乗りやすい馬を考えてみる④

おはようございます。
花粉が出てきましたね。花粉症の症状すらややこしさを与えるそんな時勢ですがお元気にされていますでしょうか?

少し(かなり笑)時が経ってしまいましたが乗りやすい馬について考えていこうと思います。これまでの流れは乗りやすい馬を考えてみる①②③をご覧になってください。

https://note.com/taraw2055/n/nd05c74f9d4d3

https://note.com/taraw2055/n/ne5f9c2342786

https://note.com/taraw2055/n/nc50d0d35ad31

間の歩幅が多い馬が乗りやすい

前回そう書きました。
自分で③の記事を読み返したところそう書いてます(笑)
ということで乗りやすい馬の図を作成してみました。

画像1

⚙=歯車で各歩法、歩幅の『間』であったり『繋ぎ』ができるかどうかを表しています。上下横斜めに歯車が隣あっている場所には変換可能で、⚙の途切れが無いところにはワープ可能です。
高度に調教された馬の場合途切れなく⚙を持っているので伸長駈歩→常歩のような変換もできます。馬を故障させるような運動なので現実的には行いませんが伸長速歩→収縮駈歩のようなことも間により細かく間、繋ぎを持っている馬には可能です。
このようにそれぞれの歩様やそれぞれの歩幅に変換していくことを『移行』といいます。

乗りにくい馬

画像2

分かりやすくするために思い切って⚙を抜きましたが調教初期もしくは未調教の馬はこのような形になります。
調教進度の問題で収縮できませんのでゆっくりに変わり、歩幅を伸ばす運動は中間までになっています。
各歩法での尋常⇔中間の移行は可能ですが、歩法間での⚙が少ないので滑らかな移行は難しい状態です。また⚙が少ないことに加えて間が抜けているので手綱でコントロールをした際に意図せず他の歩法に変わってしまう(イレギュラー)を起こす可能性が高い状態にあります。

乗りやすさ=移行の質(調教進度)である

初めて図を使ってみましたがいかがだったでしょうか?
もっとイケてる図を作りたかったのですが結果Excelの無機質なものとなりました…。

段階を追って乗りやすさについて書いてきましたが、馬術用語でいうところの『移行』が絡んでますという話に到達しました。⚙をどんどん増やしていってよりスムーズな移行が可能になってくるとリズムが安定してきますので競技会での馬場、障害経路の途中での問題が少なくなってきます。

ちなみにですが馬場馬術のグランプリをその目線で見てみると非常に面白いと思います
ピアッフェやパッサージュ、ピルーエット、ハーフパス、歩毎の踏歩変換等、人馬が行う技に目を奪われがちですが、究極的に調教されているグランプリ馬達の凄いところは何と言っても

           移行!!

グランプリSPなんて特に技を行いながらの移行の連続ですので変態オブ変態の経路。馬は相当な筋力と柔軟性が必要ですしライダーにもかなりのテクニックとフィジカルが必要なので本当にハードな課目とも言えます...。

移行の話までたどり着きましたので次は実際にライダーはどんな作業をしていくべきかについて書きたいと思います。勿論、自分も参加したことのないようなグランプリレベルのお話ではなく新馬から中級くらいの人馬に役立つような内容で。

久々PCに疲れましたのでお昼ご飯食べてきます!!笑

たろう。



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