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もう二度と描くことないと思ってた油絵を描いた

昔、ちゃんと絵を描いていた時期があった。

そこから色々あって、私は絵を描くことを捨てたんだけどね。
大好きだったからこそ、諦めたことが辛くて、二度と触れたくない気がしてた。


描かなくなってどれくらい経ったか分からないくらいの時に力一さんと出会って、みんなが色んな記念やお祝いで力一さんの絵を描いてるのを眺めていて、私も何か描きたいと思った。

2021年の力一さんのお誕生日に絵を描こうと決めた。    とはいえ私は絵をずっと捨ててたので、デジタルで描くことは経験してなかった。
私には油絵しかなかった。

押入れの奥に仕舞い込んで、二度と使わないと思ってたけど捨てられなかった絵の具セットを出してきた。

久しぶりに描くと妙に緊張するもので、なかなか思うように描くところまで持っていけなかったけど、なんとか完成させられた。
それがこの絵。

三島由紀夫の「薔薇刑」と平沢さんのジャケットをイメージして描いた。

描き始めて気づいたのだが、薔薇を描くのは生まれて初めてだった。
このタイミングで初めて薔薇を描くことあるんだ、と思った。
薔薇めちゃくちゃ難しいのね。
平筆を使うと一気に仕上がることに気付いたけど、やばかったなぁ。まさかの「薔薇が描けない」で挫折するかと思った。

仕上がった時、何人かのフォロワーの方に褒めていただいてとても嬉しかったのを憶えている。
描いた本人としては、まだ感覚が戻ってない行き当たりばったりの絵だというはわかっていたから、それでも褒めてはもらえる程度には仕上げられたらしいことがわかって、安心した。
それが自信になった。

これの次に描いた油絵がラジオのアイキャッチに使ってもらえるわけだけど、その前にあった「復帰の一枚」は、自分の中でかなり大きい。

これを描いてなかったら、これが褒められてなかったら、アイキャッチになる絵もその次のお気に入りの絵も描かなかったと思う。


こうして、力一さんのおかげで捨ててきた大切なものをもう一度手に取れたり、取るに足らないものだと思い込んでた自分の技術が人に褒められることだと知れたことは、私の人生の宝物だ。

本当に、力一さんに出会えてよかった。
感謝してます。

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