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E-1/極私的書庫;           「いらないものは捨てましょう。」

初稿/2008-06-18:
文責/平川武治:

追記/令和4年05月記:
 「この詩は、イヴ サン ローランが亡くなって2ヶ月後に、ファッションを学ぶ学生たちへ”希い”を込めて私的に書き留めたものです。
 白人社会を既に、二十数年徘徊した者の”懺悔であり、希い”でもあり,
モードの世界も大きく変革し、僕の中で揺れ動くものが多くあり
その呻きのようなものです。
 既に、14年ほどの時間が経過していますが、今の日本国の現状は変らず、
多くが巧く、巧妙に覆い隠されていますね。」


 『 いらないものは捨てましょう。
学べるときは学びましょう。
学んだことを携えて
勇気ある、責任を伴った
愛溢れる経験を
堂々とやってゆきましょう。

自分らしい自由な眼差しで
もう少し上を、遠くを、深くを
ある時は広く、高く俯瞰しながら
自由な心と
豊かな精神を養って。

自分たちだけのことを考え過ぎないで
人のこと
社会のこと
そして、国のことを想い合いませんか?

想いあう、こころある
大切な関係性を
より良い方向へ継続してゆきませんか?
そのためにも、
『政治』に関心を持ちませんか?
謙虚で思いやる心を忘れないために、
『信仰心』に心を向けませんか?
『あるべき道』に関心を。

みなさんのそれぞれの立場で
少しでも
自分の国を
家族のための国を
日本人のための国を
世界のための日本を
思う、想い愛が出来る心で
『関心』を持ってくださいませんか?

確実に時代は、
ここに来て悲しい変貌の兆しを多く、
語り始めました。

YSLの、彼の死もその一つでしょうが、

僕たちの国では
いま、
奇妙で恐ろしいことが
たくさん起こり始めています。
それらが表層化し始めています。

人間が
人間をいとも簡単に殺す。
死体を放置、隠蔽そして、切り刻むまで
人のお金を、国のお金を
平気で無断、不誠実に使う。

豊かで恵まれた、幸せそうな
『消費文化社会』という名の元に、
その表層の
『虚飾な』薄皮を
勇気を出して1枚めくってみると、

子供たちが息苦しくなり、
少年たちが既に閉塞感を持ち、
成年たちが社会への着地に戸惑いと不安を体験し、
大人たちは社会への不誠実さを生きる術とし
国を想い愛する心を見失い
人間が人間を慈しむ心さへも既に何処かへ、
置き忘れ

生きてゆくための『義務と責任』の所在が
虚飾に惑わされて喪失。
『ラクだ!』という
水が高い所から低いほうへ流れる様に、
例えば、
「自分たちの家族には嘘をつかないが
社会では嘘をついて生きる」
何かを忘れて、捨ててたどり着く『小市民』的
お手軽ヒューマニズムの蔓延。

誰を想い、慕って
何を信じ、求めてよいか
迷ってしまっています。
頼れる社会、想える国が
今、ありません。
混沌としてしまっています。

自分独りでは
生きてゆけないのが人間です。

僕たちは、
新たに来たる未来という時間をどのように、
幸せに、実りある豊かな
そして、より、人間のがんばりとともに
歴史からその輝きを学び、贅沢な時間へ、
僕たちが持ちえた『関係性』が大切であれば、
その大切な『関係性』を豊かに謙虚に継続させてゆくための、
『CARE & CURE』がより、今後は必要になってゆくでしょう。

思いあう心と
想うことによって必要になる責任と勇気が。
そのためのオープンな心と精神と知恵が
そこに始めて
『自由』が芽生え始めます。

ただ、現在の僕たちの国、『日本』を、
その現実に起こっていることの
表層と深層を少し、思慮深く、CAREFULに見つめると
僕は恐ろしさを感じ始めました。

余りにも、無意味な、無教養な羞恥心なき表層は
ハリボテ世界の、虚飾の上塗り社会。

今の日本が日本人として、
その与えられ預けられた2000年以上の美意識と時間観を持って、
世界に誇れるものがどれ位あるのでしょうか?
心あるものがどれだけ残り
受け継がれているでしょうか?

日本人としての僕たちの祖先が
継続してきたはずの形態言語が、
言霊が、
精神性の内なるところで健全に、居心地良く
明快に発する事が、
そんな気概が残っているでしょうか?
そのための気骨があるでしょうか?
そのための大儀が探せるでしょうか?

戦後に育ち
勤勉さとまじめさでその前後を想い考え始める余裕さを
持った僕たちは、
この40年間で
完全に何かが、去勢されてしまった。

美しさや勇気を愛として
いっぱい持っていた筈の日本人の伸びやかな自由なこころは?

僕たちの国の若者たちは
戦後の、アメリカの政治経済軍事戦略によって
完全に去勢されてしまったと感じませんか?

かつて、ノン・ポリ(ノンポリシー)と称されていた人々が
望んだ国とは
築いた国とは
このようなものなのでしょうか?

僕たちの国には『国体』があるのでしょうか?
誰が僕たちの『国体』を考えているのでしょうか?
戦前には日本人が想い考えた『国体』がありました。
それを考えていた人たちがいました。
今、誰にこのことを尋ねればいいのでしょうか? 

『消費社会文化』とは、
最近のように
人間の命そのものを粗末にしてしまえるまでのことを言うのでしょうか?
不必要なものばかりが表層を埋め尽くし、
モノの値段ばかりが上がり、
人間の命の価値は下がるばかりではないでしょうか?

『メディアの役割』として、
これからの僕たちの国
日本の『国体』を考えるための
新たな価値観が、美意識が、
勇気と気骨ある心と謙虚さの調和で
深層部から
世代を超えて、刷新しなければ
たいへんな時代へ向かってしまうでしょう。
だから、し始めなければなりません。
今以上に、

 戦前には戻れません。
が、その時代の人たちには考えられ、求めた『国体』がありました。
そして、戦後がどのように戦勝国アメリカによって
『歴史』が捏造されてしまったかを
僕たちは知る必要が、責任があるはずです。
なぜ、『大東亜戦争』が『太平洋戦争』になってしまったのかを、

だから、し始めなければなりません。
考えなければなりません。
対話しなければなりません。

若者が病んでいます。
もう、『豊かなる難民』が生まれない社会を、
國を考えませんか?

必要の無いものが巷に溢れ過ぎています。
人間が人間らしく生きてゆくためには
そんなに多くのものは必要ありません。
それに気づく為の
知恵であり、
教養であり、知識でありメディアであるはずです。

今の僕たちの社会は‘68年からの数年間に
勇気を持った、早熟な
若者たちが苦悩し、希望した
ラジカルな芽生えの多くの諸問題のルーツが
40年経った現在
世代を経て表層化し、社会化された時代です。

成熟したはずの社会が
静かに、大きく深く
歪みを見せ始めてきました。

かつて、『未来』に心を委ねた
例えば、『ヒッピー』たちは
『共生』を関係性のユートピアとしました。
この精神に共鳴し、共感し、共有しあう先に
ユートピアが輝いていると
『OZの魔法使い』宜しく。

それが、気がつけば
その後の40年の僕の生き方でした。

新たな国を慈しむ、想うこゝろが必要です。
例えば、
大川周明が、小林秀雄が、三島由紀夫が、
多くの有名、無名な人たちが、
イデオロギィーに振り回されないところで
これからの『國体』を想い巡らしていました。

かつての、彼らたちのように
想い、発言し、対話して行かなければ、
行為しなければ
無恥な人たちの群集化によって、
この国はぼろぼろの国に、
世界の中では
ただ、『パシラサレル國』 日本になってしまいます。

若者たちは
自分の国、『日本』が
これから10年先、20年先がどのような国に
世界の中でどのような役割を気概として持つべき
国になってゆくのかさえも、
責任ある発言の皆無な状況の中で
本心、子供を生むことさえ
そして、
『夢』を持つことさえ躊躇してしまう
若者たちが増えています。

病んでいます。
迷っています。

『豊かなる難民』を
救うためには
これ以上増やさないためにも
僕たちの国、日本の『國体』を考え、掲げましょう。

僕たちの言霊で、
堂々と、気骨あるこゝろと気概を持って
いい呼吸をしてゆけるように。

気概ある夢を
愛とともに持ち続けましょう。

そのためには、
いらないものは捨てましょう。
自分らしい自由な眼差しで
自分たちだけのことを考え過ぎないで
想いあう、こゝろある
大切な関係性を
より良い方向へ継続してゆきませんか?

そうしたら
何かが見えてくるはずです。
そうしたら
何が大切か、が感じられるはずです。
そして
対話しませんか?
そうして、
行動してくださいませんか?

何か、『発端』を
創ってゆきましょう。
僕も迷ってしまっています。

もうそろそろ、
好き/嫌い、カワイイだけの世界から卒業して、
ウザッタイかもしれませんが。

「デザイン」とはも
これらのための「共通言語」です。

「デザイン」することとは
このような社会を繋げてゆくための
「勇気ある優しさの行為であり、共通言語」であり、
「コミュニケーション」の手法の一つです。

どうしたらよいかを教えてください。
そのための対話をしませんか?
時間はいっぱいあります。
急ぎすぎないで
『日本』という大事な現実を、
見失わないために。

「お願いします。」
ここまで、読んでくださった
あなたの勇気と優しさに感謝!!!
ありがとう。
合掌。』

------『モードの話』が語り辛くなってしまったのです。
文責/平川武治:
初稿/2008-06-18:

(注)『國体』;国のあるべき姿、かたちだと思っています。
広辞苑では、国家の状態、くにがら、くにぶり、
国家の体面、国の体裁、
主権または統治権の所在により区別した国家体制。

保田 與重郎/『日本の美術史』:新潮社刊:  
大川周明/岩波選書刊/『大川周明』松本健一著)
三島由紀夫、小林秀雄/多数の著書が、
YouTube/三島由紀夫インタヴュー
とても戦後の日本が良くわかる本に、
『日本国憲法の200日』 半籐一利著/文芸文庫刊 があります。
最近のものでは、
白井 聰/「国体論」-菊と星条旗:集英社新書刊:

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