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相場振り返り 7/12(金)

米国株

  • <為替>ニューヨーク外為市場では、円が対ドルで一時157円台に急騰する場面があった。6月の米消費者物価指数(CPI)が予想外に下落したことを受け利下げ観測が高まり、ドルが弱含む中、政府・日銀が為替介入を実施したとの報道もあった。
    円は一時2%以上上昇した。終盤のドル/円は1.81%安の158.7
    5円。序盤には一時、6月17日以来の安値となる157.4円を付けた。
    時事通信によると、神田真人財務官は11日夜、財務省内で記者団に対し、為替介入の有無について「何もコメントする立場ではない」と語った。
    BofAグローバル・リサーチのG10為替戦略グローバルヘッド、アタナシオス・バンバキディス氏は「これは米CPIの鈍化と市場のドル買い・円売りポジションのスクイーズの反応だと思う」と指摘。「米ドルは全般的に下落したが、こうした動きを背景に対円ではさらに沈んだ」と述べた。
    取引終盤、主要通貨に対するドル指数は0.49%安の104.45。 一時、104.07と6月7日以来の水準まで下落する場面もあった。

  • <債券>米金融・債券市場では国債利回りが低下した。11日に発表された米消費者物価指数(CPI)がインフレの鎮静化を示したことを受け、連邦準備理事会(FRB)が9月に利下げを開始するという観測が強まった。
    2年、10年債利回りは3月半ば以来の低水準を付けたほか、20年、30年債利回りも2週間ぶりの水準に低下した。
    ただ、午後に入り実施された30年債入札が低調な結果に終わったことで、利回りは下げ渋った。
    6月の米CPIは前年比3.0%上昇と、伸びは5月の3.3%から鈍化し、2023年6月以来最小となった。前月比ではマイナス0.1%と予想外に下落した。前月比でマイナスになるのは2020年5月以来約4年ぶり。
    レイモンド・ジェームズのマネジングディレクター(債券リサーチ)のエリス・ファイファー氏は「FRBが安心できるまでに今後何カ月ディスインフレ環境が必要か、カウントダウンが始まった」と指摘。「長期保有リスクが出てきおり、債券市場では目まぐるしい動きとなっている」と述べた。

  • <株式>米国株式市場はナスダック総合が急落して取引を終えた。予想を下回るインフレ統計を受け米連邦準備理事会(FRB)による9月利下げ観測が高まる中、投資資金が中小型株にシフトし、エヌビディア、アップル、テスラなどが値下がりした。
    ナスダックは4月30日以来の大幅な下落率を記録。S&P総合500種も下落した一方、ダウ工業株30種は小幅高で引けた。
    米労働省が発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前月比マイナス0.1%と予想外に下落したほか、前年比の伸びも1年ぶりの低さとなった。
     CMEグループのフェドウオッチによると、金利先物市場が織り込む9月の連邦公開市場委員会(FOMC)までの利下げ確率は90%超と、前日の約74%から上昇した。
     インフレ鈍化の兆しにもかかわらず大型株は売られ、マイクロソフトとアマゾン・ドット・コムは2%超、メタ・プラットフォームズは約4%
    それぞれ下落した。

日本株

市場ニュース

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