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芦ヶ久保に行ってきた。芦ヶ久保というのは横瀬町の地名で、「そんなこといわれても"よこせちょう"ってどこだよ」と思われるかもしれないけれど、横瀬町は「よこぜまち」と読みます。秩父のちょっとだけ東京寄り。 芦ヶ久保にいったい何があるというんですか? といわれると、芦ヶ久保には氷柱がある。氷柱と書いて「つらら」とも読むけれど、芦ヶ久保の場合は「ひょうちゅう」と読む。 少し前に妻からどこかへ出かけるべしと提案があり、探した(妻が)結果、氷柱が発見された。秩父にも氷柱があるらしい
数日前の夕食のとき、妻が遠くの本棚に横たわっている巨大な本を見つけて、あれは何、と聞いた。それは『本の雑誌』創刊45周年記念に出た本の雑誌社の『社史』だった。「本の雑誌社という会社の社史だよ」と言うと、そんなものいるのか、と言われたので、「いや、あれは社史といっても普通の社史じゃなくて、中身は『本の雑誌風雲録』(著:目黒考二)『本の雑誌血風録』(著:椎名誠)という2冊の面白い本なんです」と答えて、なんとかその場を収めることができた。 その2冊の本を、僕はそれぞれ文庫本でも
2022年に読んで印象に残った本を振り返りました。最初はサクサクと書こうと思っていたのだけど、終わってみれば長くなってしまったので3回に分けて投稿します。 『貨物船で太平洋を渡る』田巻秀敏/私家版 2022年の最初に読んだのがこの本だった。海上流通に強い興味を抱く著者が「何とかして、コンテナ船に乗船出来ないものだろうか」と思い、幾多もの手続きを経て実際にオーストラリアから日本へのコンテナ船に乗船した記録だ。 よほどの強い意志がなければ一般にはまずできない旅の記録でもあ
前回のブログの更新が9月19日だったから、3ヶ月以上も空いてしまった。まだ夏の終わりを感じていたと思ったら、季節はすっかり真冬。驚くべき時の流れだ。80年代女子大生風言語でいうなら、ヤッダーウッソォーという気分だ。 ヤッダーウッソォーなんていうのはすっかり古の言語だと思っていたら、つい先日訪れた広くがらんとしたハンバーガーショップで店内に響いていたから驚いた。相手は、何を言っているのかはよく聞こえなかったけれど何か(たぶん大学の授業関係のこと)をばっさり斬り捨て御免風に語