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ショートコント

最近SNSで見かける「ショートコント〇〇!て頭の中で言ってからやると緊張しない」みたいなやつについて。
最近コレでCMも作られてたね。

最初に見たのはどこの何だったか忘れたけど、要するに何か緊張する場面とかストレスのかかる場面では、最初に「ショートコント〇〇」と頭の中で言って、コントをやってるつもりで進めるといいよ、みたいな話である。

これって、前にこの記事の中でも書いた「自分にキャラクターを下ろす」てやつよね。


苦手な場面に立ち向かう時は、普段使い慣れた”自分の人格”のままやろうとするんじゃなくて、1回その場面に合った人物の皮を被って、その場を最も上手くやれる人になり切って対処するという技。

「ショートコントと言う」てのは、力一さんが言ってた「キャラクターを下ろす」という考え方にプラス「これは現実ではなくコントだ」と思うことで気を逸らしてるというか、不安感を軽減してるのかもしれない。

いずれにしろ、何度も”その場面に相応しい振る舞い方をする人”を演じる技術を磨いていくと、いずれその人格は自分自身の新しい人格のひとつして普段使い出来るようになるはず。
特にその「苦手な場面」てのが仕事や何かの役割のために頻繁に訪れるものなら、元々そういう人だったかのように上手くその場を回せるようになるのは成長でしかないよね。

よく考えると、お店でも何でも「如何にもその役割の人らしい言い回し」が板についてる人は安心感がある。けど、生まれつきそんな人がいるわけないんだ。
みんな「らしい人」を演じてるうちにあれが出来るようになってるんだろうな。
世の中で上手くやってる人は、周りにいる上手い人の言い回しや振る舞いを取り入れながら自分の人格を作っていってるのかも知れない。

そう思って振り返ると、あたしはどうもその「いかにもその役らしい言い回し」で照れるところがある。

例えば、司会っぽいことをする時に「さあ!始まりました〇〇でございますけども」とか「という訳でございまして」とかが恥ずい。
それを言ってる人を批判する気は一切ないけど「あ、それ言える方の人なんだ。えらいな…」みたいな気持ちはある。
多分あたしは漫才師になっても「はいどーもー!」から入れないし、落語家になっても「わーわー言うてますけども」て言えない。
なんなら「おおきに」が言いたくなさすぎてバイトを一日で辞めたことがある。

これは何に対する反抗心なんだろう。
もう少し上手くやれるようになりたいのに。

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