見出し画像

相場振り返り 6/7(金)

米国株

  • <為替>終盤のニューヨーク外為市場では、ユーロが安定的に推移した。広く予想されていた欧州中央銀行(ECB)の利下げ決定を消化し、対ドルでは0.17%高の1.0887ドルとなった。対円では0.09%安の169.57円だった。
    ドルは小動きで推移した。米連邦準備理事会(FRB)による利下げを巡るさらなる手がかりとして、7日発表の5月米雇用統計が注視される。
    主要通貨に対するドル指数は0.09%安の104.16。6月1日までの1週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)が前週比8000件増の22万9000件という米労働省の発表に対する反応は薄かった。
    バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は「ECBの発言や動向は予想通りだったため、現時点で25ベーシスポイント(bp)の利下げを実施しても、スワップ市場にそれほど大きな変化はなかった」と指摘。また、月次の米雇用統計を前にドルが下落し、その後反発するのは珍しいことではないと述べた。
    ユーロはポンドに対しても安定的に推移し、1ユーロ=0.8514ポ
    ンド。 一方、ポンドは対ドルではほぼ横ばいの1.2790ドルとなった。

  • <債券>米金融・債券市場では、10年債利回りが一時約2カ月ぶりの低水準を付けた後、小幅上昇に転じた。米連邦準備理事会(FRB)は年内に利下げに着手するとの観測の中、労働省が7日に発表する5月の雇用統計が注目されている。
    5月の雇用統計について、非農業部門雇用者数の増加数がエコノミストの予想中央値(18万5000人)を下回る可能性があるとの見方も出ている。4月の伸びは17万5000人と、過去6カ月で最も少なかった。
    ゴールドマン・サックスのエコノミストはこの日、5月の増加数は16万人にとどまると予想。春の採用シーズンのうち特に5月は、季節的な要因で雇用の伸びが不釣り合いに鈍化する傾向があるとしている。
    今週発表された週間新規失業保険申請件数や5月のADP全米雇用報告などの雇用関連の経済指標は、労働市場が一段と均衡しつつあることを示唆。インフレが引き続きFRBの政策の主要な焦点となる中、5月の雇用統計では賃金関連のデータが注目されている。
    ヒルトップセキュリティーズ・アセット・マネジメント(テキサス州オースティン)のシニアポートフォリオマネジャー、スコット・マッキンタイア氏は「現在はインフレがFRBにとって最優先事項になっている」とし、「物価上昇率に影響するため、(今回の雇用統計では)時間当たり平均賃金が最も重要な要素になる」と述べた。

  • <株式>米国株式市場はS&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。米雇用統計の発表を控え、前日に付けた過去最高値から後退した。ダウ工業株30種は小幅高だった。             S&P500とナスダックは序盤に取引時間中の最高値を更新する場面もあったが、その後ハイテク株への売りに押されて下落した。
    公益事業や工業も軟調だった。一方、一般消費財やエネルギーは上昇した。
    半導体大手エヌビディアは約1.2%安。前日に時価総額で米アップル
    を抜いて世界2位に浮上していたが、この日は再び3位に後退した。
    市場では7日発表の米雇用統計に注目が集まる。6日発表された週間の新規失業保険申請件数は前週比8000件増の22万9000件。ロイターがまとめたエコノミスト予想は22万件だった。

日本株

市場ニュース

  • 前場の日経平均は小幅反落、米雇用統計前で方向感に欠く展開


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?