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【日記】プリティストアに行ってきました

 今日、仕事終わりにプリティストアへ行ってきた。店内には友達と一緒に今日発売のグッズを買いに来た女子高生を含め女性ばかりだったが、それでも僕は勇気を出して店内を一周した。ピンク色の店内を成人男性が闊歩する姿を想像して死にたくなったが、そんなことはたった今直面した問題と比べれば些細なものだった。新商品のアクスタがどこにも置いていないのである。そしてレジ横のポスターにはこう書いてあった。

"レジで販売中!"

どうやら僕は店員とコミュニケーションを取らなければならないばかりか、自分がプリキュアのグッズを欲している事を声高らかに宣言する必要があるらしい。これを見た僕はすぐさま絶句した。しかし負けてはいられない。この為にわざわざ都心から横浜まで来たのだ。片道30分と交通費400円オーバーを支払った僕の決意は想像以上に硬く、決して「プリキュアには興味無いが、通りかかったから試しに覗いてみた一般男性」のフリをすることを許さなかった。葛藤に見事勝利した僕はレジに並んだ。レジを待っている時間は永遠のように感じたが、それから先は一瞬だった。僕はレジに向かって進み、恐らく30歳は超えていると思われる女性店員に、ごく自然な口調で「キュアミラクルのアクスタが欲しいこと」を伝えた。取り出された品物を見て傷が無いかをチェックし、袋が必要であることを伝え、カードで会計した。そそくさとレジを立ち去り帰路についた僕の心は高揚感と羞恥心、そして一際大きな満足感で溢れていた。

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