その100日で何になったのか/2020/3/20


・ワニさんが今日で死ぬ…………

・あと3時間で、ワニさんが死ぬ……………


・あの鬼バズり漫画「100日後に死ぬワニ」が今日で最終回を迎えた訳だけど、(知らない人はTwitter検索にGO)一日目から追っかけている自分としては、ワニがいなくなる寂しさよりもこの100日間ワニと共に歩んだ自分が何も変わっていないことへの惨めさが凄い。僕がYouTubeに違法転載されたガキの使いを見ている間に、アイツは恋人を作っている…?

・なんかワニくんにさっさと死んでもらいたくなってきたな、やめよう。

・毎日毎日飛ぶようにバズって凄いな〜と思う反面、自分が作者の立場だったらこんなに怖いものはないだろうなとか思ってしまいます。だって、描けば描くほど期待値が爆上がりしていくんですよ?ツイートのリプ欄は必ずと言っていい程ぼくがかんがえたさいきょうの最終回を発表する場と化して、もう読者全員が満足する死に方なんてほぼ消え失せているような状態。僕だったら60日目ぐらいで耐えきれなくなってアカウント消してるだろうな。100日描き切った、それだけであの先生は凄いです、ガチのマジで。

・振り返ると、今までのうのうと生きてきた自分が恥ずかしくなってくるな…ワニくんの分まで絶対生き抜いてやるからな………


・生き抜くためには、“食”がまず必要不可欠だろう。常にこの世は弱肉強食。誰かが食べて、食べられる、このサイクルで成り立っているのだから。

・ではもう少し踏み込んで、「人間」が好む最高の“食”はなんだろうか?ステーキ?お寿司?はたまたトリュフやフォアグラ、燕の巣と答える人だっていると思う。

・でもね、それは素人の答え。高いお金を払えば幸福にありつけると信じてやまない、心まで貧乏な素人の答え。僕は正解を知っている。




厚揚げと冷奴である。

・これ、これが一番美味いの。間違いない。ミシュランとか全部嘘だから。少なくとも地球上に存在する有機物では一番。

・もちろん、最高の食を求めるならそれに見合う最高の場を用意しなければいけない。


・最高の場、それは公園のベンチ。開放的な真っ青の空の下で頬張る厚揚げと冷奴、たまらない。

・単純に家で食べると家族から白い目で見られるから外に出ているとか思っちゃいけない。正解だから。

・ともかく、これが僕なりの生き方であり、ワニくんへの弔いだ…一口食べ、一瞬でJOKERのポスターみたいな笑顔になってしまった。普段使っていなかった表情筋に唇が耐えられず、真っ二つに裂けた。それはまるで目の前の海を割ったモーセの奇跡を彷彿とさせる。厚揚げよ、君は僕を何処に連れてってくれるんだい?まだ見ぬ景色を教えてくれよ、冷奴…

・そんな事を考えてニヤニヤしていたら、公園に来ていた子連れのママさん全員に睨まれているような気がして凄く怖かった。いや実際に睨まれていたのか?この社会から排除させられようとしている?俺は本当に厚揚げのJOKERになってしまったのかもしれない。ワニくんが恋人を作った100日で、俺は厚揚げのJOKERになった。あの空の向こうで、ワニくんが微笑んでいるような気がする。


・今日のところはこんな感じで…

・どうぶつの森、ついに出ましたね。みんなやろ〜〜

・やろ〜〜〜〜よ

・やろ〜〜〜〜〜ん♡♡♡♡

・では終わり、さようなら。

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