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タイトルが思い出せない #1


発端

学生の頃、提出するレポートに「ブックトークのシナリオを作れ」という課題が出た。ブックトークというのは、テーマに沿っておすすめの本を紹介する手法で、よく学校司書の人が子どもたちに向けてやっているものである。
レポートではテーマを自由に設定して良かったので、私は「数学」と言うテーマで書いた。

この時、タイトルがどうしても思い出せず、結局シナリオに組み込むことができなかった本がある。この本(=捜索本#1)を改めて捜索した過程を記録したものが当該記事である。一部冗長な部分があるが、悪しからず。

捜索

捜索本#1についての記憶

  • 小学生の時(2007~2008年ごろ)に図書館で借りた本。

  • 世界中の数学パズルを集めた図鑑or百科事典

  • A4サイズくらいの少し大きめの本

  • 表紙は青かった気がする

  • 中身は黒と青の二色刷りだった気がする

  • 内容には一筆書きや、船渡しパズルなどの論理パズルが載っていた

捜索過程

まず、「数学」「算数」「パズル」「論理パズル」「図鑑」「百科」「辞典」「事典」のキーワードでGoogle検索したが、あえなく撃沈。
(Newtons大図鑑シリーズとかが出てくるけど、記憶にないし、出版年が最近なので違う。面白そうだけどね)

早々に検索に飽きたので気晴らしに、捜索本#1に載っていた(気がする)船渡しパズルについて調べ始める。
すると、私が「船渡しパズル」と勝手に呼んでいるものは、一般的は「川渡し問題」と呼ばれていることが判明。他には「川渡しゲーム」などと称するものが検索結果にヒットした。
ここであることに気づく。

検索キーワード、「パズル」じゃなくて「ゲーム」だったのでは?

「算数」「ゲーム」「百科」「世界」のGoogle検索で、捜索本#1と思われる書影を発見。後日図書館で借り、相違ないことを確認した。

結果

書誌情報

捜索本#1の情報は次のとおり。

『親子であそんで学力がのびる! 世界の算数ゲーム』クラウディア・ザスラフスキー(著),ワニブックス,2004
ISBN: 4-8470-1557-6

三目並べをはじめとする対戦型ゲームだけでなく、魔法陣タングラムなんかも載っている。もちろん一筆書き川渡しパズル(船渡しパズルじゃなかった)についても解説あり。
韓国国旗に描かれている「トリグラム」についても説明されており(これも見覚えがあった)、かなり幅広く収録されている。

読了後の感想

改めて読み直してみたが、見た目は子供向けでも、内容は結構難しい
各ゲームの説明は基本見開き2ページ。片側が説明文、もう片方はゲーム盤になっている。 説明文の一番下には作者からの「考えてみよう」のコーナーがある。例えば「先攻は最初のコマをどこに置けば有利になるか」などである。何度かゲームをプレイしてみれば直感的にわかるだろうが、それでも難易度は高めだと思う。

それもそのはず、原著は大人向けに書かれた本らしい。

当時は読み飛ばしていた部分もいくつかあることがわかる。 その一例がマンカラゲームだ。

第2章は世界各国のマンカラゲームについて書かれているが、説明図の一部しか覚えていなかった。馴染みのないゲームなので読み飛ばしたのだろう。1人では遊べないゲームなので、はなから読まなかった可能性もあるが。

マンカラはアラビア語で「移動」という意味なのだそうだ。アフリカや東南アジアに伝わるものが多いようで、本の中でもガーナやフィリピンのゲームが紹介されていた。

似たゲームとして挙げられるのはバックギャモンだろうか。昔マルチタイプのゲーム盤を持っていて、オセロや将棋、チェスで遊んでいたが、唯一バックギャモンだけがルールブックを読んでもわからなかったゲームである。このバックギャモンについても、本書には項目があった。読んだけど、やっぱりルールは忘れた。

本の最後の方にはイスラムのモザイク模様について書いてある。 (モザイクはゲームではないよなぁ、とは思うが気にしないことにした。) 最後の項目のためか、かなり簡潔に書かれていて少し物足りないが、正六角形や正三角形をベースに模様が作られている等、好奇心をそそられる内容である(今度改めて調べてみよう)。
このあたりは昔読んだ記憶が全くない。序盤と中盤の内容に圧倒されて読みきれなかったものと思われる。もったいないな、自分。

ちなみに、本の作者であるザスラフスキー氏はニューヨーク在住の数学教師らしい。各国のゲームを集めるためのフットワークの軽さと探究心はもはやフィールドワーカー並みだ。

まとめ

タイトルは無事判明した。
記憶では「表紙は青」と思っていたけど、めっちゃ黄色だった

補足

捜索自体は1年以上前に終了している。
リンク先の最終閲覧日はいずれも2023/12/23である。


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