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相場振り返り 5/14(火)

米国株

  • <為替>ニューヨーク外為市場では、ドルが大半の主要通貨に対し下落した。今週発表される主要な米経済指標でインフレと景気の鈍化が示されるとの見方が広がっている。
    ロイター調査によると、15日に発表される4月のコア消費者物価指数(CPI)は前月比0.3%上昇となり、前月の0.4%から伸びが鈍化すると予想されている。
    ロンドンのRBC GAMのポートフォリオマネジャー、カスパル・ヘンス氏は、第2・四半期の景気動向は多少変化しており、先週の失業保険申請件数が示唆するように雇用の伸びが鈍化するとドル高の勢いは弱まる可能性があると述べた。
    主要通貨に対するドル指数は0.11%安の105.20。ユーロ/ドルは0.16%高の1.0788ドルとなった。
    バノックバーン・グローバル・フォレックスのチーフ市場ストラテジスト、マーク・チャンドラー氏は、CPIの伸び鈍化や弱い小売売上高・鉱工業生産はドルの重しとなるだろうと述べた。

  • <債券>米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ見通しを左右する公算の大きい4月の消費者物価指数(CPI)の発表を15日に控え、狭いレンジ内での動きにとどまった。
    金融市場は現在、FRBが9月に利下げを開始し、年内に0.25%ポイントの利下げを計2回実施するという予想が大勢となっている。
    BMOキャピタル・マーケッツの米金利戦略責任者イアン・リンゲン氏は、CPIが「インフレ抑制の最終段階が非常に困難になることを確認する、もしくは昨年後半に見られたインフレ減速傾向の再開いずれかを示すだろう」と指摘。「予想よりも強い内容となれば、FRBにとっては、失業率の上昇なしに50ベーシスポイント(bp)相当の利下げを実施するシグナルを発することは非常に難しくなる」と述べた。
    ジェファーソンFRB副議長は13日、物価圧力の緩和が明らかになるまで、金利据え置きを支持すると述べた。
    ニューヨーク連銀が同日発表した4月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待が3月の3%から3.3%に、5年先のインフレ期待が同2.6%から2.8%に上昇した。

  • <株式>米国株式市場はS&P総合500種がほぼ横ばいで取引を終えた。前週まで3週連続高となっており、上昇が一服した格好。今週発表される重要なインフレ指標や企業決算待ちとなった。
    米ニューヨーク連銀が13日発表した4月の消費者調査によると、1年先のインフレ期待が3月の3%から3.3%に、5年先のインフレ期待が同2.6%から2.8%に上昇した。
    先週末10日に発表された5月のミシガン大学消費者信頼感指数は生活費上昇に対する懸念を背景に6カ月ぶりの水準に低下し、インフレ期待は上昇していた。
    15日に発表される4月の消費者物価指数(CPI)への警戒感から、この日は積極的な取引を手控える雰囲気が強かった。今週は卸売物価指数(PPI)や小売統計などのほか、ホーム・デポやウォルマートなど小売り大手の決算にも注目が集まる。
    アメリプライズのチーフ市場ストラテジスト、アンソニー・サグリンベーン氏は、消費者信頼感調査で消費者心理が大きく悪化し、インフレ期待が高まったことから、インフレ統計の重要性が一段と高まると指摘。物価の傾向についてさらなる情報が得られるまで、株価は非常に狭いレンジでの取引が続くとの見方を示した。

日本株

市場ニュース

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