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相場振り返り 7/16(火)

米国株

  • <為替>ドルが小幅安。米利下げ開始がさほど遠くない可能性を示唆するパウエル連邦準備理事会(FRB)議長の発言が材料視された。
    パウエルFRB議長は15日、ワシントン経済クラブ主催の会合に出席し、第2・四半期の毎月のインフレ指標は、物価上昇ペースがFRBの目標に持続可能な形で戻りつつあるという「確信をいくらか強める」ものだったと述べた。
    ドルはパウエル議長の発言を受けて一時急落した。終盤の取引で、主要通貨に対するドル指数は0.07%安の104.22。パウエル議長の発言前は、104.31まで上昇していた。
    トランプ前大統領の暗殺未遂事件を受け、同氏が11月の選挙戦で勝利する可能性が高まったとの見方か広がる中、暗号資産(仮想通貨)ビットコインは約6%高の6万3808ドル。一時、3週間ぶりの高値となる6万3838.86ドルを付けた。イーサも7%以上上昇し、3417.20ドルとなった。
    ドル/円は157.89円と横ばい。パウエル議長の発言を受けて157.15円まで下落し、6月17日以来の安値を付けた。

  • <債券>共和党のトランプ前大統領が11月の大統領選で返り咲く可能性が高いとの見方が高まったことで、長期債利回りが上昇した。トランプ氏が再選されれば、経済成長の加速、インフレの上昇、政府債務の増加につながるとみられている。
    長期国債の利回り上昇が短期国債利回り上昇を上回ったことで、2年債と30年債の利回り「逆転」が1月以来初めて解消した。
    この日はパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が、第2・四半期の毎月のインフレ指標は、物価上昇ペースがFRBの目標に持続可能な形で戻りつつあるという「確信をいくらか強める」ものだったと言及。
    ジェフリーズのシモンズ氏はパウエル議長の発言について「ほぼ予想通りだった」とし、「パウエル氏は利下げの可能性に姿勢を大きく傾けている」と述べた。
    指標10年債利回りは4ベーシスポイント(bp)上昇の4.229%
    2年債利回りは0.5bp低下の4.4554%。
    2年債と10年債の利回り格差はマイナス23bpと、1月以来の水
    準に縮小した。

  • <株式>続伸して取引を終えた。暗殺未遂事件を受けトランプ前大統領が再選するとの見方が強まり、規制緩和に対する期待が高まった。米連邦準備理事会(FRB)が9月にも利下げを始めるとの観測もリスク選好度を押し上げ、相場を支援した。
    パウエル議長はこの日、ワシントン経済クラブ主催の会合で、米経済は景気後退(リセッション)を回避できるとの見方を再度示した。また、第2・四半期のインフレ指標にはFRBの目標回帰に向けた「さらなる進展」が見られたと述べた。
    13日に起きた共和党のトランプ前大統領への銃撃事件を受け、大統領選で同氏が再選されるとの観測が高まった。トランプ氏が勝利すれば、減税や規制緩和などが進むとみられている。
    トランプ氏が過半数株を持つトランプ・メディア・アンド・テクノロジー・グループは31.4%上昇した。
    暗号資産(仮想通貨)関連株も好調で、コインベース・グローバル、マ
    ラソン・デジタル・ホールディングス、ライオット・プラットフォームズはそれぞれ11.4─18.3%上昇した。
    ゴールドマン・サックスは決算を好感して2.6%上昇。第2・四半期決
    算は利益が2倍以上に増加し、アナリスト予想を上回った。

日本株

市場ニュース

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