Shared Goalを見つけることが大切なんじゃないか

ハーバードとかバークレーとか言われると、どうしても弱い。それはなぜだろう? アメリカの中でも一流と言われている大学なので、世界のトップレベルの内容に触れられるという期待があるからだろうか。

『ハーバード式「超」効率仕事術』という本を読んだ。』という本を読んだ。

とくにこの本はビジネスの話だから、学問的にもビジネス的にも、レベルの高い話が期待されるし、その「仕事術」によってレベルの高い何かが自分にも身に付くんじゃないか。そういう気持ちから読んでみたくなる。ハーバード流のエッセンスを入れて、レベルアップしたい。そんな野心が自分のなかにあるということだろう。

この本で言われていることはシンプルだ。つまり「自分が得たい結果に目を向けて、優先順位をつけて仕事をせよ」ということである。長時間働いたり完璧主義にとらわれてしまうのではなく、目標に向かって効率的に進んでいくべきだ、と書かれている。

完璧主義とか几帳面って、日本人に特有のものかと思っていたけど、アメリカ人も同じみたいだ。完璧主義で、長時間働き、スピーチが苦手で、変化よりも安定を好む。まるで日本人のことを言われてるのかと思ったけど、それが典型的なアメリカ人らしい。

ともあれ、仕事は効率的に終わらせて、それ以外の人生を楽しもうという考えは賛成だ。でも、そのためには、仕事の「受け手」としても、効率的な仕事を受け入れないといけないと思う。

社内の仕事を効率的に仕上げたら上司に評価されるかもしれないけど、お客さんに出すものを「効率的にやりました」と言っても、お客さんはうれしくない。同じ値段なら「手間ひまかけて丁寧にやりました」「完璧にやりました」という商品の方が喜ばれると思う。そこに投入されている時間と労力が大きいほど、価値が感じられるからだ。

自分が頼んだ仕事が「効率的に」だけ処理されて戻ってきたら、あまりいい気分ではない。それはたぶん、自分の優先順位を下げられることが嫌だからだろう。

つまり、自分がやる仕事に優先順位をつけるということは、「優先順位の低い」仕事を受け取る人がいるわけで、そのケアはどうすればいいのか。という問題だけど、この本にはそこまでのことは書いていない。取引相手としては、優先順位を高く保ってほしい。でもその気持ちに応えようとすると、全方位的に優先順位を上げることになって、仕事が増えてしまう。このジレンマはどうしたらいいのだろう?

この場合も、やはり結果に目を向けることが大切なのだろうと思う。それは自分だけの結果ではなく、お客、同僚など他人と共有できる結果、「Shared Goal」を見つけることが重要じゃないだろうか。共通の目標に向かっているなら、仕事相手が効率化を図ろうとしていても悪い気はしないはずだ。

「Shared Goal」が大切。それがこの本を読んで考えたことだった。

ハーバード式「超」効率仕事術

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