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江童短歌帖

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今まで投稿した短歌をここにまとめる。
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2018年9月の記事一覧

安らぎは この世に命 ある限 得まじきものぞ 常に荒波

鱈井元衡
6年前

必ずか 愁と涙 伴ふは わけあらずとも 人は死ぬべし

鱈井元衡
6年前

ふるき友 みなかれにけり 我が旅路 めぐりあふこと あれどかひなし

鱈井元衡
6年前
2

墓の前 いたづらに人 寄するより
大砂原に 風と消えまし

ナミブ砂漠のあの写真が、一番世界の美しい姿を捉えているんじゃないか? そこにはただ静けさだけがある。衰えもなければ、にぎやかさもない。永遠の静止。

鱈井元衡
6年前
2

あかり無き 街を照らすか 星の国 人も想はで など光るらむ

北海道の地震では停電後、夜空がやけに綺麗に見えたという話を幾度か目にした。緊迫した状況の中、現実は決して一様ではないさまざまな世界を僕らに見せる。
もちろん心配なんです。でも、遠く離れた僕はどう言えばいいかわからない…

鱈井元衡
6年前
1

年月に やぶれ白壁 雹のごと かけら取る手に ひかる白玉

台風のせいで家の壁から表面がはがれ落ちてしまいましてね。それを母と一緒に拾わなきゃいけませんでした。

鱈井元衡
6年前
2