愛機D80は貴重なCCDセンサー搭載のじゃじゃ馬モデルなの
文章力向上とメンタル安定化大作戦のためにはじめたnote、実力が伸びている実感は皆無です(笑)。今回は初めて買ったデジタル一眼レフカメラのNikon D80について好き勝手に書き殴っていきます。
いつもよりは、実験的に話しことばを交えてみますので、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。
初めて買ったデジタル一眼レフがD80
今のはミラーが無くなっているのでミラーレス一眼カメラです。一方でデジタル一眼レフは、デジタル一眼カメラでミラーが付いているタイプです。英語圏ではDSLRと呼ばれていて、Digital Single Lens Reflex Cameraの略称になります。
D80は2006年秋に発売された中級機で、その上には三桁機のD200が鎮座します。特徴はD200並の明るめのファインダーを搭載して軽量小型、10.2MピクセルのCCDセンサーを積んで秒間3コマ。レリーズボタンはシルバーで遊びも多め、黒ボタンに憧れたものです。
ニコンらしくミラーショックは大きめ、ニコンのパワーをショットごとに感じます。
じゃじゃ馬モデルとタイトルに書いた通り、露出の暴れっぷりはなかなかですよ。明るさの明暗差の許容度が狭いんです、特に明るい方が。ダイナミックレンジが狭いといいますが、実際に狭いです。EV+-0で明るすぎる傾向で、半段から一段マイナス側に常に寄せて撮影した記憶があります。
実際はマニュアルで撮影すれば問題なかったのですが、当時は絞り優先(A)かプログラムオート(P)で撮影していたので結構困っていました。
宿敵(?)キヤノンはKissシリーズがあり、露出の安定性ではどうみてもあちらのほうが良かったと思います。持ったときの感触やシャッターフィーリングで圧倒的機械感だったNikonをそれから愛すようになったわけですが、D80はクセの強い尖った中級機だったんですね。
白飛びしやすい、連写は強くない、高感度もしょうがなくISO 1600までといった感じで常用ならISO 800が限界でした。特に白飛びは注意が必要で、オートモードは言うに及ばずです。上で書いたAもPも同様に白飛びが多かった写真を連発した記憶があります。
低感度では素晴らしい画質を吐き出す尖ったD80
このNikon D80というカメラは低感度で適正露出になると、途端にその進化を発揮します。と、思っています。
低感度というか基準感度ですがISO 100での撮影では一変します。もちろん露出を上手く取れればですが、ビターッと張り付いたような安定感を見せてくれるのがD80の面白いところです。
言い換えればピーキーなのでしょう。特化型というか、振り切ったというか。カチッとハマれば古さを全く感じない写真を吐き出すのが魅力なんですよね。
操作に至っては当時のニコン機のそれ、新し目でもニコンのをさわっている人ならすぐに馴染むはず。設定の柔軟さや反応速度は当然及びませんが、スチルを撮るには困らないですよ。
カチッと感は無くてクニュっとした触り心地は好みではないのですが、不満があるかというとそうでもありません。
カラーではCCDらしさ爆発、オート系ではこってり味
飛びやすいピーキーな特性からオート系ではあまり撮影しなくなりました。標準的な設定ではたいてい白飛びするので、露出設定を変えて数枚なんてことが増えてしまいがちです。
ですから、露出とにらめっこなマニュアル撮影を多用するようになると、じゃじゃ馬ではなく従順な一面だけを見せてくれます。明るさの具合で感度によるシャッタースピードがなんとなくわかってくるのも、撮影者側にとって楽しさの一つになってきますよ。
スタンダードではやや濃い目にカラーが出ますが、緑はいい意味でニコンらしさが全面に出ています。オート系ではもちろんですが、スタンダードの初期設定も色が深めに出る設定です。
レンズの性能の高さも相まって、低感度で絞ったときのキレ感は凄まじいものがあります。1000万画素カメラで十分だと思えるくらいの。被写体によってはトーンもしっかりしていて、色の条件が揃えばジャンプも見えにくいような気がします。
この色という表現は誤解が出そうですが、CCDの出力はCMOSでは絶対に出ません。見返した過去の写真を見ていてグッと来るのがD80だったりしますのでCCDセンサーだからこそは確実にあるようです。全機能において圧倒的に遙か上位にあるZ6では出せない何かを、D80は持っているような気がしてなりません。
レンズの影響は必ずあります。というか、大きいです。それでも、毛穴がチリチリくる感触がCCD機にはきっとあるんだと思います。見た目もほら、かっこいいじゃないですか。
D200を知人が持っていて何度かさわったことがありますが、そこは三桁機ですからD80との絶対的な差があります。到底及ばないのですが、いい意味で機械側が寄り添ってくれる堅苦しさがないのもD80の魅力です。
こってりではあるものの、CMOSの系のそれとは明らかに違う色の出方をします。私が使ったことがあるD60、D200、D3000、D50でしょうか。他にもあったかもしれませんが、CCD搭載系で覚えているのはそれくらいです。
おおよそこの傾向なのですが、機種ごとに結構変わります。そんな中ではD80は露出に関してかなり癖があるんですよ。昔は理由がわからなかった白飛びしやすいその扱いにくさも、マニュアル撮影で困らなくなったのは撮影者側の成長かもしれません。
現代機に比べれば分散された操作系もまた楽しい
スチルを撮る機械なのですよね。プロじゃないし成果を求められません。楽しければいいんですよ。そこを考えてみると、超効率的でない当時の設計でも十分なんです。「むしろこれがいい」とはもちろんいいませんが、ゆっくり設定するでもいいじゃないですか。
今のD80でではこんな感じです。
・RAW
・できれば低感度
・撮影時はスタンダードかモノクロ
・WBオート
・マニュアル露出
手元にある取り付けるレンズは壊れたVR 18-200とこの50mm 1.8Gのみ。他に持っているのはタムロンの17-50 f/2.8とNikkor 35mm f/2Dですが友人に無期限貸出中なので50mmつけっぱなしになっています。
18-200を除けば明いレンズたちですので、今の私とD80の組み合わせでいけば相性はいいんじゃないかなあと感じています。
D80でいきたいと思える日がまたやってきて嬉しいです
Z6についてはまたの機会に書きます。そのミラーレス一眼のZ6で次元転換が起きたんですよ、私の中で全部が変わったんです。それまでのいろんな不便が全て解決して、困ることがなくなったんです。D80には無理なことが難なくできちゃうのがZ6なんですね。
ところがD80は色褪せない。モノクロでも色褪せない。
過去の写真は思い出補正もいっぱいですが、やはり違うんです。ギュンと心を握り込んでくる写真があります。それを理解したい気持ちと、焦らずに楽しいからだろという想いが重なって、D80をこれからも持ち出していくんだと思います。
D80でいきたいと思える日がまたやってきて嬉しいです。
また書く日まで。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?