都市同盟

 キューシュー島北部に位置する都市国家の連合体。フクオカ市を盟主として、十前後の都市からなりたっている。
 成立過程については謎が多いが、伝説においては2129年にアサムラ・ミオという人物がフクオカ市を数百人とともに建設したのが発祥とされる。
 23世紀初頭に人口の増加のため領土の拡張を積極的に始め、ウミゾイ(ヒロシマ北岸一帯)やシコクに植民市を建設した。2248年、ウミムコーのプサン国王チェ・ヨンギルが来航してからはウミムコーと深く交流するようになり、多くのキューシュー人が先進的な技術を学ぶため海を渡っていった。

 2268年末、クマモトのルタオ人が侵攻したため各市が連携して防衛にあたるが、実は一種の陽動作戦であり、アマクサのルタオ人が手薄となったフクオカ市を陥落させ、一時ヒロシマ地方にまで到達する。しかし、シモノセキ人タツタ・コーヘイが組織した義勇軍の善戦もあって翌年、八月五日の『タブセの戦い』でついにルタオ軍を撃破することに成功した。2272年講和が成立し、ルタオ人はナガサキを同盟に割譲することになる。