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相場振り返り 6/5(水)

米国株

  • <為替>ドル指数が小幅上昇した。7日に発表される5月雇用統計を控え、値固めの動きとなった。
    午後の取引では、ドル指数は0.1%高の104.12となった。
    こうした中、ドル/円は0.8%安の154.74円。
    円が3週間ぶりの高値に急騰した。
    日銀の氷見野副総裁は、為替相場の変動が経済・物価に及ぼす影響やその見通しは金融政策を運営する上で「非常に注意を払ってしっかり分析をしなければいけない」と述べた。
    米労働省が発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)は、求人件数が29万6000件減の805万9000件と、2021年2月以来3年超ぶりの低水準となった。
    これを受けてドル指数は上げ幅を縮小した。
    マネーコープの北米ストラクチャリング責任者、ユージン・エプスタイン氏は「今起きていることは、7日に発表される5月の雇用統計と来週の連邦公開市場委員会(FOMC)前のノイズだと考えている」とし、「確かに求人件数はかなり低水準だった。FRBにとっては朗報だろう」と述べた。
    ユーロは0.2%安の1.0879ドル。
    英ポンドは0.3%安の1.2777ドルで推移した。
    ドル/スイスフランは0.7%安の0.8898フラン。スイス連邦統計局が発表した5月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比1.4%上昇した。

  • <債券>国債利回りが約3週間ぶりの水準に低下した。4月の雇用動態調査(JOLTS)で求人件数が予想以上に減少したことで、景気の冷え込みを受けFRBが利下げに着手するとの観測が高まった。
    労働省がこの日に発表した4月のJOLTSで、求人件数は29万6000件減の805万9000件と、2021年2月以来3年超ぶりの低水準となった。
    BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の米国金利ストラテジスト、ベイル・ハートマン氏は「労働市場が軟化しているか、一段と均衡していることが示された。これはFRBと市場の双方が望んでいることだった」と述べた。
    労働省は7日に5月の雇用統計を発表する予定。
    終盤の取引で10年債利回りは7ベーシスポイント(bp)低下の4.332%。一時は4.314%と、5月16日以来の低水準を付けた。
    2年債利回りは5bp低下の4.773%。一時は4.749%と、5月16日以来の低水準を付けた。
    2年債と10年債の利回り格差はマイナス43bpと、2bp拡大した。

  • <株式>小幅高で取引を終えた。予想を下回る雇用関連指標を受け、FRBによる利下げ観測が再確認された。
    米労働省が発表した4月の雇用動態調査(JOLTS)は求人件数が3年超ぶりの低水準となり、労働市場を巡る状況が緩和しつつあることを示唆。これを受けて米国債利回りが低下した。
    主要株価指数は一時の安値から持ち直し、業種別では不動産や主要消費財の上昇率が高かった。一方、素材やエネルギーは下げが目立った。
     前日に発表された5月のISM製造業景気指数も2カ月連続で低下し、米経済の減速を示していた。
     シエラ・ミューチュアル・ファンズのジェームズ・セント・オービン最高投資責任者は、今週発表の経済指標は今のところ比較的弱い内容だと指摘。「これが債券市場の上昇を全面的に後押ししているが、株式市場は利下げ発表を求めているためもろ刃の剣だ」と述べた。
     CMEのフェドウォッチによると、市場が織り込む9月の利下げ確率は現在約65%。先週時点では50%を下回っていた。
     アマゾン・ドット・コム、アルファベット、エヌビディア、マイクロソフトなど大型株は序盤の安値から切り返してプラス圏で引けた。
     一方、石油大手のエクソンモービルは1.6%、シェブロンは0.8%、それぞれ下落。需要懸念から原油価格が下落した。
     アクソス・ファイナンシャルは4.2%安。投資会社ヒンデンブルグ・リサーチが同社株を空売りしていることを明らかにした。
     パラマウント・グローバルも4.4%下落。動画配信サービス「パラマウント+(プラス)」について、戦略的選択肢または合弁を検討していると明らかにした。

日本株

市場ニュース

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