の米消費者物価指数(CPI)上昇率の鈍化を受けて株式投資家のリスク志向は強まったが、FRB当局者らは利下げ時期について慎重な発言を行っており、ドル安は限定的なものに留まっている。
    主要通貨に対するドル指数は0.04%安の104.44となった。
    フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む利下げ幅は縮小し、12月までの利下げ幅は45ベーシスポイント(bp)未満、9月までは21bpとなっている。15日にはそれぞれ約50bpと約25bpだった。
    ユーロ/ドルは0.06%高の1.0872ドルとなった。
    欧州中央銀行(ECB)のデギンドス副総裁は17日、ユーロ圏の金融政策担当者らは、物価圧力の緩和により来年インフレが目標水準まで低下するとの自信を強めていると述べた。
    英ポンドは0.31%高の1.2705ドル。ドル/円は0.17%高の155.64円となった。
    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは1.89%高の6万6517ドル。

  • <債券>米債利回りが上昇した。FRBによる年内の利下げ回数を巡り、来週発表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨が注目されている。
    今週発表された4月の米消費者物価指数(CPI)の伸び鈍化を受け、FRBが9月に利下げを開始し、年内に2回を利下げを実施するとの観測が広がっている。
    指標10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の4.42%。2年債利回り<US2YT=RR>は3bp上昇の4.825%となった。
    2・10年債の利回り格差はマイナス41bp。
    財務省は来週22日に20年債(160億ドル)、23日に10年
    物価連動国債(TIPS)(160億ドル)の入札を実施する。

  • <株式>ダウ工業株30種が終値ベースで史上初めて4万ドル台に乗せた。経済指標を受け連邦準備理事会(FRB)の年内利下げ観測が裏付けられる中、ナスダック総合とS&P総合500種も今週は力強く上昇した。
    ダウは前日、取引時間中に史上初めて4万ドル台に乗せていた。
    この日は4万0003.59ドルで取引を終了。一時は4万0010
    .88ドルまで上げた。
    週足ではナスダックとS&Pが4週間、ダウが5週間連続で上昇し
    た。
    この日はS&P500の11セクターのうち8セクターが上昇。エネルギー株が上昇した一方、テクノロジー株が大きく下げた。
    CMEフェドウオッチによると、FRBが9月に利下げに着手する確率は68%。
    個別銘柄では、半導体大手アドバンスト・マイクロ ・デバイセズ(AMD)が1.1%高。マイクロソフトがクラウドコンピューティングの顧客に、AMDの人工知能(AI)半導体によるプラットフォームを提供する計画を発表した。
    オンライン掲示板運営レディットは10%高。レディットは前日、生成人工知能(AI)「チャットGPT」を手がける米オープンAIとの提携を発表。レディットのコンテンツをチャットGPTに提供する。
    一方、ミーム株のゲームストップは約20%安。第1・四半期の純売上高が前年同期比で減少するとの見通しを示した。
    米取引所の合算出来高は約156億株。直近20営業日の平均は約117億株。
    ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.18対1の比率で上回った。ナスダックでは1.09対1で値下がり銘柄が多かった。

日本株

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