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復活の象徴・卵

こんにちは!魔タリカ 753歳 、魂のR指定です。

まったくあっという間にクリスマスがやってきて、2022年も終わりに

近づいてきました。

今夜は星読み師の有澤七梨さんとライブで星語りです。


今日は冬至で、陰が最大化され、光が戻ってくるという

ちょうどいいタイミングでサンクチュアリのワークショップが

あるので、今日は前回のヨニエッグに続いて、卵が象徴するものや

その背景について、少しお話してみたいと思います。


世界中(エジプト、パレスティナ、インド、チベット、中国、南米、

アフリカ、北欧など)に卵の神話がありますが、卵は常に創造の女神の

神秘的なシンボルで、世界卵、宇宙卵などと呼ばれ、卵の胚の中には

宇宙が含まれており、二つに割れた卵が天と地を作ったといいます。


古代ギリシャの密教、オルフェウス教の言い伝えによれば、

母なる夜の女神が産んだ卵から、最初に出てきたのは雌雄同体の神

「待望のエロース」Eros the desired でした。


プラトンによれば、エロースは最高神ゼウスすら恐れる恋愛の神で、

神々の中で最も敬われる価値があり、死後に天界に昇る力を

人に与える者でした。

(エロとエロスの価値には天と地ほどの差がありますね。

それにしても、あちこちで惚れっぽいゼウスが巻き起こす不貞や

強姦事件は、エロース神の呪いだったのかもしれませんw)


オルフェウス教徒は輪廻の輪からの解脱をすすめていたので、

卵を食べることが禁じられていましたが、エロースは歓迎して

いたようです。

仏教徒の場合は、現生に自分を結びつけるもの全てとの絆を断ち切る、

煩悩からの解脱という意味で卵を食べなかったそうです。


中国の伝承の中では、あらゆる分離の前の混沌自体が、雌鶏の卵の形を

しており、混沌(卵)が割れて、(最初の太極☯️が二つに分かれて)

重い要素は地(陰)となり、軽く純粋な要素は天(陽)となり、

龍が吐き出す卵からは御言葉が生み出されと言われています。


卵は自然の周期的な再生の象徴でもありました。

宗教学者のミルチャ・エリアーデは

「誕生より、むしろ宇宙論のモデルに従って、繰り返す〈再生〉に

関係がある。卵は、復活を堅固にして助長する。

誕生ではなく〈回帰〉反復である」

と言いました。



現代の私たちがプラクティスで使う卵は、最近ではローズクォーツや

アメジストなど、見た目の華やかな石が好まれますが、

本当に貴重なのは「翡翠」です。

古代縄文の遺跡で見つかる勾玉は翡翠で作られていましたが、

奈良時代を境にプッツリと姿を消し、日本に翡翠の産地があることも

忘れられていたそうです。その後なんと、昭和になって、新潟県糸魚川周辺が産地であったことがわかりました。

糸魚川の翡翠は硬玉なので、細工も難しく値段も高く、気軽に入手できない

のが残念なところです。


中国では、翡翠は龍の卵とも呼ばれ、五徳(仁・義・礼・智・勇)を養うと

言います。私たちは龍の卵を身のうちに収めて、聖なる龍のエネルギーと

交わり、再生と復活、天地創造の宇宙のエネルギーであるエクスタシーを

再体験するのです。


卵はまた、安全な家、巣のように、休息の象徴でもあります。

私たちはそこで休み、また時が来れば卵を割って外に出て、

生きるための挑戦の旅へと漕ぎ出します。

サンクチュアリ(聖域)は、だから私たちの魂の深い休息の場でも

あるのです。


卵の小さな胚には、未だ形にもならないような、創造の秘密が潜んで

います。それはまた、人間の精神、霊が真に展開される予兆の萌芽の

ようでもありあす。「身体は神の神殿」だとすれば、

この神殿を手入れし、アクティベートすると、五感とエクスタシーが

開き、変容の神秘と奇蹟への道を開きます。


外側の旅は、刺激的で楽しいものです。

でも真の探求に向き合う時、私たちは深く深く自分自身の内側への

旅を開始しなければなりません。

心身の不調は、神から送られて来る、わかりやすい信号です。

受信した人は、真のスピリチュアリティ探求への招待状を受け取った

ということなのです。

ようこそ!


Love♡

Tarika


2022/12/22発行メルマガより

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