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エロティックインテリジェンスな世界

こんにちは!魔タリカ766歳、魂のR指定です!
先日マニさんと一緒にライブした「射精責任!男のエロティックインテリジェンス」というのは、元ネタ本がありますが、ものすごく言いたことが溢れすぎてちゃんと言葉に仕切れなかったので、今日はもう少しそこに突っ込んでみたいと思います。
私の中にある違和感の探求なんですが、セクシャリティに取り組む上で大事な話、興味を持ってくださったら嬉しいです。

射精責任」は良書なので、お年頃の子供がいる家には一冊、目につくところに置いておいて欲しいし、ご両親もぜひ読まれるといいと思います。
作者はアメリカ人なので、射精と望まない妊娠、中絶について、日本だけじゃなく世界の情勢がどうなっているのかという知見を広げるためにも、男の子だけじゃなくて、女の子も読むべき本だと思います。

近年、日本では望まない妊娠の結果、子捨て、子殺しで刑務所に入ることになる事件も増えていますが、こういうのを見るたびに、
「男!逃げないで出てきなさい!一緒に逮捕されろ!」
という凶暴な気分が頭をもたげてきます。
女性は一皮剥いたら従軍慰安婦だとか、風俗嬢だと思っているような扱い方に、心底がっかりするのですが、タオのワークに参加するような男性は意識レベルが違いすぎて、こんな世界ではかえって生きにくさを感じているかもしれません。
先日、私のワークの中でも「男性への深い怒りがあることに気づいた。」とシェアしてくれた方がいます。女性たちもまた、セックスやパートナーシップへの、行き場のない深い悲しみや怒りを抱え続けている人も多いのではないかと思います。

男性を敵に回したいわけじゃありません。
基本、タオのセクシャルプラクティスはお互いの霊性の向上が最たる目的なので、お互いに対する「理解や思いやり」そして「徳を積むこと」こそが真髄ですが、それを自分が伝えきれているかどうかは、まだまだだなと感じています。

続き………………….



が、Youtubeなどで私のTLに流れてくる一般的な情報は主に、
「女(男)の落とし方」
「男が離したくなくなる女の特徴」
「男に飽きられる女、ずっと愛される女、違いはここだ」
なんなのばかりで、恋愛が商品化されてパッケージとなってバーゲンセールになっています。なんで!?と思うけれど、私のあげる動画に紐づくアルゴリズムの最適解なんでしょうね。

どんな時でも怒りを愛に変容して、自分軸で、というのがタオの世界観ですが、こんな時に私は自分の怒りがまだまだあって、プラクティスや探求を
続けていく原動力になっているのを確認せざるを得ません。
もちろん、変容できるのはいつも自分の内側だけで、外側の他者ではない、
と自覚しているだけに、自分はなんとも思ってないと素知らぬふりをしたいところですが、それでは本当の問題解決にはならないことも明らかです。

男も女も、頭だけは良かったとしても、下半身は教育を受けておらず、
その辺で見たり聞いたりしたことの断片から自分自身の世界観を形作っています。スピを愛する人々の間ではすでに当然の常識となっていると思いますが、
「世界は自分が感じているように展開する」または、
「思ったとおりになる」のです。

具現化されるのは無意識の世界であって、頭で考えるような理想の世界ではありません。だからこそ厄介な世界が具現化されています。
みなさんもご存知の通り、普段私たちが目覚めている時の「顕在意識」というのは氷山の一角であって、それ以外は全て無意識です。
体の部位で言うと、頭が顕在意識で、首から下は無意識領域に属しています。ですから生殖器というのは、特別なアテンションがなければ「あるがままの野生のまま」で、動物と一緒なんですね。
愛や尊敬ではなく、カラダの自然だけがアンテナになるという意味で。

セクハラも、性虐待も性加害も、性にまつわる事件のほとんどは男性側が加害者となり、女性や子供が被害者となります。男性は体の中の無意識に猛威を振るう攻撃性のホルモン「テストステロン」を熟知し、教育し、手懐けなけて、創造性の力に変えなければなりません。タオの射精コントロールでは、体も心も共にコントロールすることを学ぶのです。

少し前に、”Toxic Masculinity" 「有害な男らしさ」というのが盛んに議論されていました。
男の子なんだから、泣かない、強くあれ、一家の大黒柱、権力を持て、偉くなれ、という呪縛のもとに育った男性たちは、弱さや感情を感じること、表現すること、共感することを学ばずに大人になります。
戦争がなくならない男性原理が優勢な世界では、日本だけでなく、世界中の男性たちも皆同じじゃないでしょうか。

けれど、多くの日本の女性たちもまた、「有害な女性らしさ」に
がんじがらめになっていると思います。自分の意見を持つよりも、料理、
家事、子育て、気が利くこと、でしゃばらないこと、結婚することが
女の幸せだと、どこかで思っているのです。こんなにキャリアウーマンが増えている世界でも、です。

私にとってのLGBTQというのは、そういう意味では水瓶座時代の、全ての枠を壊して、古い常識を一新するための「意識の反乱」のように見えます。
だから私のコースでは常に、女性の中にある強さ、揺るぎなさ、決断力。男性の中にある弱さ、悩み、悲しみ、優しさについてお伝えしています。
これらの内に秘めた本質的要素を育てることこそ、「人間らしさ」と「統合」へとつながっていくと思うからです。

セクシャリティを扱う人たちは、こんなポリティカルな発言は「面倒臭いやつ」と思われると思って、避けていると思います。
私だってせっかく集まり始めた男性参加者が逃げていくかも!という恐怖もありますがw頭隠して尻隠さずで、どこかに滲み出ているんじゃないかと思います。

そして何よりも、「沈黙は共犯」だというアメリカの小児科医師、内田舞さんの言葉に痛く共感します。何か小さな違和感を感じたら、その感覚を内側で増幅していって、違和感の出どころを探求するのは、自分の体の違和感を探求するのと同じで、後々大きな病気に発展することを防いでくれます。


小さくても大きくても、悲しみや怒りを内側に隠して見ないふりをすれば、ぎゅっと凝縮されて質量を増して、いつの日かブラックホールのように巨大化していくのだと思います。
最近のTwitter(X)の中の、不機嫌な人たちで賑わう様は、凝縮されたブラックホールのように見えます。どれほど成功してたくさんお金を持っている人でも、自分の家族や仲間を大事にできない人を、信用することはできません。そしてこの射精責任問題は、女性がどうこう言うよりも、声を上げて取り組まなければならないのは、何よりも男性たち自身だと思うのです。

若い頃は、毎日生きていくのに必死すぎて、小さな違和感の源を言葉にすることすら思いつかずに今まで来てしまいました。閉経期の時代を生きるようになって、怖い物、失うものが減ってきて可能になったことは、自分の言葉で忖度なく話せるようになることだと思います。
それは第5チャクラの「魂のテンプレート」の重要な表現です。
もし、書いたり話したりが苦手だと思ったら、自分が共感する人を応援してみるのも良い手です。だけど主体はいつでも、あなた自身なんですよね!

Love♡

Tarika

2024 / 4月18日発行メルマガより

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