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相場振り返り 5/15(水)

米国株

  • <為替>終盤のニューヨーク外為市場では、米ドルが下落した。この日発表された4月の卸売物価指数(PPI)は予想以上に上昇した。これを受けて、トレーダーは米連邦準備理事会(FRB)による利下げ観測を後退させた。
    それでも、主要通貨に対するドル指数は0.02%安の104.99となった。
    ユーロは0.28%高の1.0820ドル。
    ポンド/ドルは0.25%高の1.2591ドルとなった。
    ドル/円は0.12%安の156.425円。一時、政府・日銀による介
    入との観測が出た5月1日の水準まで下落した。

  • <債券>米金融・債券市場では、国債利回りが低下した。15日発表の4月の消費者物価指数(CPI)待ちとなる中、序盤では、この日発表された4月の卸売物価指数(PPI)を受けて指標10年債利回りが11日ぶり高水準を付ける場面があった。
    4月PPI(最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.5%上昇した。サービスと財の価格が大幅に上昇し、第2・四半期に入り、インフレが高止まりしていることを示した。
    ただ、これについてジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフストラテジスト、ガイ・レバス氏は「15日のCPIが予想より高くなることを意味するものではない。歴史的にPPIのサプライズはCPIのサプライズと相関性がない」と指摘している。
    ロイター調査によると、4月のコアCPIは前月比0.3%上昇となり、前月の0.4%から伸びが鈍化すると予想されている。
    10年債利回りは4.445%と、4ベーシスポイント(bp)低下し
    た。PPI発表後には一時、5月3日以来の高水準となる4.534%に達した。

  • <株式>米国株式市場は主要3指数がそろって上昇し、ナスダック総合は終値ベースで最高値を更新した。翌日に発表される4月の消費者物価指数(CPI)が注目される中、連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の発言に反応した。
    労働省が朝方発表した4月の卸売物価指数(PPI、最終需要向け財・サービス)は前月比(季節調整済み)0.5%上昇と、市場予想以上に加速。これについてパウエル議長は、投入価格が下方修正されたことに言及した上で「かなりまちまちな内容」だったと受け止めたと述べた。
    FRBが再利上げを迫られる可能性は低いと同議長が述べたことも安心感につながった。
    248ベンチャーズのチーフストラテジスト、リンジー・ベル氏は「市場は高金利の長期化に慣れつつある。最近は利上げの可能性があるかどうかが問題になっており、パウエル議長は現時点で利上げは検討していないと改めて述べた」と指摘した。
    S&P総合500種の主要11セクターでは主要消費財が下落率トッ
    プだった一方、情報技術が0.9%高と好調だった。

日本株

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