部屋から秘密基地への変遷

私が初めて自分の部屋をもらった?のは、小学校6年のとき。それまでは狭い家(2K)で家族5人住んでいたので、自分の部屋などとんでもないという状況から、少しだけ広い家に引っ越したとき、流石に小6になって弟たちと同じ部屋で寝起きするというのはまずいだろうというわけで、3畳の部屋っぽいものをもらうことができた。

初めの頃、布団(ベッドではない)、ピアノ、机が詰まっていたので、部屋というよりはほぼ物置状態だった。それでも今まで一人になれることがなかったので、嬉しかったことを覚えている。衣服は家族と一緒のタンスを使っていて、中学生になってから制服だけ入り口に吊るしてあったことを覚えている。

高校生の頃だったか、今は日本では多分知らない人は居ない「IKEA」が初めて日本で紹介されたので(出店というよりは、ハンズのトラックマーケットのようなもの)、学校の帰りに見に行ってみた。そこにあった白いすのこベッドに惚れ込んで、衝動買いをしたのを覚えている。私の少ないバイト代でも買えた値段でこんなに可愛いベッドが買えるなんて!と、ワクワク感MAX。ちなみに、そのときに買ったガラスのパスタ入れは今でも現役で使っている。

狭いながらもベッドが入ったことで、ベッドの下に収納ができるようになったので部屋がスッキリして、倉庫から部屋のようになったのがめっちゃ嬉しかった。

時間は過ぎて

20代半ばで所帯持ちになってからは自分の部屋というものはなくなった。横浜北部の公団(今のUR)団地に引っ越した時に、部屋が少し多くなったので、小さなコーナーを持つことができた。まだ子供が小さかったのでできた事だけど。パソコンやミシンを置いていたりして、ちょっとした秘密基地モード。

その頃から、昔入り浸ってた喫茶店にあった大きなテーブルに憧れていた。でも、流石にリビングがさほど広い家ではなかったので、4人がけの座卓が精一杯だった。しかし、その5年後に色々あってマンションを買った(それが現在の住処)のだけど、そこのリビングが約10畳。これは大きなテーブルが置ける!とアドレナリン全開。とは言え、家具屋を色々見たけどピンときたものがなく、最終的には東急ハンズのフルオーダーにしたのだった。

すでにその頃から自分用のノートパソコンは持っていたので、テーブルを設置すると、早速隅っこにパソコンコーナーを設置。その場所は部屋がほぼ見渡せるところなので、子供が帰ってきてもすぐにわかるようになっている。そして、一度そういうものが置かれると、まず動くことはない。いつの間にか、秘密基地の再来となった。そして、何回かパソコンが代わり、今は「画面が大きいのが楽」という理由で、一番小さい(けど、ノートよりでかい)iMacが鎮座することになってしまい、背中の方向には本棚を置いて、本気で書斎のようになっていて快適すぎる状況。

自分の専用部屋を持ったことがあまりにも少ない期間だったので、あまり専用部屋のこだわりはないし、部屋にこもって何かをすることがあまり好きじゃないので、この秘密基地はとても気に入ってる。

今は一人暮らしなので、使おうと思えば全ての部屋を「自分の部屋」とすることも可能ではあるけど、なんとなく秘密基地であるパソコンコーナーに入り浸っている今日この頃。(この記事も、そこで書いている)

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