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相場振り返り 6/20(金)

米国株

  • <為替>ドルが対円で7週間ぶりの高値を付けた。ポンドとユーロも下落した。米経済に鈍化の兆候が見られる中、市場では連邦準備理事会(FRB)による年内利下げを後押しするさらなるデータに注目が集まる。
    ドル/円は0.51%高の158.89円。政府・日銀がドル売り/円買い介入に踏み切った4月下旬の水準に近づく中、警戒感が一段と高まっている。
    主要通貨に対するドル指数は0.4%高の105.61。円に加え、ユーロとポンドも下落したことがドル指数を押し上げた。
    ユーロ/ドルは0.34%安の1.0708ドル。
    ポンド/ドルも0.42%下落して1.2667ドルとなった。
    イングランド銀行(中央銀行)は20日、7月初めに選挙を控える中、政策金利を7会合連続で16年ぶり高水準の5.25%に据え置いた。
    スイス国立銀行(中央銀行)は政策金利を1.50%から0.25%ポイント引き下げ1.25%とすると発表。これを受けてスイスフランも下落。ドルはスイスフランに対して0.7%上昇して0.8909フランとなった。
    暗号資産(仮想通貨)のビットコインは約0.4%高の6万5105ドル。

  • <債券>国債利回りが幅広い年限で上昇した。先週の利回り急低下を受けた投資家のポジション調整が続いている。投資家はまた、来週行われる約1830億ドルの2、5、7年債入札を視野に入れている。
    ただ、この日発表された住宅着工件数など経済指標が全般的に軟調だったため、利回りは一時、高水準から戻す場面もあった。
    午後の取引では、指標となる10年債利回りは3.5ベーシスポイント
    (bp)上昇し4.251%となった。
    30年債利回りは3.7bp上昇し4.390%。2年債利回りは2.5bp上昇の4.728%だった。
    財務省がこの日実施した5年物インフレ指数連動債(TIPS)の入札は好調で、利回り押し下げの一因となった。需要の指標となる応札倍率は2.52倍で、前回の2.58倍からわずかに低下したものの、平均である2.51倍とほぼ同水準だった。
    5年物TIPS利回りは5月下旬以来、20bp超低下している。
    2年債と10年債の利回り格差はマイナス47.9bpとなった。
    LSEGによると、この日の経済指標を受け、フェデラルファンド(FF)金利先物が織り込む9月利下げ緩和の可能性は64%に低下した。

  • <株式>S&P総合500種とナスダック総合が下落して取引を終えた。エヌビディアの下げを受けた。投資家は年内の利下げ時期を見極める上で最近の経済指標やFRB当局者の発言に注目している。
    S&P500は一時、複数の証券会社が今年末の目標水準とする5500を初めて突破する場面もあった。
    ナスダックは7営業日続いた最高値更新がストップした。
    エヌビディアが序盤の高値から下げに転じ、3.54%安で終了。
     デルとスーパー・マイクロ・コンピューターも、イーロン・マスク氏の人工知能(AI)新興企業向けのサーバーを受注したとのニュースを受けて当初は買われたが、結局それぞれ0.42%安、0.26%安で取引を終えた。
     ミネアポリス地区連銀のカシュカリ総裁は、賃金の伸びがまだ高すぎる可能性があるため、インフレ率を2%に低下させるには1、2年かかる可能性があると指摘。高金利が長期化するとの懸念が高まった。
     業種別ではエネルギーや公益事業の上昇が目立った一方、情報技術が下げを主導した。
     食品スーパー大手クローガーは3.27%安。第1・四半期決算が予想を上回ったものの、通年の既存店売上高と利益の見通しを据え置き、目先の個人消費に慎重な見方を示した。
     トランプ前米大統領が立ち上げたトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループ(TMTG)は希薄化懸念から14.56%急落した。

日本株

市場ニュース

  • 前場の日経平均は小反落、半導体関連株の下落が重し 

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