見出し画像

相場振り返り 5/23(水)

米国株

  • <為替>ドルが対ユーロで上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月30日─5月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨で、政策当局者らが直近のインフレ率に失望感を示していたことを受けた。
    議事要旨は「FOMC参加者は、インフレ率が中期的に2%に回帰すると引き続き予想している」としながらも、「ディスインフレには以前考えられていたよりも時間がかかりそうだ」とした。
    ユーロは0.3%安の1.08205ドルとなった。
    一方、ポンドは0.1%高の1.2717ドル。英国のスナク首相は7月4日に総選挙を実施すると発表した。
    ドル/円は0.3%高の156.62円となった。

  • <債券>国債利回りが上昇した。米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月30日─5月1日の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨の内容が、パウエル議長の会合後会見よりタカ派だったと受け止められた。
    ソシエテ・ジェネラルで米国金利戦略を担当するスバドラ・ラジャッパ氏は「議事要旨は、会合後の記者会見でのパウエル議長の発言よりも少しタカ派的だ」と指摘。「当局者らは明らかにインフレを懸念しているようで、必要であれば利上げにも前向きだ。これは、引き締め政策が長期化することを意味する」と述べた。
    指標となる10年債利回りは2bp上昇の4.434%。2年債利回りは5bp上昇し4.8796%となった。
    2年債と10年債の利回り格差はマイナス45bpと、約3bp拡大
    した。

  • <株式>下落して取引を終えた。引け後に米半導体大手エヌビディアの四半期決算発表を控える中、投資家は4月30日─5月1日開催の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨を消化した。
    取引時間の大半で方向感に欠ける展開となったが、議事要旨を受けて軟調となった。議事要旨では、米当局者が物価圧力の緩和を依然確信しているものの、インフレ統計を巡る失望感から緩和ペースは緩やかになると見込んでいることが示された。
    エヌビディアは、引け後の第1・四半期決算が投資家の高い期待に応え
    られるかが注目されている。AI(人工知能)関連株の上昇が続くかも試されることになる。
    個別銘柄では、半導体メーカーのアナログ・デバイセズが10.86%
    高。業績見通しを好感した。
    小売大手ターゲットは、 四半期決算と業績見通しが予想を下回ったため
    8.03%安となった。

日本株

市場ニュース

  • 前場の日経平均は反発、エヌビディア決算を好感 日銀警戒が上値抑える

  • 日経平均は後場一段高、半導体関連が上げ幅拡大 節目3万9000円回復

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?